「いいこと雛苺、下僕として許されるのはこの線までよ」
「うー」
「うーじゃないでしょ」
「あー」
 この前突然やって来た真紅とか言う人形が、仲間をつれてきたらしい。ドアの前でなにやらもめだした。
「ほら、これを使ってドアをあけるの」
人形のステッキを使って不器用にドアを開けようとするが、当然あけられない。
そんなやり取りを見ていた俺は、いいかげん、いらついてきた。
「あー、俺があけてやるよ。ほらでてって。」
「あらごくろう。」
 そっけないせりふを残して、すたすたと一階におりていく。ああクソ生意気なやつだな、
そんなふうに思いながらドアをしめる。すると、出て行ったとばかり思っていたあいつの仲間が、ボーっとたっている。
そいつはしばらく、じーっとこちらを見ると、媚びたような笑みをうかべて、
「えへぇ、あそぼ」
 妙になれなれしく話しかけてきた。妙にいじめたくなる顔つきだ。さっきのでイライラきていた俺は、
こいつでストレス解消を、することにした。
「ふーん、あそびたいんだ。じゃあ、あそんであげる。なにしようか?」
「わーい。えっと