>>56
だいたいわかったよ
ただ、ネイルを社会的美まで突き詰めていくという前段階の話に焦点を当てたとしても以下のことが言える

まず、”美を追求する心”の「美」は一般化出来ない
なぜなら価値判断という、人が何に対して価値(魅力)を感じるかという判断自体が、対象の持つ効能がその人の欲求を満たさなければ発生しないから

「価値とは,〈主体の欲求をみたす,客体の性能〉である。
すなわち価値とは,第1に,人々の欲求に最終的な基礎をおくものであって,なんらかの神秘的なもの,超経験的なもののうちに基礎をもつものではない。
ただし〈欲求〉とは,道徳的,芸術的,宗教的,社会的欲求をふくむあらゆる分野において,あるものを“のぞましい”とする傾向のすべてである。」
『株式会社平凡社 世界大百科事典 第2版』引用

確かに素朴に美を求めるはあなたの言うように正しいかもしれないが
爪を塗って遊ぶ幼子の心の奥にはすでに社会的欲求が潜んでいたかもしれないよね?

定義にあるように欲求のないところに魅惑はない
ゆえに、主体の欲求の解剖を試みないと厳密には語れない
男女、文化、国、時代で美意識が異なることの説明もつかない