「爽彩(さあや)に帰ってきてほしい。今もそれしかないです。でも無理なんですよね……。本当は一周忌の法要もやりたくないです。爽彩が亡くなったことを認めないといけないことになってしまう気がして。でも、供養をしないと爽彩が天国で幸せになれないかもしれないから。こうやっていつも気持ちが矛盾するんです」

 昨年2月13日に自宅から失踪し、翌月に北海道旭川市内の公園で凍った状態で発見された当時中学2年生の廣瀬爽彩さん。一周忌を前に爽彩さんの母親が文春オンラインの取材に、現在の心境について声を詰まらせながら語った。文春オンラインではこれまで爽彩さんが凄惨なイジメを受けていたこと、失踪直前までそのイジメによるPTSDに悩まされていた事実などを報じてきた。これらの報道を受け、昨年4月旭川市はイジメが実際にあったかどうか再調査を開始したが、いまだ調査は道半ばだ。

 爽彩さんの身に何が起きたのか。真相解明の一助になることを願い、当時の記事を再公開する。(初出2021年4月30日、肩書き、年齢等は当時のまま)

https://bunshun.jp/articles/-/52025
「ふざけんな」「おぞましい」旭川少女イジメ凍死 ついに「臨時保護者会」開催も怒号飛び交う90分に《教育委員会は「重大事態」認定》《廣瀬爽彩さんが亡くなって1年》
爆破予告でパトカーも出動 旭川14歳少女イジメ凍死事件 #10
「文春オンライン」特集班2022/02/13

参考)
https://biz-journal.jp/2021/04/post_222780.html
旭川・中学生イジメ自殺事件の闇…校長は隠蔽・対応放棄、道警と地元メディアは黙殺 2021.04.26