財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局の男性職員の妻が、改ざんをめぐる財務省内部のやり取りがわかる文書の開示を求める裁判を大阪地方裁判所に新たに起こしました。

森友学園に関する財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(当時54)の妻の雅子さんは、ことし8月、夫が残したいわゆる「赤木ファイル」では明らかにならなかった改ざんをめぐる財務省内部でのやり取りがわかる文書の情報公開請求を行いましたが、財務省は今月、開示を拒みました。

「本当のことが知りたいという思いに応えてほしい」

これに対し、雅子さんは財務省の対応は不誠実で不当だとして29日、国に対して文書の開示を求める裁判を大阪地方裁判所に新たに起こしました。

提訴後に雅子さんは会見を行い「衆議院選挙がどのような結果でも、夫のことを忘れてほしくない。財務省は本当のことが知りたいという思いに応えてほしい」と話しています。

NHKニュース
2021年10月29日 17時15分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211029/k10013327131000.html