日本での電気自動車(BEV)の普及は、「今後間違いなく進んでいくが、そのスピードは欧米や中国に比べてかなり緩やか」という見通しが現実的です。
​「爆発的に急増する」というよりは、「ハイブリッド車(HV)が主役の座を維持しつつ、徐々にEVの選択肢が増えていく」という流れになるでしょう。

なぜ日本では普及が遅いのか?(現状の壁)
​現在、日本の新車販売に占めるEVの割合は約2~3%程度にとどまっています。最大の理由は「ハイブリッド車(HV)が優秀すぎるから」です。

​HVの強さ: 燃費が良く、充電の心配がなく、価格も手頃です。多くの日本人にとって、あえて不便な点(充電時間など)があるEVを選ぶ理由がまだ薄いのが現状です。
​充電インフラ: 高速道路やマンションなどでの充電器設置は進んでいますが、まだ「いつでもどこでも」とは言えない状況です。

それでも、これから徐々に普及していく要因は確実にあります。
​国産メーカーの本気度アップ:
​これまでEVは輸入車(テスラやBYD)が中心でしたが、2026年以降、トヨタ、ホンダ、日産などから新しいEVが続々と登場する予定です。特に、日本の道路事情に合った「軽EV」や「コンパクトカー」が増えると、一気に身近になります。
​商用車のEV化:
​配送業者のバンやトラックなど、決まったルートを走る商用車のEV化が先行して進みます。これがインフラ整備の後押しになります。
​バッテリーの進化:
​「全固体電池」など、充電時間が短く、航続距離が長い次世代電池の実用化が近づいており、これがゲームチェンジャーになると期待されています。

結論:
日本全体が「EV一色」になるのはまだかなり先(2035年以降など)の話です。当面は、「ガソリンを使わない便利さを取るか(EV)」「これまでの安心感を取るか(HV)」をご自身のライフスタイルに合わせて選ぶのが正解です。