0001名無しで叶える物語(しまむら)2019/11/26(火) 07:30:37.50ID:nmUzQiDh
〜一年の教室〜
真姫「で、ここはこの公式を使って……」
花陽「わぁっ!真姫ちゃんすごい!」お手々パチパチ
花陽「私、この問題がどうしても解けなかったのに!」
真姫「と……当然デッショー?」
真姫「私に解けない問題なんて、ないんだから!」髪かき上げ
凛「ねぇ〜〜!かよちん、見てみてぇ〜〜!」
凛「凛ねぇ、やっと虹ブローチ5凸できたんだよぉ〜〜!」廃人
花陽「ちょっと待っててね、凛ちゃん」
花陽「今、宿題で分からなかった所を、真姫ちゃんに聞いてるから……」
凛「宿……題?」
真姫「忘れたの?数学の宿題が出てるの」
凛「」
にこ「う……」
凛「どう?陰気くさい顔になった?」
にこ「そ、そうね……」
にこ「ちょっと、近寄りがたい表情ね……」
にこ「そういう表情が、いま、お台場方面で流行ってるって言うし……」
凛「じゃあ凛は今、流行の最先端にいるんだね」
にこ「午後の授業は、常にその表情でいなさい」
凛「わかったにゃ」
にこ「それと、人に何かを聞かれても、無反応に徹する事ね」
凛「かよちんでも?」
にこ「相手が誰であろうとよ」
にこ「見ざる・言わざる・聞かざるで押し通しなさい」
〜1年の教室〜
真姫「ねぇ、凛」
真姫「この間貸した300円、いつになったら返してくれるの?」
( ◉ _ ◉ )/
真姫「ちょっと!!人の話を聞いてるの!?」
( ◉ _ ◉ )/
真姫「??」
( ◉ _ ◉ )/
真姫「り、凛?」
肩掴み……
真姫「まさか、目を開けたまま寝てるとか?」
ユッサユッサ……
( ◉ _ ◉ )/
真姫「き、気味が悪いわね……」怖気
花陽「どうしたの?2人とも」
真姫「あ、花陽」
真姫「なんか、凛がまったく応答しなくて……」
花陽「凛ちゃんが?」
( ◉ _ ◉ )/
真姫「さっきからずっと、この表情でウンともスンとも……」
花陽「ど、どうしたの?凛ちゃん」
キ〜〜ン コ〜〜ン カ〜〜ン コ〜〜ン
真姫「あ、予鈴だわ」
( ◉ _ ◉ ) ガタッ
/ ヾ
_| __|__
\ \
2人「!!??」ビクッ
スタスタスタ……
真姫「…………な、何よアレ」
花陽「無言で、教室を出て行っちゃった……」
真姫「多分、行き先は音楽室じゃない?」
真姫「つぎは、音楽の授業だし」
花陽「一応、意識はあるみたいだね……」
〜音楽室〜
ピアノポロロンポロロン……
♪「夕焼〜け 小焼け〜の〜 赤とんぼ〜」
先生「ストップスト〜〜ップ!!」ピアノバーン!!
( ◉ _ ◉ )/
先生「ちょっと、星空さん!!」
先生「あなた、1人だけ全く歌ってないけど、どういうつもりかしら!?」
花陽「先生、凛ちゃんはさっきからずっとこうなんです」
真姫「私たちが何を尋ねても、無言の行なんです」
先生「えぇ……」
( ◉ _ ◉ )/
花陽「ねぇ凛ちゃん、一緒に歌おう?」実況テンプレ
真姫「あんまし、無理強いしない方がいいかもね」
( ◉ _ ◉ )/
真姫「ねぇ、凛……」
真姫「歌うのが嫌なら、せめて曲に合わせてコレを振りなさい」
マラカス差し出し
真姫「先生、今のところをもう一度お願いします」
先生「わ、わかったわ……」
ピアノポロロンポロロン……
♪「夕焼〜け 小焼け〜の〜 赤とんぼ〜」
( ◉ _ ◉ )/マラカス持ったまま棒立ち
先生「星空さんっ!!!!」ピアノバーン!!
真姫「お、おかしいわね……」
真姫「凛といえばマラカス、マラカスといえば凛なのに……」
花陽「り、凛ちゃん……」オドオド
花陽「一体、どうしちゃったの?」涙目
( ◉ _ ◉ )/
从*´ ヮ`ル それから?
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/ ヽ / /:::::
/ /へ ヘ/ /::::
/ \ ヾミ /|::::
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( く::::::::
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〜屋上〜
穂乃果「ねぇ〜〜、凛ちゃ〜〜ん」
穂乃果「一言だけでもいいから、何か言ってよぉ〜〜」
( ◉ _ ◉ )/
ことり「凛ちゃん……」
ことり「なんだか、マネキンさんみたいだね」
海未「いったい何が、凛を変えてしまったのでしょうか……」
海未「朝練の時は、あんなにはりきっていたのに……」
希「まさか、朝の卯月ちゃんのマネは、本当に……」
絵里「そっ、そんなぁ……!!」
( ◉ _ ◉ )/
花陽「凛ちゃん……」
花陽「何か困った事があるんだったら、私に言ってよぉ……」
花陽「…………グスッ」
真姫「凛……」弱りきった顔
真姫「私たちにも、打ち明けられない事でもあるの?」
にこ(…………)
にこ(ここらでもう、潮時かしらね)
にこ「…………凛」
にこ「もういいわよ」
にこ「花陽も、こんなにあんたを心配してるし……」
にこ「あんたの願いは、十分叶ったでしょ」
( ◉ _ ◉ )/
凛「…………そうだね」
7人「!!!!????」
凛「ねぇ、かよちん……」
凛「凛とかよちんは、友達なんだよね?」
花陽「なっ!!??」激しく混乱
花陽「今更なに言ってるの!?凛ちゃん!!」
にこ「花陽……」
にこ「凛はね、あんたの気を引きたくって、ワザと鬱病のフリをしてたのよ」
花陽「えっ!?」
真姫「それじゃあ何?にこちゃんの入れ知恵だったワケ?」
にこ「わっ!!私はあんた達のことを思んばかって……」弁解
( ◉ _ ◉ )/
凛「……だって」
凛「かよちんったら、最近は真姫ちゃんとイチャイチャしてる事が多いし……」
花陽「えっ!?」
真姫「バッ……バカねぇ!!」
真姫「そんな事で悩んでたワケ!?」
凛「……でもさぁ」
凛「凛と真姫ちゃんとじゃ、月とすっぽんだし……」
凛「もうかよちんには、凛は必要ないのかなって……」
花陽「そ、そんな事ないよ!!」
凛「!?」
花陽「凛ちゃんは……、凛ちゃんは……!!」
(言葉に詰まった花陽は、無言で凛の両手を強く握りしめ––––)
花陽「凛ちゃんは私の、ナンバー1でオンリー1の友達だよっ!!」
花陽「凛ちゃんの代わりになれる人なんて、誰もいないんだから!!」
凛「か……かよちん!!!!」胸ジーン……
花陽「だから、いつまでもそんな顔してないで、また笑ってよ!!凛ちゃん!!」
花陽「凛ちゃんの笑顔は、誰にも真似できないんだから!!」
凛「うん……うん……」感激
真姫「はぁ……」溜め息
真姫(ホント、めんどくさいんだから……)
真姫(大体、幼なじみのあなたとじゃ、最初から勝負にならないわよ……)
にこ「さ、無事によりを戻したんだから……」
にこ「早くその顔はやめて、元に戻りなさい」
凛「わかったにゃ!」
( ◉ _ ◉ )/
凛「…………」
花陽「??」
花陽「…………凛ちゃん?」
凛「ずっと……」
凛「この表情をしてたから……」
凛「元の表情が、わかんなくなっちゃった……」
花陽「」
凛「凛、前はどうやって笑ってたんだろう……」
8人「ええええええええええええ!!!!????」
凛「ど、どうしよう……」
凛「笑いたいのに……笑えないよう……」
凛「かよちんを心配させちゃったから、罰が当たったのかなぁ……」
花陽「そ!!そんなぁ!!」絶望
にこ「笑顔のない凛なんて、笑顔しかない卯月ちゃん以下の存在じゃない!!」
穂乃果「真姫ちゃん!!何とかならないの!?」
真姫「そんなの、私が聞きたいわよ……」
穂乃果「またまたぁ〜〜」
穂乃果「真姫ちゃんの家の病院には、人を笑わす薬とかあるんじゃないの?」
真姫「あるワケないでしょ!!そんなアブナイ薬!!」
ことり「薬がダメなら、整形とかはどうかなぁ?」
真姫「論外ね」バッサリ
真姫「これは心の問題だから、顔をいじっても無駄な努力よ」
絵里「困った事になったわね……」
希「どうしたら、凛ちゃんに元の笑顔を取り戻せるんやろ……」
海未「…………」
海未「笑わ……せる」
(きれいなキノコが生えてるずらぁ〜〜!)
海未「!!」ピーン!!
海未「あ……あります!!」
海未「凛に、笑顔を取り戻す方法が!!」
ことり「う、海未ちゃん!?」
海未「凛!!」
海未「ちょっとの間、待ってて下さい!!」
(と、海未が言うやいなや––––)
ヒュバッ!!
穂乃果「あっ!!海未ちゃん!!」
ことり「海未ちゃんが……消えちゃった……」
絵里「ハッ!!」
絵里「ま、まさか山へ……!!」
〜園田流・超高速移動の術〜
― ― ゴォォォォォォォ……
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― ― ― ― ― ― ―
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― ― ― ― ― ―
海未「昨日、花丸が見つけた笑いダケ……」
海未「あれがあれば、凛は助かる……!!」
〜紅葉色づく秋の山〜
野鳥チチチ……
人気声優「あ、逢田さん、ひとりで紅葉狩りに山へ来たしw」
人気声優「今度は、GWと間違えなかったしw」
人気声優「あ……w」
人気声優「木の根元に、綺麗なキノコが生えてるしw」
ヒュバッ!!
人気声優「!?w」
海未「あ……ありました」ゼェゼェ
キノコを採取
海未「あとはこれを、凛に食べさせれば……」ゼェゼェ
ヒュバッ!!
人気逢田「……い、今の何だったしw」
〜再び、屋上〜
ヒュバッ!!
穂乃果「あ、海未ちゃん!!」
にこ「いったいどこへ行ってたのよ……」
絵里「!!」
絵里「そのキノコ……!!」
海未「さ!!凛!!」
海未「このキノコを食べるのです!!」
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凛「……え?」
真姫「う、海未……」
真姫「そ……それってまさか……」
凛「や、やだよぉ……」
凛「そんな、あからさまに毒が入ってそうな……」
海未「もう!!何を躊躇っているのですか!!」
凛の口に、無理矢理キノコをインサート!!
凛「うぐぅ!!??」
海未「ほらっ!!しっかり咀嚼するのです!!」
凛「ぐ……うぐぅ……」
モグモグ……
…………ごっくん
凛「………………」
花陽「…………凛ちゃん」
凛「………………………………あは」
凛「あはははは…………」
8人「!?」
_人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> アハハハハハハハハハハ!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
( ^ ▽ ^ )/
希「り、凛ちゃんの顔が……」
絵里「瞬く間に、笑顔が蘇ったわ!」
海未「やっと、本来の自分を取り戻しましたね。凛」
にこ「やっぱあんたは、病みキャラよりも躁キャラが似合ってるわよ」
ことり「よかったね!凛ちゃん!」
凛「あはははははははははあ〜〜〜〜はははははは」
真姫「やれやれ……」カミノケクルクル
真姫「今日の所は、海未に礼を言わなきゃね」
花陽「ありがとう!!海未ちゃん!!」
穂乃果「みんな!!今日のMVPの海未ちゃんを、胴上げするよ!!」
7人「おーーっ!!」
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(_ノ |||
ワッショイ! ワッショイ!
リ`^ヮ^)J(*’ヮ’*)๑^ᴗ^๑ )*╮
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(_ノ_)_ノL_(_ノヽ_)
凛「ね、ねぇ、みんなあはははははははははは」
凛「笑うのはもういいのに、止まらなははははははははははははは」
凛「胴上げなんかしてないでうふふふふふふふふふ」
凛「今度は、笑いを止める方法をあはははははははははははははははははははははははは」
〜おわり〜
凛「ちょっと!!いい話風におわらせないでいひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」
0068名無しで叶える物語(しうまい)2019/11/26(火) 11:01:09.65ID:kRsna7Oh
まーたこいつかw
>>69
自分で調べろカス
なんのためのスマホだと思ってんだ?ゲロくせえんだよ 0071名無しで叶える物語(SB-Android)2019/11/26(火) 12:54:03.01ID:MmIq4mLG
乙
歩夢やら卯月やら今回はコラボ回やね
しまむーとりんがべーどうして差がついたのか
慢心環境の違い
0076名無しで叶える物語(やわらか銀行)2019/11/26(火) 17:20:22.98ID:zr67rw/8
毎回クオリティ高いな
この作風以外で書いた作品があるのなら教えて欲しいな
0080名無しで叶える物語(家)2019/11/26(火) 23:35:33.09ID:JNyIDPdl
チキンラーメンの人だな
デレマス好きだからこの題材で面白いSS読めてうれしい
キノコの話も回収してるし良かった