政府は北方領土問題を含むロシアとの平和条約締結交渉について、6月のプーチン大統領来日に合わせた大筋合意を断念する方針を固めた。色丹島と歯舞群島の2島引き渡しにより決着させる案で交渉に臨んできたが、ロシア側は応じず、進展の見通しが立たないためだ。それに代わるプーチン氏来日時の成果として、北方四島が含まれるサハリン州と北海道の間に限り、短期滞在の査証(ビザ)を相互免除することで合意する案が浮上している。日本政府筋が18日、明らかにした。

 安倍晋三首相は5月に訪ロする方向で検討していたが、ロシアの強硬姿勢を踏まえ見送りを決定した。

共同通信
2019/4/18 18:54
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