17日に会期末を迎える今の国会ですが、15日は、安倍総理が出席して、事実上、最後の論戦が繰り広げられました。野党は『持続化給付金』の支給が遅いと追及しました。
 安倍総理:「この1カ月間で150万件、すでに支払いをして、1カ月余りで2兆円の支払いをしている。だから、現場がぼーっとしていて、何もやってないのではまったくない」

安倍総理は、支給が遅れた理由として、申請者が提出した書類に不備があったことを挙げました。
 安倍総理:「(申請を)受ける側が、全然怠慢で、できていないというのでは明確に申し上げないといけないが、そうではない。(申請された)書類の中に様々な課題というか、問題があったのは事実」

さらに、すべてが役所の問題ではないと釈明しました。
 安倍総理:「申請者に連絡を取ったら、(連絡が)つかなくなってしまった。申請に『こうしてください』と言っても、そうなっていないのもある。だから、ここまで(遅れる状況)に至っているのであって、一人一人、相当、丁寧にやっている。残ったのは少しだから、すべてが経済産業省側の手落ちでもないわけで、行ったり来たりしながらやっている。これからも必要とされる方に、一日でも早くお届けすることに全力を傾けていきたい」

一方で、給付を待つ申請者の1人は、政府の対応に不満を持っています。
大阪府で建設関係の会社を経営する男性は、先月1日に申請をして、連絡が来たのは約1カ月後でした。
 建設関係の会社を経営する男性:「何の音沙汰もなく、給付はない。28日後に不備のメールが来て、同日に修正し直して、その不備内容というのも、提出した書類で間違いはなかったので、結局、不備は一切なかったというか。同じ内容を送信したけど、何日か前に電話があって『審査完了しました』という連絡はあった」

男性はコールセンターに問い合わせても、どこに不備があったのかは教えてもらえなかったといいます。
 建設関係の会社を経営する男性:「状況確認すらしてくれないし、電話してもマニュアルの答えしか言ってくれない。折り返しの約束についても、ちゃんとしてもらえない」

政府・与党は、会期末の17日に国会を閉じる方針です。これに対し、野党は、議論を続けるべきだとして、会期の延長を求める動議を提出するとしています。

テレ朝news
2020/06/15 23:30
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