東京・永田町の首相官邸前では1日夜、「♯0301辺野古を埋めるな大抗議」と題した集会が開かれた。ツイッターなどで開催を知った多くの市民らが駆け付け、米軍普天間飛行場の移設計画に伴う名護市辺野古沿岸部の埋め立て工事をすぐにやめるよう訴えた。

 集会が始まった午後7時半には官邸前の歩道に三重、四重の長い列ができた。「民主主義を埋めるな」「辺野古に基地はいらない」と書かれたプラカードを手に、太鼓の音に合わせて「辺野古を埋めるな」「安倍(晋三首相)は辞めろ」と声を上げ続けた。

 会場では、約9万人分の有効署名を集めて県民投票の実施を求めた「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表(27)がマイクを握った。元山さんは、県民投票で「反対」が7割超を占めたにもかかわらず、安倍首相が埋め立てを進めようとしていることを踏まえ、「残念ながら沖縄の意思は形になっていない。(政府による)いじめの状態を終えなければならない」と強調。「みんなで知恵を出せば、辺野古以外の選択肢も生まれるはずだ。今回の問題について立場が違う人とも話し合ってほしい」と参加者に呼び掛けた。

 仕事帰りに半年ぶりに抗議集会に参加した東京都西東京市の会社員、後藤大輔さん(40)は「私は辺野古新基地建設に反対します」とのプラカードを持参した。「沖縄に行ったことはないが、基地負担を沖縄にばかり押しつけるのはおかしいと思っている。沖縄の民意が明確になったのに、その声を聞かない安倍首相の態度に腹が立つ」と話した。【川村咲平】

毎日新聞
3/1(金) 21:44配信
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