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足立康史 日本維新の会・衆院議員
「大阪9区以外の皆様からも比例票を通じて『足立支持』の票を多数いただいたことを知り、そうした有権者のお気持ちに応えていく決意を固めました」
ツイッターより 10月23日

 日本維新の会の足立康史議員のツイッターより。全文はこのようなものだった。「私は、公示日に前後して『連続落選なら比例枠を返上する』『相手陣営と正々堂々と戦った上でなら二言なし』『背水の陣で戦い抜く』とツイートしましたが、大阪9区以外の皆様からも比例票を通じて『足立支持』の票を多数いただいたことを知り、そうした有権者のお気持ちに応えていく決意を固めました」

私は、公示日に前後して「連続落選なら比例枠を返上する」「相手陣営と正々堂々と戦った上でなら二言なし」「背水の陣で戦い抜く」とツイートしましたが、大阪9区以外の皆様からも比例票を通じて「足立支持」の票を多数いただいたことを知り、そうした有権者のお気持ちに応えていく決意を固めました。
― 足立康史 (@adachiyasushi) 2017年10月23日

 足立氏は2014年の衆院選挙に維新の党公認で大阪9区より出馬して落選。重複立候補していた比例近畿ブロックで復活していた。10月11日、足立氏は「そもそも、重複立候補は党の方針。その上で、小選挙区で連続落選なら次は公認なし、だ。しかし、私はそれでは甘い、と言っている。連続落選なら、私は比例枠を返上すると言ってるんだ」とツイート。自民党の原田りょう大阪府議のツイートによると、足立氏は公開討論会でも「今回小選挙区で落ちれば比例復活は無し。政界を引退することが決まっております!」と発言していたという(10月10日)。

維新の足立康史候補が、昨日の公開討論会で「今回小選挙区で落ちれば比例復活は無し。政界を引退することが決まっております!」と発言。しかし、今回も比例区に重複立候補しており、小選挙区で落ちても比例復活できるので引退にはならない。あたかも政界引退するように市民を欺き、票を稼ぐのは卑怯。 pic.twitter.com/lsIR1pF18X
― 原田りょう【大阪府議会議員】 (@haradaryo_net) 2017年10月10日

 ものすごく勢いよく「連続落選なら比例枠を返上」「政界を引退」とぶち上げておきながら、いざ落選して比例復活が決まると、それ以上の勢いで前言を撤回してみせたということになる。当選すれば何を言ってもいいと言わんばかりだ。「比例票を通じて『足立支持』の票を多数いただいた」とあるが、有権者は「維新」と書いただけで「足立支持」というのは自分の解釈に過ぎない。ここまであからさまな前言撤回をする議員が憲法改正の一端を担うのかと思うと、暗澹たる気持ちになる。