1/28(火) 16:22配信 毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/825009938279ebe5604e2e49c3a9781e969e4cd5

 石破茂首相は28日の衆院本会議で、所得税がかかりはじめる「年収103万円の壁」見直しを巡り、政府・与党が150万円程度への引き上げを検討しているとの一部報道について「検討しているとは認識していない」と否定した。政府・与党は2024年12月の税制改正大綱で「壁」を123万円まで引き上げる方針を決定しており、「法案提出に向けた作業を進めている」と語った。国民民主党の西岡秀子氏への答弁。

 年収の壁を巡っては、国民民主が178万円への大幅引き上げを主張している。首相は自民、公明、国民民主の3党協議について「引き続き政党間で協議が進められている」と述べるにとどめた。

 一方、立憲民主党の重徳和彦政調会長は社会保険料負担が生じる「年収130万円の壁」対策として、壁を超えることによる手取り減を給付で補?(ほてん)する同党案を採用するよう求めた。首相は「所得をどのようにきめ細かく迅速に把握するかなど、実務上の負担が大きい課題がある」と慎重な姿勢を示した。【小田中大】