https://mainichi.jp/articles/20190927/ddl/k31/040/371000c

鳥取城、図や写真で再現 あすから仁風閣 お城まつりで /鳥取

鳥取城跡の久松公園(鳥取市)で28、29日に開かれる「鳥取三十二万石お城まつり」(同実行委主催)に関連し、仁風閣(重文)では、復元図や写真を切り貼りして同城などを再現したペーパークラフト10点も展示される。

 アマチュア郷土史研究家、神谷(かみたに)佳友さん(66)=市内在住=が15年近く前から制作している。お城は1879(明治12)年までにほぼ撤去されたため、現存する設計図や絵図を参考にした。復元図を切り抜き組み立てる「立版古」、何枚も重ねて立体感を出す「シャドーボックス」などの技法を用い、忠実に仕上げた。目玉は高さ21センチ、奥行き16センチの大作。仁風閣とのコラボレーションで約2週間かけた。

 同城跡は鳥取市による復元整備計画(2006年から30カ年)が進んでいる。神谷さんは「(完全な)復元まではまだまだ。ペーパークラフトを見て機運を高めてもらえれば」と話した。

 まつりでは、甲冑(かっちゅう)を試着できるコーナーを常設するほか、備州岡山城鉄砲隊による火縄銃演武も披露される。また「史跡鳥取城跡現地説明会」は29日午後1時半から。いずれも無料。実行委