https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180216-00000013-asahi-pol

 15日の衆院予算委員会で、自民党の稲田朋美氏が昨年7月の防衛相辞任後、初めて質問に立った。地元・福井の大雪被害や持論の財政再建などをテーマに「復活」をアピールしたが、党内には稲田氏への冷ややかな視線もある。

 希望して質問に立ったという稲田氏。37年ぶりの豪雪に見舞われた福井の事例をもとに道路の除雪対策などを取り上げ、自治体の除雪費用に充てるため特別交付税の一部繰り上げ交付を検討するとの答弁を野田聖子総務相から引き出した。党政調会長時代に取り組んだ財政再建について麻生太郎財務相にも切り込んだ。

 稲田氏は昨年7月、南スーダンPKOをめぐる日報問題で防衛相を引責辞任した。安倍政権で異例のスピード出世を続け、「ジャンヌ・ダルクのように改革に取り組んだ」と安倍晋三首相が手放しで称賛したこともある。だが、防衛相当時、都議選の応援演説で「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と発言。資質が問われる場面が目立ち、「素人が防衛を担った」(閣僚経験者)などと厳しい評価が残っている。