面従腹背」を地で行く人格Eクラスの前川喜平

 ▼朝鮮学校を高校無償化の対象から外したのは違法だと、九州朝鮮中高級学校の
卒業生らが国に損害賠償を求めた裁判で、前川氏が原告側に立って陳述書を裁判所に
提出したことが分かった。証人尋問にも応じるのだという。

 ▼朝鮮学校は、北朝鮮や朝鮮総連の強い影響下にある。長年、世界を欺き国民生活を
犠牲にして核・ミサイル開発を進め、拉致をはじめテロ事件を実行してきたのが北朝鮮である。国際社会が一致して制裁を実施しようというときに、北を利してどうするのか。

 ▼無償化は民主党政権下の平成22年に手続きが開始されたが、北朝鮮による
韓国・延坪(ヨンピョン)島砲撃を受けて停止された。翌23年8月、退陣間際の菅直人首相が
手続き再開を指示した際には、拉致被害者家族から「拉致問題について誤ったメッセージを
送ることになる」との悲鳴が漏れた。

 ▼24年12月の安倍晋三政権成立で、朝鮮学校は適用外だと決着する。
前川氏は不満だったようだが、だったら堂々と安倍首相に掛け合えばよかった。
前川氏は学校法人加計学園の獣医学部新設の件でも、次官当時は異を唱えず、
辞めてから批判するのだから始末に悪い。

 ▼「バレてたら次官になってなかった」。前川氏は、安全保障関連法に反対する27年9月の
国会前デモに参加していたことも退任後に白状した。来年以降、小中学校で本格実施される
道徳の授業では、悪い見本として教えたらどうか。

http://www.sankei.com/column/news/171209/clm1712090003-n1.html