こんなところに捨てるなんて…

「裏ガネ問題」によって揺れに揺れる永田町に、いま、もう一つの激震が走っている。

「週末、雑務を片付けに議員会館に寄ったところ、会館のゴミ収集場に大量のアダルトDVDが捨てられていたんです。それも、何を隠したいのか、DVDのジャケットは全部切り刻まれていました。国民の税金によって運営費が賄われている場所で、『いったい誰がこんなものを捨てたんだ!』とみな憤っていますよ」

こう明かすのは与党の中堅衆議院議員の秘書だ。

本誌記者はその現場写真を確認したが、たしかに、切り刻まれたジャケットがゴミ箱に大量に捨てられている。事件性を感じたこの秘書は、何かあった時のためにとAVのタイトルをメモ。『着衣おっぱい 美女と38回セックス』『着衣爆乳』など、服を着たまま性交に及ぶ作品が多く見られることに気付いたという。

「犯人を捜す手掛かりになるかもしれません。この収集場は、女性スタッフも出入りする場所。犯人には、せめてシュレッダーにかけるなり、封筒に入れるなりして処分しろよと言いたい」(同前)

このタイミングで大量放棄されたのにはワケがあるのでは、と推測するのは、長年永田町を見続けてきたベテラン秘書だ。

「議員か秘書が、夜中にストレスを発散させるために保有していたものだろう。おりしも自民党に検察のメスが入れられるタイミング。議員会館の部屋には、真っ先に捜査の手が伸びる。その時、部屋から大量のAVが出てこようものなら、マスコミにリークされて、政治生命の危機につながる可能性がある。そうした危機感を持った自民党議員の部屋から捨てられたものではないか」

一部では「検察の厳しい追及を受けている清和会の議員の部屋に近い収集場から出てきたので、その事務所の犯行では」という噂も出ているそうだが、少なくとも違法なDVD……いわゆる「裏モノ」でなかったことだけが救い、と思うべきか。

現代ビジネス
2023.12.20
https://gendai.media/articles/-/120809