えてして物書きという職業は時代ととも社会的役割は変化していった。
一昔前までは「先生」などと呼ばれて、あたかも尊敬されうる左うちわ特権階級だった。
しかし今はどうだろう。こうして誰もがインターネット上で駄文を書き、あたかも有名作家になった気分になれる。
こんな時代にもはや作家を職業とするのは無意味な気がしてきたのだ。
私は「リレー怪談小説を盛り上げる」という名のこの作品をここで断筆することをここに宣言する。
私は原稿用紙三千枚を暖炉の燃え盛る炎の中に投げ入れた。