Q.FDのフロントフェンダーのサイドダクトってダミーなの?
A.ダミーではありません。
オイルクーラーの後方からフェンダー内トンネルを通って、サイドダクトからエアを負圧で抜いて、オイルクーラーの温度を下げています。
但し、フェンダー内のトンネルは、インナーフェンダー(タイヤハウスカバー)の内側にあるエア導き通路(プラスチックの仕切り板)と、フェンダー間をスポンジテープで密着させてトンネル形状にして気密性を上げています
FD最終型であっても約15年が経過しているので、ほぼ全車においてスポンジが劣化しており、隙間から空気を吸ってしまっているので機能していません。
負圧で空気を抜いているのでトンネルの気密性を上げないと効果がありません
純正のスポンジテープは3〜5年程度で劣化してしまうので「エプトシーラー」で貼り直しましょう。
スポンジに比べて圧倒的な耐久性・耐候性・耐薬品性と高い気密性があります。
(部品取り寄せの新品純正インナーフェンダーであってもエプトシーラーは使っていません)
この対策をする際に、フェンダー後部の下部(サイドダクトの下辺り)に落ち葉やゴミが貯まっているはずです。ついでに掃除もしておきましょう。
フェンダー内トンネルの気密性が上がってサイドダクトが機能していると、オイル温度が下がるようになります。
特に冬場でツインクーラーの場合はオイルがオーバークールになることがあります。
正確な油温計で判断してオイル温度が低すぎる場合は、オイルクーラーの一部にガムテープや耐熱ビニールテープを貼るなどして対処しましょう。