西暦1995年3月20日、地下鉄テロ事件。

その10日後、午前8:31分。
自宅マンションを出た警察庁長官が何者かによって銃撃され、3発被弾。幸いにも命は留めたものの、まさしく九死に一生を得たといったところであった。
警察公安部は前述の地下鉄テロ事件を起こした教団による警察への報復と判断し、捜査を進める。そして翌年、1996年6月。

容疑者の1人が犯行を自供するも、彼は教団の在家信者であり、現職の警察官でもあった。一連の教団による事件の中で、判断ミスにより被害者を増やし信用を失墜しかけていた警察はこの自供を隠蔽。
秘密裏に捜査を進めてから約2ヶ月が経っていた。
そして、1996年8月6日。