>>514
スティーブン・ジェイ・グールドの「干し草のなかの恐竜」の第4章「平な地球の遅い誕生」によると
宗教による科学の弾圧という誤りが広まったのは19世紀それも1860年から1890年の間で、そこに大きな影響を与えたのがジョン・ドレイパー「宗教と科学の闘争史」、アンドリュー・ホワイト「キリスト教世界における科学と神学との戦いの歴史」らしい

ギリシア時代の叡智をキリスト教が破壊して暗黒時代がもたらされるが、ルネサンスによって復活し科学の進歩が再び世界を明るく照らしたという物語をこの著書が広めたそうな

何でそんなことが起きたかというと、ダーウィンの進化論に対するカトリックの弾圧がきっかけ
そこから科学と宗教の対立という二元論が生まれ、カトリックによる科学の弾圧という偽史がドレイパーなどの科学者によって語られるようになったんだって