2018/01/8 13:31 BuzzFeed
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「成人の日」。新聞社説はこぞって若者に向けた「熱い」メッセージを掲載してきた。さて今年は……

今年も「成人の日」がやってきた。

若者論に詳しい後藤和智さんの検証をみると、数年前まで、大手全国紙はこの日にあわせて、ここぞとばかりに若者に向けてお説教あり、訓示ありの新聞社説が掲載していた。

今年は朝日と産経のみ
今年、全国紙で「成人の日」社説を書いたのは朝日新聞と産経新聞の2紙のみ。見送る新聞社のほうが多くなった。これも時代の変化だろうか。

中身を見ていこう。

■「若者に寄り添う」朝日

朝日新聞の社説は「希望と不安と焦燥と」というタイトルで、漫画家の水木しげるさん、小説家の朝井リョウさんらのエピソードを並べた。

不安があっても、夢に向かって道を切り開くことの大切さを強調するというスタイルだ。そして、メッセージはこうなる。

20歳という通過点での生き方で、一生が決まるわけじゃない。自分は自分の道をいけばよい。大人に、ましてや新聞に「かくあるべし」なんてお説教されるのはまっぴらだ、と思うくらいでちょうどいい。

新聞なんて、と思う若者に、あえて目線を下げて寄り添うことを忘れず、最後の締めは、「いまを生きる者同士、ともに七転び八起きしましょう」。

■「大人の自覚」を求める産経
産経の社説は冒頭で成人の日を祝いながら、問いかけから本題に入る。

そこで忘れないでほしいのは、法律上の成人年齢であるからといって一人前の大人といえるわけではないということだ。祝日法が示すように、大人の自覚があるかどうかが重要なのだ。

では、この社説が考える自覚とは何か。

自らの人生は自らの力で切り開くと決意することこそ、大人の階段を昇る第一歩なのではなかろうか。

若者に向かって、自覚を求めるスタイルを貫く。そして、なぜか献血キャンペーンが事例として取り上げられ、締めのメッセージへと突き進む。

成人の日を迎えた皆さんには、積極的に社会に関わり、たとえ微力であっても自らの力で社会に貢献していく役割と気概が求められている。

成人に求められる「役割と気概」が打ち出され、社説は終わる。

(以降ソースにて)