flareは、Fアセットという仕組みによって、XRPなどの外部資産をスマートコントラクト環境に持ち込むことを目指しているが、その設計には無視できない構造的リスクが存在する。Fアセットは、担保をFLRに一元化することで発行・運用される仕組みであり、この前提が崩れた場合、その影響は単一の資産にとどまらない。

具体的には、担保の中核をなすFアセットの一つが何らかの理由で信用を失ったり、清算や機能不全に陥った場合、FLRの担保構造は連鎖的に他のFアセットにも波及する可能性が高い。これは、複数の資産が独立してリスクを分散しているのではなく、FLRという単一の担保基盤に依存していることによる本質的な問題である。

その結果、FLRエコシステム全体の信用が毀損され、Fアセットとして取り込まれたXRPにも間接的な影響が及ぶリスクを否定できない。

このような設計においては、表面的な利回りや「XRPを活用できる」という物語とは裏腹に、実際のリスクは高度に集中している。ひとたび担保構造に不具合が生じれば、資産価値の下落や流動性の喪失が同時多発的に起こり得るため、FLR上での資産運用を長期かつ本格的な投資対象として捉えることには慎重であるべきだ。

したがって、FLRは実験的な技術検証や仕組み理解の対象としては意味を持ちうるものの、少なくとも現時点において、資産保全や安定運用を目的として真剣に資金を投入する対象とは言い難い。これはFLR個別の善悪の問題ではなく、担保の一元化という設計思想そのものが内包する、避けがたい構造的リスクに起因するものである。