自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題を受け、同派所属の上野通子首相補佐官(参院栃木)は14日、辞任した。首相官邸で記者団に「安倍派の一員として連帯責任があり、身を引くことは当然だ」と話した。一方、裏金のキックバック(還流)については回答を拒んだ。

 上野氏は9月の内閣改造に伴い、首相補佐官に就任し、女性活躍、高齢者・消費者対策を担当。裏金疑惑について「国民の信頼を失ってしまった、国民を不安にしてしまったという責任を感じている」と述べた。

 裏金受領の有無については、「何もお話しできない状態だ。刑事告発を受けて、今日あたりから検察も動いている。申し訳ないが、今の時点ではお話しすることはできない」と説明しなかった。(佐藤瑞季)

朝日新聞
2023/12/14 19:10
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