シールの劣化によるオイル漏れ

一番ありがちなオイル漏れです。
エンジンオイルはエンジン内部を流れていますが、エンジンは複数の部品で構成されています。複数の部品を跨い
でオイルの流れ道が設けられていますから、部品同士の「継ぎ目」が存在します。これらのオイルが流れる部品は
金属や樹脂でできており、それらを押し付けあうだけでは微細な隙間ができてしまうことがあります。
その隙間を作らないために、間にゴムなどでできた「シール」が挟み込まれています。

これら「シール」は、ゴムだったり金属だったりと、色々な材質があります。特に多いのがゴムです。ゴムの場合
には、時間の経過やエンジンの熱によって劣化していきます。具体的には、段々と痩せ細って硬化してきます。
元は柔軟性に富んでいたはずが、劣化することでカチンコチンになってしまい、外す時にはぼろぼろと崩れたりします。

シールに起因する漏れは、シールの劣化とともに少しずつ進行します。そのため、大抵は軽症のうちに発見され、
その後数年は軽症のまま踏みとどまってくれます。しかし、徐々に悪化し、部位によっては酷い漏れへと発展していきます。