>>381  トヨタとホンダのHVシステム概観比較
トヨタ
THS  エンジンとモーターの効率/トルク特性の「シナジー効果」を狙った自動制御のハイブリッド・システム。
    「モーターのみ」「モーター+エンジン」「エンジン+発電モーター」「発電モーターのみ」など色々な
    動作の組み合わせをシームレスに、かつ走行状態に合わせ頻繁かつ瞬時に自動切替えしている。
    (複合プラネタリギアによる複数入出力直結の動作切替及び無段変速ミッション特許が肝)
    エンジンは極力必要な場合(加速パワー補助や発電や暖房用排熱取出し時など)にしか稼動させない方式。
    回生ブレーキ(摩擦ブレーキを補助に使った協調動作も最初から実装)によるエネルギー循環活用機構アリ。
    20年も前にこのようなシステムを完成、市販化した先進性には世界中が驚いた。
    その後、不断の改良と高効率化を進めて50系プリウス、更に新型プリウスPHVに至る。
     なお、その「シナジー効果」を「エネルギー効率最適」に振った一般車用THS-Uのほかに、
    「動力性能最適」に振ったTHS-R(2018-19ル・マン1-2フィニッシュ)も存在する。このTHS-Rに関しては、
    同レースでの似たようなパワーの他社マシンより燃費性能でも30%程度上回っていたとのこと。
    また、レクサス車やアル・ベルなどの重い車種のTHS-Uでは、燃費効率よりむしろ動力性能に振ったチュー
    ニングを施している。

ホンダ
IMA  車体に比して小排気量なエンジンをアイドリングストップにしてチマチマ燃費を稼ぐ、本質的にはエンジン車。
    急加速など小排気量がゆえに非力な場合のみモータで並列パワーアシスト駆動させる方式。
    殆ど「なんちゃって」でありTHSとの競合に早々に惨敗してたった数年で終了済み。
    なお、真夏のアイドリングストップ時のエアコンストップ灼熱地獄に耐えかねてエコモードを嫌うと、
    通常のエンジン車より燃費性能が劣化するなど、ほとんどお笑いのHVシステムでもあった。