日本向けに開発したSUVでありながら、ハリアーは前述のように価格が高い。そこが選びにくいところではあるが、その代わりに他のSUVでは得られない“日本車ならではの上質感”が味わえる。それこそが、ハリアーの魅力だ。

セダンの「クラウン」、ミニバンの「アルファード」「ヴェルファイア」、そしてSUVの「ハリアー」。いずれのトヨタ車も、日本国内のユーザーの“琴線”に触れるような、上質なクルマ造りによって高い人気を得ている。

そこから考えると、ハリアーターボは、やや“ターボらしさ”が強すぎる。ハリアーの上質さからすれば、主力モデルは加速が滑らかでノイズも小さいハイブリッドだろう。

ハイブリッドの価格は、装備の違いを補正してもターボより42万円ほど高いが、JC08モード燃費はターボが13km/Lで、ハイブリッドは21.4km/L。しかも、ターボの使用燃料はプレミアムガソリンだから、7万kmを走れば価格差を燃料代の差額で取り戻すことができる。

ハリアーは、スポーティーというよりも、洗練された上質志向のSUVだ。その意味では、ターボの加速に大きな魅力を感じているのでなければ、快適なハイブリッドモデルを推奨したい。


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