>>97
ムタマがスマ速にぱんぱんと腰を打ち付ける音がいよいよ早くなり、限界を迎える。先に絶頂に達したスマ速の陰茎からは、白濁液が滴っている。
「アフィカスっ、腸内(なか)に出すよっ!孕めっ!」
絶頂感とともにムタマはスマ速の尻内で果て、その陰茎から快楽の濃縮された汁が迸る。
しかし金玉の無いムタマのそれは白濁ではなく、透明な汁であった。
厳密に言うと射精ではないムタマの絶頂は、脱水で死なない限り無限に繰り返すことができた。
ムタマの絶頂には虚脱感が伴わないのだ。
だが一瞬の快楽の後、ムタマを襲うのは虚脱感ではなく虚無感であった。
自分はスマ速を妊娠させられない。スマ速との間にクッパjrができることはないのだ。
通常、男女の愛欲の行き着く先はまぐわいであり、その最果てには新しい命の誕生という出口がある。
だが出口の無いムタマの愛欲には目的地が無かった。ほとばしるリビドーをスマ速にぶつけ、虚無感に打ちのめされる。そこから逃げるためまたスマ速を抱く。
まさに中毒、依存症であった。