拘置所で何を想うのか。'22年7月に安倍晋三元首相を銃殺し、世間を震撼させた山上徹也容疑者(42歳)が、1月13日までに殺人罪で起訴される見込みだ。

 「山上容疑者は、母親を破産に追い込んだ旧統一教会に恨みを募らせた結果、凶行に及んだと供述しています。そんな彼に同情する『山上ファン』からの差し入れが全国から殺到しているようですね」(全国紙社会部記者)

 郵送の差し入れは、本やユニクロなどの冬物衣類が多く、鑑定留置先の大阪拘置所の売店を通す場合には、菓子や缶詰が多いとのこと。また、「現金は推定で数百万円に上る」(同前)という見方もある。さらにはモノが多すぎて制限を超え、「宅下げ」(収容者が外部に物品を渡すこと)を繰り返しているという。

 「担当弁護士以外で唯一面会や手紙のやりとりができる4歳下の実妹が衣類などを受け取っているそうです。それ以外の物品は、元弁護士である伯父らが引き取って、地域で配布していると聞いています」(同前)

 山上容疑者は1月10日まで、5ヵ月超にわたって精神鑑定を受けてきた。

 「鑑定留置中は、鑑定人とのやりとり以外は他にやれることも少なく、加えて鑑定人の質問は基本的に同じことの繰り返しになります。そのため、山上容疑者も精神的に不安定になっている可能性があると思われます」(法曹関係者)

 起訴後も、警察と検察はその他の容疑での立件を目指しており、公判前整理手続きを経て初公判が開かれるまで、さらに1年以上かかりそうだ。

 「検察が威信をかけて死刑を求刑する可能性もありますが、量刑は懲役25~30年、最も重い場合は無期懲役が想定されています」(前出・記者)

 事件の全容解明までの道のりはまだまだ遠い。

https://news.yahoo.co.jp/articles/365af1aaaa25756121df3d4a6102f8165f2c68fe