0001名無しで叶える物語(SIM)2021/02/12(金) 21:07:42.93ID:B9DwfaV/
代行
再開するよ
日がたつにつれて、連投規制の間隔が長くなってる気がするけどそんなもんなのかな
――――
――
璃奈の部屋
璃奈「(……既読、付いた)」
璃奈「(これで、安心してくれたかな)」
璃奈「……えっと」
愛「ん?」
璃奈「その……かすみちゃんとしずくちゃんは……」
璃奈「私のお願いを、聞いてくれようとしただけだから……」
愛「わかってるって〜!気にしてないよ!」
璃奈「……」ホッ
璃奈「……愛さん、教え方が上手だから」
璃奈「練習の時、二人とも途中から私のこと忘れて、真剣に愛さんの話を聞いてたよ」
璃奈「あと……愛さんから、もっと教えてもらいたいって」
愛「え〜!嬉しいこと言ってくれんじゃ〜ん♪」テレテレ
璃奈「私も、愛さんがいない間、頑張って練習したから」
璃奈「……次の練習の時、見てもらってもいい?」
愛「もちろん、いいに決まってるよ〜!」
璃奈「……ありがとう」
璃奈「かすみちゃんとしずくちゃん、毎日練習に付き合ってくれたの」
璃奈「二人には、すごく感謝してる」
ピロン♪(スマホ通知音)
璃奈「あ……ちょっと、ごめん」スッ(スマホを手に取る)
愛「ん、いーよいーよ♪」
(スマホ通知欄)
『かすみちゃんが写真を送信しました』
璃奈「?」スッ スッ(トークアプリを開く)
(トーク画面)
『[画像]』(かすみとしずくの2ショット写真)
『昨日言われたから!りな子のこと忘れて、二人でデートしちゃうからね!』
『[画像]』
『[画像]』……(次々と送られてくる)
璃奈「…………」
璃奈「……二人に、協力してもらおうと思ったのは」
愛「ん?うん」
璃奈「…………」
璃奈「私が、焚き付けたとはいえ……」※8話のこと
璃奈「いつも……無自覚にじゃれ合ってて」
璃奈「……毎日、二人を見てたら」
璃奈「……私も愛さんのこと、自慢したくなった……っていうのも、ある」モジモジ
愛「あっはっはっは!!!りなりーは可愛いなあ〜!!!」ワシャワシャ
璃奈「……」(無表情で照れる)
愛「……あっ!アタシもキャプテンに連絡しなきゃ!」
璃奈「?」
愛「皆、りなりーのこと心配してたから」ゴソゴソ(スマホを取り出す)
愛「バスケ部にはカナちゃんのファンが多いけど、りなりーのファンだって結構いるんだぞ〜♪」ツンツン
愛「この前のライブも、すごく良かった〜って!」
璃奈「そうなんだ……」ジーン
璃奈「……次も、絶対成功させる」グッ
愛「うんうん!その意気だよっ!」
愛「でもその前にっ、ちゃんと休んで元気にならなきゃね」
愛「アタシ今から電話するし、もう少し寝てなよ」
璃奈「え、でも……せっかく来てもらったのに」
愛「起きたら、りなりーのお願い何でも聞くからさっ」
璃奈「ん……」
璃奈「……それなら、30分だけ」ボフッ(ベッドに横になる)
愛「よしよし♪」
愛「じゃ、ちょっとかけてくる!」
璃奈「うん……」(目を閉じる)
愛「〜〜〜♪」ガチャ バタン(部屋から出る)
プルルル… プルルル… ガチャ
愛「もしもし、今平気?」
キャプテン『うん、大丈夫』
キャプテン『天王寺さん、どうだった?』
愛「まだ本調子じゃなさそうだけど、思ったよりは元気そうだった」
愛「今日はアタシが付いてるし、皆に心配いらないって伝えといて!」
キャプテン『ん、了解』
愛「りなりーの顔見れて安心したよ〜、マジでありがと〜!」
キャプテン『何言ってんの、お礼を言うのはこっちだから』
『…ダダダダ』(走ってくる音)
キャプテン『片付けも、さっき終わっ』
バスケ部員A『キャプテン!璃奈ちゃんは!?無事ですか!?』(電話越しに聞こえる声)
バスケ部員B『私も璃奈ちゃんに会いたい〜!!』ギャイギャイ
バスケ部員C『キャプテンばっかり電話してずるいです!スピーカーにして下さいよ〜!』ギャイギャイ
キャプテン『あーもー!!あんたらうるさい!!』
キャプテン『聞こえるようにするから静かにして!』ピッ(スピーカーON)
愛「あはは!熱心なファンだな〜♪」
バスケ部員A『璃奈ちゃん可愛いもん!当たり前だよ〜!』
バスケ部員C『部内でも、璃奈ちゃんファンかなり増えたよね』
愛「うん!りなりーも喜んでたよ!」
バスケ部員B『何か突然増えた感じがするけど、嬉しいよね〜!』
愛「これでまたりなりーが頑張りすぎないように、ちゃんと見ておかないとな〜」
『\\アハハ!//』
キャプテン『…………』
愛「ん?キャプテン?どうした〜」
キャプテン『……愛が』
愛「え?」
キャプテン『愛が助っ人に来るたびに!天王寺さんのことで騒ぐからでしょーが!!」
愛「え?そうだっけ?」
キャプテン『そうだから!!』
キャプテン『この前だって、ていうか毎日休憩中に!』
キャプテン『天王寺さんに会いたいってずーっと言ってたでしょ!』
愛「……あ〜!そうだそうだ!」
愛「それで休憩中、皆でりなりーの動画とか見た見た〜!」アハハ
バスケ部員B『アイドルにあんまり興味なかった先輩も、真剣に見てたよね〜』
愛「てか、何で怒ってんの〜?」
キャプテン『さっき!片付け終わった後に!』
キャプテン『皆して、天王寺さんの家にお見舞い行くって言いだして、止めるの大変だったの!』
愛「あ〜それはまずいね〜」
愛「大人数で押しかけたら、りなりーびっくりしちゃうだろうしな〜」※6話のことは棚に上げる
キャプテン『問題そこだけじゃないでしょ』
バスケ部員C『うん、だから『じゃあ自分は彼方ちゃんの家に行きます』って言ったのにさ』
キャプテン『じゃあ、じゃないから!何便乗して無関係の家に乗り込もうとしてんの!』
キャプテン『あんたのそれはただの厄介すぎるオタクでしょ!』
バスケ部員A『……とか言って』
バスケ部員A『キャプテンも、璃奈ちゃんちに行きたかったんじゃないんですか〜?』
バスケ部員B『愛ちゃんから電話来るまで、ずっとソワソワしてましたよね』
キャプテン『そ、そんなわけないでしょ!!』
バスケ部員C『ま、愛がかなり取り乱してたから、キャプテンが不安になるのもわかるけどね』
愛「あはは〜、ごめんごめん!」
愛「倒れたって聞いてびっくりしたのもあるけど」
愛「りなりーにずっと会ってなかったから、早く『会い』に行きたくて!愛だけに!」
キャプテン『はいはい……』
キャプテン『ていうか……散々騒いでたけど、練習後に会いに行けば良かったんじゃないの?』
愛「まあね〜、そうなんだけどさ〜」
キャプテン『天王寺さんと、連絡くらいは取ってたんでしょ?』
愛「……実は、ずっと連絡もしてなかったんだよね〜」アハハ
キャプテン『は?……何で』
愛「…………」
愛「……アタシ抜きで、頑張りたいのかなって思ってたから」ボソッ
バスケ部員A『キャプテン慌てすぎて、他校の先生からも心配されてたよね』
バスケ部員B『てか、一番落ち着いてなかったよね』
バスケ部員C『二人のことすごく気にしてたんだろうな〜……何だかんだ優しいからな〜』ウンウン
キャプテン『も、もう!!そういうのいいから!!』
キャプテン『……あ〜ごめん、うるさくて聞こえなかった』
キャプテン『何だって?』
愛「……ううん!もう解決したことだからいいんだ〜!」
愛「これからは、頻繁に連絡取ることにしたから!」
キャプテン『?……別に、いいけど』
キャプテン『……まぁでも、愛にはすごく感謝してるから』
キャプテン『私達も、同好会のことで協力できることがあったらいつでも声かけてよ』
愛「ありがと〜!!助かるよ〜!!」
キャプテン『愛を一週間も拘束しちゃったんだから、こっちも何でもやらないとね』
キャプテン『また同好会の人達や、璃奈ちゃんのライブがあれば、皆喜んで手伝うし』
愛「ん?」
バスケ部員A・B・C『あれ?』
キャプテン『……あっ』
キャプテン『…………』
…プッ ツー ツー
愛「あっ、切った」
愛「…………」
愛「……」…ガチャ(璃奈の部屋のドアをゆっくり開ける)
愛「……」ソー(ゆっくり近づく)
璃奈「……」スヤスヤ
愛「(良かった、ちゃんと眠れてる)」ナデナデ
璃奈「ん……」スヤスヤ
愛「……」フフッ
愛「(……今度、皆で試合見に行こうね)」
避けてたのは愛さんもだったのか...
確かにコミュ力高い人って察しいいからか距離置いてくれたりするよな
次の日 スクールアイドル同好会部室
かすみ・しずく「…………」
愛「〜〜♪」イチャイチャ
璃奈「……」イチャイチャ
かすみ「(りな子……愛先輩の膝の上に乗って……)」
しずく「(愛さんを背もたれにして座ってる……)」
璃奈「二人とも……色々手伝ってくれて、ありがとう」
璃奈「でももう、距離を置かないことにした」
しずく「うん、それでいいと思うよ」フフッ
璃奈「……まだ、愛さんからの不意打ちに、ドキドキしちゃうことはあるけど……」モジモジ
かすみ「え?こんだけくっついといて?」
璃奈「寂しくなって、倒れちゃう方が大変だから」
璃奈「……それに、皆で練習した方が、上達する」
愛「うんうん!そうだよ〜!」
愛「アタシも、練習中は構いすぎないように気を付けるしさ!」
璃奈「……」(無表情)
かすみ「……多分だけどりな子、今難しい顔してるよね?」(小声)
しずく「うん……今の愛さん、璃奈さんの顔見えてないから……」(小声)
璃奈「あと……また、愛さんとしばらく会えなくなる、なんてことがあっても」
璃奈「まめに連絡を取り合うようにするから、大丈夫」
かすみ「……りな子はそれで、ほんとに平気?」
璃奈「うん」コクリ(大きく頷く)
璃奈「愛さんには……これからも、皆のヒーローでいてほしいから、それでいい」
璃奈「……私は、かっこいい愛さんが……大好きだから」
愛「!!!」キュン
愛「うう〜〜〜!!りなりー可愛すぎるよ〜〜〜!!」ギュー ナデナデ
璃奈「えへへ……」
愛「愛さんも大好きだぞ〜!!!」イチャイチャ
かすみ・しずく「…………」
かすみ「全くもう……ついていけないんだけど」ヤレヤレ
しずく「……でも、璃奈さんが元気になって良かった」
かすみ「まぁ、そうだけどさ〜」
かすみ「……かすみん達があーんなにりな子に言っても、全然聞いてくれなかったのに」
かすみ「愛先輩には素直っていうか、愛先輩の言葉こそ絶対〜、みたいな感じじゃん」ブーブー
璃奈「……!」ハッ
璃奈「……」スッ ストン(愛の膝から降りて、隣の椅子に座る)
かすみ・しずく「?」
璃奈「…………」
璃奈「……二人の忠告を聞かなかったことは……本当に、ごめんなさい」ペコリ
かすみ「うっ……つ、次から気を付けてくれれば、いいけどっ!」
璃奈「あと……たくさん心配かけちゃったことも……」
璃奈「…………」
璃奈「一昨日の帰り……私、二人に冷たいことを言ったのに……」
璃奈「昨日、うちに来ようとしてくれたんだよね?」
かすみ・しずく「……えっ!!?」ギクッ
かすみ「そそそそんなわけないじゃん!↑」
しずく「……かすみさん」ハァ
かすみ「う……うぐぐっ……」
かすみ「な、何でわかったの!?」
璃奈「……昨日、かすみちゃんから送られてきた写真」
かすみ「えっ!?」
璃奈「……」スッ(スマホの写真を見せる)
かすみ・しずく「……」ジー
しずく「……私達が昨日、お昼食べた時に撮った写真だよね」
かすみ「ここの店、りな子の家から近いわけじゃないけど……」
璃奈「……ここ」(写真を指差す)
璃奈「かすみちゃんのバッグの中、うちの近くにある薬局の袋がちょっとだけ見える」
かすみ「えっ!!」
かすみ「…………ほんとだ、けど…………ちっさ!!」
璃奈「って、愛さんが教えてくれた」
しずく「こ、これだけでわかったんですか!?」
愛「えーっと」
愛「かすみんが薬局に寄ってからお見舞いに行こうとしたけど、そこで偶然しずくと会って」
愛「……で、りなりーからの連絡で、アタシが来たこと知ったから」
愛「アタシとりなりーに気を遣って、二人きりにしてくれたのかな〜って」
かすみ・しずく「(……怖っ!)」
愛「いやいや、怖くないって〜」
かすみ・しずく「だから、そういうところですよっ!!」
愛「あれだよ〜、昨日ゆうゆとの電話で、かすみんが来てるかもって教えてもらってたし」
愛「あと二人のことだから、家に来ようとするだろうな〜って思っただけだから」アハハ
かすみ「……それでも…………いや、もういいです……」
璃奈「そう……昨日も、その前も……」
璃奈「かすみちゃんとしずくちゃんに、私のわがままを押し付けちゃったのに」
璃奈「それなのに……ずっと、心配してくれて……」
かすみ・しずく「…………」
しずく「……わがままだなんて、思ってないよ」
しずく「私達だって璃奈さんに助けられてること、たくさんあるんだよ?」
しずく「だからこれからも……わがままでも何でも、話してほしいな」
かすみ「そうだよ!同好会のメンバー全員、同じこと考えてるからっ!」
かすみ「それに……寂しがり屋のくせに、来なくていい〜なんて、無理しちゃってさ」
かすみ「……ほっとけるわけないじゃん」
璃奈「…………」ジーン
璃奈「…………」
璃奈「かすみちゃんも、しずくちゃんも……」
璃奈「……私のことを大事に思ってくれて、ありがとう」
璃奈「……私、愛さんと幸せになるから……安心してね」
かすみ「ちょっと!!かすみん達はりな子の親じゃないんだけど!?」
しずく「璃奈…………愛さんと、仲良くね……」ウッウッ…
かすみ「って!しず子までボケなくていいから!!この演技派!!」
愛「照れちゃうから、『親』の演技を『おや』めなさい……なんつって〜!!」
かすみ「あ、愛先輩まで〜!!ていうか、照れてないですからっ!!///」
かすみ「……もお〜!!いい加減にしてくださいよ〜!!」
\\アハハハハ! ワライゴトジャナイデスヨ!//
璃奈「…………」
愛「二人ともデートする仲なんだし、照れることないっしょ〜」
かすみ「な゛っ!!!///」
しずく「あ、あれは!かすみさんが勝手にデートって言っただけで……」
愛「いやいや〜!二人がいちゃいちゃしてる写真、昨日りなりーに何枚も送ってたじゃん」
かすみ「だ、だって!りな子が先に送ってきたから!///」
しずく「張り合おうとしなくていいからっ!」
璃奈「(愛さんや、皆は……いつも楽しくて、優しくて……)」
璃奈「(一緒にいると、幸せな気持ちになれる)」
愛「とか言って〜しずくだってデートできて嬉しいくせに〜」
愛「ほら、この写真とかめっちゃ笑顔じゃん!」
しずく「あ、愛さん!!///」
かすみ「……ふ〜ん……そうなんだ///」ニヤニヤ
しずく「も、もう!かすみさんまで!///」
璃奈「(皆が、たくさんの『愛』を、私にくれる)」
璃奈「(だから私も、皆に……)」
かすみ「……私も、嬉しかったけど///」ボソッ
しずく「っ!///」
かすみ・しずく「……///」モジモジ
愛「いや〜、りなりーが焚き付けたくなるのもわかるな〜」ウンウン
璃奈「…………」
愛「あれ?どうかした?」
璃奈「……愛さん」
愛「ん?」
璃奈「私、これからも……」
璃奈「愛さんや、同好会の皆……それからもちろん、ファンの人達に」
璃奈「私の、たくさんの気持ちや……」
璃奈「……とびきりな愛を届けられるように、頑張るからね」
おわり
公式の激うまダジャレ、天才だと思う
>>1
代行いただき、改めてありがとうございました
長い文章に付き合ってくれた皆さんも、本当にありがとね 至高のりなあい&しずかすプラス一年組だった!
滅茶苦茶面白かったよ。乙です
おつ
りなりーは本当に可愛いな。
娘にしたいくらいの庇護欲を誘う可愛さが伝わってきて良かった。
おつ
りなあいもそうだけど、一年生組の距離感すき。面白かった
0243名無しで叶える物語(茸)2021/02/17(水) 03:57:13.17ID:2Uf27DiZ
アニガサキ特有の優しい世界って感じで良かった
乙