「旭日旗」持ち込み問題で生じる東京五輪組織委への疑問
http://biz-journal.jp/2019/09/post_119327.html

東京オリンピックの会場で旭日旗が翻って、欧米のメディアがそれを大きく報じ、
日本が過去の帝国主義や軍国主義を肯定しているかのように見られる、という事態になるのも不本意だ。

そのような意見や懸念を聞いても、どうしても旭日旗をオリンピック会場で掲げたい、という人たちがいるとすれば、
その主たる動機は、「日本が韓国の要求に屈するわけにはいかない」という、意地やナショナリズムだろう。

今回、旭日旗について、ここまで問題になったのに(というより、問題にされているからこそ)、
あえて日の丸ではなく旭日旗を持ち込もうとするのは、政治的なメッセージ、
あるいはなんらかのデモンストレーションを行おうとするものと見なしてよいのではないか。
それを放置し、トラブルが発生すれば、日本オリンピック委員会(JOC)は不作為を責められるだろう。

なお、こうした話をすると、「だったら、朝日新聞の社旗も取り締まるべきだ」
「韓国はなぜ朝日に文句を言わないのか」などと茶々を入れる人がいる。
同紙の社旗が旭日デザインだからだが、同紙の記者が「おそ松くん」のハタ坊よろしく、
頭上に社旗をなびかせてオリンピックスタジアムで取材をするわけではあるまい。

ネットで持論を展開する人たちは、しばしばこんなふうに、関係ない話題を混同させて話を混乱させようとする。悪いクセだ。
今回、話題にしたのは、あくまでオリンピック会場で旭日旗をどうするか、という話であることを、念のため付け加えておく。