デカダンス5話まで進み、本来テンポがいいのは高評価対象なんだろうけど
これの場合は話がポンポン進み過ぎて
何やら緊張感とか危機感とか悲壮感とかそういうのあんまり感じないな
駆け足でストーリーを消化してる印象が演出も含めて
もの凄くドラマをイージーなものに見せてしまってるような気がする

サイボーグのデザインとかいろいろ問題はあるだろうけど
取り敢えずナツメのキャラはどうにも軽すぎかな
いわゆるバグ設定でナツメの向う見ずで直情的なスタイルが物語を動かしているわけだから
それでいいんだと言われればそうなんだけど
やってることは昭和のゴリ押し熱血キャラとたいして変わらないのもまた事実で
見ていて微妙な気持ちになるんだよな

シナリオ構成は過去作品を研究してそれなりに大胆に責めてるような気はするんだけど
その一方で技術に走ってしまってる印象は否めず
既視感が頭をよぎるダイジェスト風味な仕上がりになってしまい
いくら物語が進んでも劇中のイベントやキャラの心情が
記号のように機械的に頭の中にインプットされていくだけで
思い入れというものが蓄積されて行かずなかなか気持ちがストーリーの中に入っていかない
そう言った問題は演出や脚本でいろいろ違いは出せるかも知れないが尺が云々ということなら
結局のところ、いろいろと詰め込み過ぎなんじゃないかと思う