大阪市は3日、高齢施設課の職員9人が3月26日夜に市内の焼き肉店で送別会を開き、うち2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。松井一郎市長は4人以下での飲食や「マスク会食」を呼び掛けているが、守られていなかった。

 同課によると、異動する課長らが出席し、2席に分かれ午後6時過ぎから約2時間半にわたり会食。テーブルにアクリル板は設置されておらず、会話の際マスクを着けていなかった。


 翌27日に出席した40代の男性職員に38度以上の熱が出て、29日に陽性が判明。この男性と同じテーブルだった3人が濃厚接触者に認定され、4月1日にPCR検査を実施した結果、さらに40代の男性職員1人が陽性と判明した。別のテーブルの職員5人は濃厚接触者に認定されず、体調不良を訴える人もいないという。

 同課は高齢者施設の補助金交付などの業務を担当しているが、施設を訪れることは少ないという。同課の担当者は「こうした時期でもあり、猛省すべきだと思う」と話している。【田畠広景】

毎日新聞
2021/4/3 20:32
https://mainichi.jp/articles/20210403/k00/00m/040/206000c