共産党は21日、参院選公約を発表した。年金対策に焦点を当て、年金給付の水準を抑制する「マクロ経済スライド」を廃止し、「減らない年金」にすることを掲げた。志位和夫委員長は記者会見で「年金問題は今大きな争点になっている。批判だけじゃなく、共産党はこうするというものを押し出しながら戦いたい」と語った。

 年金対策は2段階で、まずはマクロ経済スライドを廃止し、低年金者に一律月5000円を上乗せする。財源は、高額所得者への年金保険料の引き上げなどで確保する。その上で、全額国庫負担の最低保障年金制度を導入し、月5万円を保障するとした。

 10月の消費税率10%への引き上げを中止することや、大学などの授業料を半額に値下げすることも明記。最低賃金については「ただちに全国一律で1000円に引き上げ、すみやかに1500円を目指す」との考えを示した。憲法改正については「安倍9条改憲に反対し、断念に追い込む」とした。【浜中慎哉】

毎日新聞
2019年6月21日 20時36分
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190621/k00/00m/010/272000c