ダントツでマイナス

トヨタは前年比11.3%減の211万2941台。乗用車「カムリ」や「カローラ」が2桁減となった。一方、大型車人気を背景に、スポーツ用多目的車(SUV)の「RAV4」やピックアップトラック「タコマ」は小幅減にとどまった。

 同社の新車販売は4月に前年同月比約5割減まで落ち込んだが、その後は需要が持ち直し、12月は約2割増まで回復。同社は21年の見通しについて、感染再拡大などの不透明要因があるが、「ワクチンの普及などが追い風になる」と指摘した。

 ホンダは16.3%減の134万6788台。主力乗用車「シビック」が約2割減と振るわなかったが、SUV「パスポート」は9.6%増で、過去最多を更新した。

 米事業の立て直しを急ぐ日産自動車は33.2%減の89万9217台と、他社に比べ大幅減となった。ただ、販売台数が前年同期の約半数にまで落ち込んだ4〜6月期を底に、回復基調に転じた。