昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=の第18回公判が9日、東京地裁であった。検察側は、克行被告から10万円を受け取ったとされる青原敏治元安芸高田市議(70)の供述調書を朗読。青原元市議が「(10万円をもらえて)ラッキーだと思った。大好きなパチンコに使った」と供述していたことを明らかにした。

 青原元市議は今年6月26日に記者会見し、現金の授受があったことを公表。昨年6月8日に克行被告が自宅を訪れ、妻の案里被告(47)=参院広島=のチラシが入った封筒を差し出し、票の取りまとめを依頼してきたとした上で、自身は封筒に現金10万円が入っているのに気付かず、中身を確認しないまま参院選後に封筒を燃やしたと説明していた。7月17日、市民に迷惑を掛け、混乱を招いたとして市議を辞職した。

中国新聞
2020/12/9
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