自民党総裁選に出馬表明した石破茂元幹事長の陣営は6日、任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の人気ソフト「あつまれ どうぶつの森」を選挙運動に活用すると発表した。だがインターネット上で「政治に利用していいのか」と疑義が続出。任天堂側への確認後、一転して中止すると明らかにした。告示日の8日からの開始を予定していた。

「あつ森」の愛称で知られる同作は、米大統領選の民主党候補バイデン氏も利用している。陣営は「任天堂の規約が米国と日本で違うことが判明したので、いったん停止することにした」と説明している。

「あつ森」は、無人島を舞台にプレーヤーが住人となって、道路や家を造るなどして楽しめる。

ゲーム内で、石破氏は「いしばちゃん」と名乗るアバター(分身)として登場。「じみん島」と名付けた島で活動する。併せて、島内に張るポスターをツイッターでも配布するとした。

今回の総裁選は、新型コロナウイルス禍で全国遊説が行われない。陣営は次期衆院選も見据え、無党派層への幅広い浸透を視野に人気ゲームの利用を決めた。「政治に興味のない人にも総裁候補に接してほしい」(陣営幹部)と期待していた。(共同)

日刊スポーツ
2020年9月6日20時58分
https://www.nikkansports.com/general/news/202009060001007.html