転落50代の共通点とは?

 数字によって彼らの平均像を浮かび上がらせることで、その回避術を探っていこう。

 今回調査した「年収300万円以下の50代男性・300人を対象にしたアンケート」によれば、過去の最高年収は「300万〜600万円未満」が全体の7割を占め、600万円以上は2割弱。年収600万円を超えれば一応のセーフティゾーンと言えそうだ。

 さらに、過去最高の貯蓄額は「300万円未満」が約半数で、300万円がひとつの分水嶺に。十分な早期退職金を得たセミリタイア組と思われる「貯蓄1000万円以上」の割合は15%にすぎず、ほとんどが転落とともに家計は火の車であることが窺える。