https://www.mag2.com/p/news/408545
元国税が暴露。日本の会社員だけ給料が20年で10%も減った理由

2019.08.05 MAG2NEWS 有料記事含む

日本のサラリーマンは国や会社になめられている」
このメルマガでは、この20年の間、先進国の中で日本の賃金だけが下がっているということを何度がご紹介しました。日本経済新聞2019年3月19日の「ニッポンの賃金(上)」によると、1997年を100とした場合、2017年の先進諸国の賃金は以下のようになっています。

このように先進諸国は軒並み50%以上上昇しています。アメリカ、イギリスなどは倍近い金額になっています。その中で、日本だけが下がっているのです。しかも約1割も減っているのです。イギリスの187%と比較すれば、日本は半分しかないのです。つまりこの20年間で、日本人の生活のゆとりは、イギリス人の半分以下になったといえます。

この20年間、先進国の中で日本の企業だけ業績が悪かったわけではありません。むしろ、日本企業は他の先進国企業に比べて安定していました。企業利益は確実に上昇しており、利益準備金も実質的に世界一となっています。

なぜ日本の賃金だけが下がったのか、というといろいろ理由はありますが、最大の理由は「日本のサラリーマンは国や企業からなめられている」ということだと思われます。というのも、着目していただきたいのは、トヨタなど国際企業の賃金動向です。

トヨタは60年前から北米に進出し、現在は、約13万6,000人を雇用しています。このトヨタのアメリカ従業員たちは、日本のトヨタの従業員と同様に賃金が据え置かれたのかというと決してそうではありません。アメリカのトヨタの従業員たちは、他のアメリカ国内企業の従業員たちと同様かそれ以上に賃金は上昇しているのです。またトヨタはイギリスにも工場をつくっていますが、イギリスでも同様に従業員の賃金は上昇しているはずです。

欧米では政府の定めた最低賃金が年々、段階的に上昇しており、また他の大企業も賃金を上昇させているので、トヨタだけが賃金を上昇させないわけにはいかないのです。欧米の労働者は日本の労働者よりも20〜30%賃金が高いですが、トヨタは欧米ではその高い賃金は支払っているのです。

もちろんトヨタだけではありません。欧米に工場やオフィスを構え、現地で従業員を雇っている日本の企業は、欧米の従業員に対しては、ちゃんと賃金を上昇させているのです。賃金が据え置かれ下げられてきたのは、日本のサラリーマンだけなのです。
(以降ソースにて)

参考)
http://www.medical-confidential.com/2018/11/09/post-8356/
今やなかったことにされた「トリクルダウンの政策」

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259782
円高危機と株安 消費税増税で庶民は安倍政権になぶり殺し

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259471
利下げ合戦に加われず…黒田日銀“令和恐慌”に打つ手ナシ

https://fate.5ch.net/test/read.cgi/seijinewsplus/1548840703/
【アベノミクス失敗】日銀、金融緩和強化を見送り 米利下げで円高ドル安も

https://webronza.asahi.com/business/articles/2019042600001.html
アベノミクス「失敗の本質」
幻想をふりまくアベノミクスには戦前・戦中に似た危うさがある

https://www.mag2.com/p/money/723021
企業を儲けさせて賃金を減らしたアベノミクス、国民重視に転換しないと日本は衰退する=斎藤満

https://bunshun.jp/articles/-/12839
あなたは本当の数字を知らない なぜ「アベノミクス」で景気回復が実感できないのか

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65668
アベノミクス失敗が原因…特捜部が着手「保育所融資詐欺事件」の内幕