>>973
そもそも論として、日本市場においてどれほどの充電器が存在しているのかの事実確認をしていくと、2021年6月現在において、合計して19285ヶ所もの充電器が存在していますので、
まずこの数値だけを聞くと、私が本チャンネルにおいてよく形容している、電気自動車ガラパゴスという状態でもないのではないかと率直に感じている方もいるのではないかと思われますが、
こちらの2万ヶ所弱もの充電器についてを、より詳しく分析してみると、急速充電器が7827ヶ所、そして、普通充電器が13744ヶ所と記載されていますが、
こちらの普通充電器というのは、基本的には3kWという充電出力を発揮することができ、
例えば私の所有する日産リーフを充電した場合、空の状態から満充電までにかかる充電時間が、なんと12時間以上という、とんでもない時間を要してしまい、
実はこの普通充電器というのは、基本的には自宅やそれに準ずる場所、さらには買い物の間に比較的長時間駐車するショッピングセンターであったり、
また、通勤の際に車を使用することができる方は、その職場の駐車場、その上、旅行における滞在先の駐車場など、
とにかく普通充電器というのは、長時間の駐車が見込める場所に設置をするものであり、
一般的にイメージすることのできる、高速道路を使用した際などの急速充電器とは全く性質が異なりますし、
そしてこのような普通充電器については、もちろん自宅に設置する場合は公共性はなく、自分たちで設置を進めることになり、
それ以外のショッピングセンターやホテルについても同様に、基本的には自分たちの資産を新たに構築する一環として、普通充電器を設置することになりますので、
何れにしても、今回取り上げたい公共の充電器という意味においては、同列に扱うことはできない、
少なくとも、日本には充電器が2万器も存在しているから電気自動車を運用するのは難しくない、と紹介するのはトンチンカンである、ということなのです。