千歌「昔は可愛いなーって思ってたけど、今考えると異様だもん。あそこまでお父さんのこと好きなんて」

千歌「だって一緒に暮らしてるお父さんだよ?華の女子高生がパパー、パパ―って言ってるんだよ?なんかキモくない?」

梨子「う〜ん……」

千歌「なーに?もしかして梨子ちゃんも曜ちゃん派?」

梨子「派閥とかあるの?」

千歌「お父さんっ子とお母さんっ子っているじゃん。千歌はお母さん派かなー」

梨子「確かに千歌ちゃんのお父さんってあんまり話聞かないわね」

千歌「いつも厨房の奥にいるからねー。あと地位が誰よりも低い」

梨子「地位?」

千歌「うん。美渡姉が昔お父さんに家のことでぶちギレて、それでお父さんがあんま子育てのことに口出せなくなっちゃったんだってー」

梨子(そんなトラウマになるほどのことって何よ……)

千歌「あと志満姉だってお父さんのご飯の量にだけさりげなく制限かけていること、チカにはきっちりお見通しなのだ」

梨子(それはちょびっとだけ可哀想かも……)