森友学園めぐる虚偽の公文書作成問題 元理財局長ら3人不起訴 | NHK
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2022年12月27日 21時17分

財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局の男性職員の妻などが、森友学園との交渉記録の情報公開請求をめぐりうその公文書を作成した疑いがあるなどとして、元理財局長ら当時の幹部3人を告発していた問題で、東京地検特捜部は27日、3人を嫌疑不十分で不起訴にしました。

森友学園をめぐる問題で、財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻の雅子さんなど4人は、財務省の佐川宣寿元理財局長ら当時の幹部3人について、虚偽公文書作成などの疑いがあるとしてことし9月、東京地検特捜部に告発していました。

告発状では、森友学園との国有地取引に関する交渉記録の情報公開請求をめぐり、佐川元局長らが実際には文書が存在することを認識していたのに、「保有が確認できなかった」とうその理由を書いた決定書を作成したなどと主張していました。

これを受けて特捜部が捜査を進めた結果、佐川元局長らが情報公開請求に対する決裁をした時点で、文書が残っていることを認識していたと認められる証拠がなかったなどとして特捜部は27日、3人全員を嫌疑不十分で不起訴にしました。

赤木雅子さんら告発人「真実を追求していく」

佐川宣寿元理財局長らが不起訴となったことについて、赤木俊夫さんの妻の雅子さんを含む告発人は、「検察審査会へ審査を申し立て、真実を追求していく」とコメントしています。