■訃報■情弱しか買わなかったポンコツのホンダi-DCD
・・欧米では一台も売り出せず短期間で終了した「裏事情」とライバルTHSの「圧倒的優位性」・・

トヨタTHSはモータとエンジンのシナジー効果により燃費性能極限を狙ったHV(市販車はTHS-U)で、
それを20年も遅れて後追いしたのがホンダi-DCD。
(なおルマン圧勝モデルのTHS-Rの場合は、そのシナジー効果を動力性能極限にふり向けた設計)

・・こういったシナジー訴求タイプのHVの場合は、その動作上、
「モーターのみ」「モーター+エンジン」「エンジン+発電モーター」「発電モーターのみ」などの
色々な動作パターンを、「瞬間瞬間の走行状態」と「運転者の意思=アクセル操作」に応じて
「どれだけ滑らかにかつ素早く少損失で動作切替の最適制御が出来るか」という所がシステム性能上の肝に
なるのだが・・

■i-DCDはTHS特許を回避するために複雑怪奇な構造を取らざるを得ず、構造的に致命的な問題があった。
つまりi-DCDでは動作切替の都度クラッチの繋ぎ替えやDSGミッション切替が発生する。素早く滑らかな動作が
不可能。アクセル操作に対してギクシャク、プチフリ、時には突然のエンストまで発生するのはこのため。
 初期リコールの連発もこの部分で発生したが「複雑怪奇な構造」の不安は原理的なものなので「永遠に」残る。
欧米では一台たりとも売り出せないまま日本でも瞬間芸よろしく終了した「裏事情」がまさにこれ。
それこそ消費者の訴訟の嵐になりかねないので欧米では一台も発売出来なかった。

■一方THSは「モーター、エンジン、発電モーター、車軸という4個の全ての駆動系入出力」を、
大発明の複合遊星ギア構成による多軸入出力の連続可変ミッションシステムで基本的に「常時直結」。
複合遊星ギアの動作を電気的に制御するだけで全くシームレスで素早い動作切替が可能。
ほとんど秒単位、或いはそれ以下で頻繁に動作パターンの切替が出来ていることは、エネルギーモニタの
表示で見れば一目瞭然。
 同時に遊星ギアの特質を活用して、全4入出力のそれぞれの回転比も独立してC【連続】V【可変】T【変換】
している。(クラッチも不要、ベルトも一切介さない損失最小のギア直結の構成による多軸CVT)
これが20年も前の大発明と言われる所以。