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2月4日投開票の名護市長選に向け、基地反対を掲げ再選を目指す現職・稲嶺進名護市長(無所属、社民、共産、社大、自由、民進推薦、立憲民主支持)が「名護市にパンダを誘致」などというトンデモ公約をぶち上げている。稲嶺進市長を支持する翁長雄志知事も前向きで、19日の記者会見で「大変可能性の熟度は高い」と露骨な選挙対策に加担している。
これに対し、名護市長選に立候補を表明している新人の渡久地武豊氏(自民、公明、維新推薦)は「つがいで2頭借りると、1年間でレンタル料は8千万円超、経費は6億円かかる。税金でパンダを借りる前にやることがある」と反対の姿勢を示している。
参考:パンダ招致 沖縄県も意欲 名護市長選の稲嶺氏公約 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース
また、渡久地武豊氏を推薦する自民党議員は市民の声として重要な指摘もしている。


パンダは上野以外にもいる

名護市でパンダを飼育展示する莫大なコストを考えると、市民からの反発があって当然だ。そもそも稲嶺進市長は上野動物園のパンダフィーバーだけを見て安易にパンダ誘致を考えているようだ。ジャイアントパンダは上野動物園以外にも和歌山県のアドベンチャーワールドと兵庫県の王子動物園でも飼育されている事を知らないのだろうか?
沖縄にパンダが来ても、人気が他の動物園とで分散されるのは必至である。パンダの繁殖が出来れば大きな集客効果も見込めるが、パンダの交配自体が簡単なことではなく、産まれたとしても一般公開に漕ぎ着けるまでに死亡するリスクも高い。それまでの莫大な金銭的リスクを取るならば、国・自治体にとって最も重要な投資である「子供」に使うべきである。
以下のような「学校給食無償化」を優先する声が挙がるのは当然だ。

推薦する自民党の国会議員は「稲嶺市長は、選挙公約にパンダ誘致を明言した。誘致に成功したらエサ代など諸々の費用は年間、名護市の小中学校の給食無償化が可能になる金額。渡具知武豊さんの支持者は『市民は、パンダに笹を食べさせるお金があるなら給食無償化を実現してほしい!』と猛反発している」
出典:名護市長選「パンダ誘致」で論争?

メディアは稲嶺進市長と翁長雄志知事の「パンダ誘致プラン」をさほど批判することもなく、渡久地武豊氏の応援に入る予定の自民党・小泉進次郎筆頭副幹事長を「客寄せパンダ」と誹謗し、この市長選を「本物のパンダ VS 客寄せパンダ」などと酷い印象操作で稲嶺進市長陣営に与している。
争点は、基地問題と「パンダの笹 VS 学校給食」であるべきだ。