トップランクの暗号資産の中で、2018年のATH価格を平常時に一度も超えられていないのはXRPだけである。
この事実は、それだけで市場からの評価をかなり雄弁に物語っている。

2018年当時、XRPの流通供給量は約390億枚だった。それが現在では、エスクローからの継続的なリリースによって550億枚以上にまで増加している。
つまり、この数年で160億枚以上もの新規供給が市場に放出されたことになる。

一方で、同じ期間におけるBTCやETHの供給増加は、1000万単位にすら達していない。
供給量の増え方そのものが、もはや比較にならないレベルで異なっている。

このように、供給が大きく増え続けているにもかかわらず、需要がBTCやETH以上に強いとは言えない状況で、XRPの価格が上がらないのは不思議でも何でもない。
むしろ、価格が抑え込まれてきたのは極めて合理的な結果だと言える。

「実需が来る」「銀行が使う」「将来性がある」といった期待は、これまで何度も語られてきた。
しかし、それらが供給増加を相殺するほどの需要として数字に表れたことは一度もない。

結果として残っているのは、リップラーが相対的に儲かっていないという事実だけだ。
それは感情論ではなく、8年分の価格推移という冷酷なデータとして示されている。

需要と供給の関係は、難解な金融工学でも、暗号資産特有の特殊な理屈でもない。
高校レベルの、経済の基礎中の基礎である。

それにもかかわらず、XRPの話になると、なぜかこの原理だけが集団で忘却される。
市場は期待や物語ではなく、結果だけを評価する。
そして、その評価はすでに価格として、はっきりと表に出ている。