自民党総裁選挙をめぐる動きが活発になっていることについて、野党側は、自民党内の争いで政治空白が生じるのは許されず、新型コロナウイルス対策を議論するため直ちに臨時国会を開くよう、政府・与党に重ねて求める方針を確認しました。

菅総理大臣の立候補断念で自民党総裁選挙をめぐる動きが活発になる中、立憲民主党、共産党、国民民主党の国会対策委員長らは6日、国会内で会談しました。

会談では、政府・与党は「新型コロナ対応が最優先」と言いながら、実際は自民党内の争いに力を傾け、感染拡大で厳しい状況にある国民生活を顧みていないという認識で一致しました。

そのうえで、これから新内閣発足までのおよそ1か月間、政治空白が生じるのは許されず、新型コロナ対策を議論するため、直ちに臨時国会を開くよう、政府・与党に重ねて求める方針を確認しました。

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「感染者数は減っているように見えるが油断はできない状況だ。自民党は総裁選挙にうつつを抜かしているのではなく、せめて午前9時から午後5時までは国会をやろうと呼びかけたい」と述べました。

NHKニュース
2021年9月6日 16時42分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210906/k10013246731000.html