ᶘイ^⇁^ナ川「歩夢さん歩夢さん」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「どうしたの栞子ちゃん?」
@ᶘイ^⇁^ナ川「これを見てください。ぽむりこちゃんです」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「あっ凄い! 私そっくりのぽむ玉だ!」
@ᶘイ^⇁^ナ川「この髪型で何をするか分かりますか?」
@cメ*˘ ᴗ ˘リ「うーん、着せ替えごっこかな?」
@ᶘイ^⇁^ナ川「へへっ、歩夢さんのフリしていたずらしてやるんですよーだ」
⊂二@ᶘイ^⇁^ナ川二二二⊃ 三 ブーン
@cメ*˘ ᴗ ˘リ「……」
@cメ*◉ _ ◉ リ「え、えぇーーっ!?」
その日からイナ川の猛特訓が始まった!
猛特訓が終わった!
予選当日! そういうことだ。
ᶘイ^⇁^ナ川「ふっ……ふっ……」
ᶘイ^⇁^ナ川「よし、緊張はしてない……ばっちりです」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「うん、衣装もバッチリ決まっててかわいい!」
ノレcイ´=ω=)「……その、栞子ちゃん。
遥ちゃんの為に本当にありがとう。
彼方ちゃんは栞子ちゃんのこと、少し勘違いしてたみたいだぜ」
ᶘイ^⇁^ナ川「ふふっ、おだてたって何もあげませんよ?
私はいつだって私です」
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞「栞子ちゃん、頑張ってね。
虹ヶ咲の皆で応援してるから!」
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ノレcイ´=ω=)@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ从cι˘σ ᴗ σ˘*
jΣミイ˶º ᴗº˶(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘζ㎗òヮóリ⁄*イ`^ᗜ^リ
╰*(..•ヮ•.. ) *╯从[˶˃ᴗ˂˵]从ζ ノᴗ ˘´Yʃcʃ|.ò ᴗ ó)ʅ
「優勝目指して頑張って!」
ᶘイ;⇁;ナ川「皆さん……」ホロリ
ᶘイ^⇁^ナ川「ぐすっ、ありがとうございます!
遥さんの為に……絶対優勝してきますね!」
ζ(*^ᴗ^*)ζ『ひひひっ』
ᶘイ^⇁^ナ川(だからそれまで、生き延びてくださいよ……!)
|
| ᶘイ^⇁^ナ川 予選で落ちました!
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄
遥ちゃんは自力で腫瘍をもぎ取って完治した。
完
ᶘイ^⇁^ナ川の怪談ナイトのようです
ᶘイ^⇁^ナ川「夜中なので怪談をしましょう。
なんせ私はイナ川、イナ川といえば淳二です」
从cι˘σ ᴗ σ˘*「自由すぎるよしお子。
もう何のSSか分からないし朝や昼に読む人のことも考えようよ」
ᶘイ^⇁^ナ川「朝や昼に読む奴のことなんて知ったこっちゃありませんよーだ」
ᶘイ^⇁^ナ川「ヤりたい時にヤりたいことするのが一番です」
从cι˘σ ᴗ σ˘*「じゃあかすみんも歩夢さんとセックスしてくる。
いますごくヤりたいし」
ᶘイ ゚⇁ ゚ナ川「え……」
从cι˘σ ᴗ σ˘*「いいですかぁ歩夢せんぱぁい」
@cメ*˘ ᴗ ˘リ「仕方ないなぁかすみちゃんは」
イチャイチャイチャイチャ
ᶘイ˘⇁˘ナ川(世界というものは残酷ですね。惚れた女がかすみさんを抱いている。
怪談するしかありません)
ᶘイ˘⇁˘ナ川
私の友人にAさんという方がいまして、この方今は劇団員をされているんですけどね。そのAさんが学生の頃に体験したって話です。
ある暑い夏のことでした。Aさん、その日友人二人……仮にBさんとCさんとしますがね。二人と海に行って遊んだそうなんですよ。ビーチバレーやって、失敗はしたもののナンパもやって、たっぷり泳いで……まぁ楽しい休みですよね。
日も暮れてさぁ帰るかとなったんですが、なんだか物足りない。このまま家に帰って寝るっていうのもつまらないし、解散というのも名残惜しい。まごまごしてたらBさんCさんも似たような心持ちだったらしく、Bさんの家で酒でも飲もうってことになったんですね。
近所のコンビニでもって酒やらつまみやら買い込んで、さぁ飲んで食って大いに楽しもうってマンションの怪談かんかんかんかん上がっていって。目的の階に着いて、Bさんの部屋に向かおうとすると、Bさんフッと左を向いて嫌な顔をした。
Bさんのマンションって、よくある建築だと思うんですが、部屋に続く廊下から下の道路がよく見えるんですよね。そこに目をやって、やだなぁ、やだなぁってブツブツ言ってる。
ᶘイ^⇁^ナ川
おい、どうしたんだよってAさん聞きながらひょいと、Bさんが見ている方向へ視線をやった。
女がいたんですよ。電柱があって、そこに隠れるようにして身体半分出した、真っ黒な服着た女がジイっとこっちを眺めている。なんだか気味が悪い。おい、B、なんだよあれとCさんも言った。確かに気味の悪い女で、辺りは暗いのに遠くの電灯の心細い明かりに照らされて、真っ白な顔が暗闇の中にぬうっと浮かんでるようにも見える。
Cさんにそう問われて、Bさん、心底嫌そうにこう言ったんですよ。あぁ、あれさ、俺のストーカーだよ! 少し前から付きまとわれてんだ!
嫌ですよね、友人の家に行ってストーカー見つけるなんて。それもとてつもなく不気味な女ですよ。Aさん背筋がゾクゥッとして、早く目を逸らしたいと思いながらも女から目を離せない。
後ろからはBさんがガチャガチャ鍵を開ける音が聞こえる。おい、早く入れよという声でようやく視線を逸らしたんですがね。
あれ、包丁じゃねぇか?
そんなCさんの言葉で、Aさんまた女の方へ顔を向けた。確かに暗くてよく見えないんですが、腕の辺りでキラキラ何かが光ってる。女が、包丁持ってジイっとこっち見てるんですよ。
ᶘイ^⇁^ナ川
うわぁっ! と小さな悲鳴をあげて、AさんもCさんも部屋の中に飛び込んだ。中にいたBさん事情を知らないもんだから、なんだあって顔してこっち見てるわけですね。
実はあの女、包丁持っててさ……と話をしてみたところ、流石にそれは洒落にならないということでBさんも警察に連絡をしたんですよ。ストーカーが包丁を、ってなるともう事件ですからね。警察もすぐに行きますって返答してくれました。
鍵を閉めてチェーンもかけて、ようやく一息ついた。警察を待っている間に、Bさんは何故ストーカーに追われるようになったか教えてくれたそうなんです。
あの、スマートフォンやパソコンで、地図ってありますよね。3D映像で立体的に見える地図です。見ていると旅行気分にもなれて便利なものなんですけどね。
Bさん、ある日なんとなくの思い付きで、住んでいるマンションからバイト先までの道をその立体地図で見てみたそうなんですよ。
ᶘイ^⇁^ナ川
そんなことして何が楽しいんだと思われるかもしれませんが、やってみると意外と楽しい。
あぁこの道だ、この通りは通ったことがない、あの店にも入ったことがない、色々知らないもんだなぁなんて先へ先へ地図を進めていたんですけどね。ふっ、と妙なことに気付いた。
ある道に差し掛かった時、電柱の陰から顔を半分だけ出している女が目に入ったんですよ。真っ黒な服を着て、真っ白い顔した気味の悪い女。
とはいえ、あの地図っていうのは、車に取り付けたカメラが撮影した画像を使ってるんです。そういうのに映りたくない人がそっと隠れるのは割とあることなんですよ。
だからそういうことだろうって地図を更に進めて、地図の上ではバイト先に着いてあぁ満足したと眠りについたんですね。
翌日はBさんバイトが入っていたもので、準備して家を出て、ぷらぷらと見知った道を歩いていったんです。とはいえ昨日地図を見てますからね、なんとなく覚えている看板や通りに目をやっちゃうわけです。
ᶘイ˘⇁˘ナ川
今度の休みにこの店行ってみよう、なんて思いながら歩いていると例の通りに差し掛かった。あの気味が悪い女が、顔を覗かせていた電柱のある通り……そうそうこの電柱から出してたんだよなぁと、Bさんなんの気なしにそちらを見た。
いるんですよ。
昨日見た地図と全く同じ場所に、全く同じ格好の女が、同じように半分顔出してこっち見てるんですよ。ただその時は大して変には思わなかった。街には妙な人が多いですからね、いつもああいう風にしてるんだろうって考えたんです。
Bさん普段通りのペースで歩いていって、その女を通り過ぎようとした瞬間、ボソボソっと声が聞こえたんですよ。なんだ、と足を止めた瞬間気付いた。その女が小さな小さな声でBさんに話しかけてたんですよ。
あなた見たでしょ。あなた見たでしょ。あなた見たでしょ。
能面のような真っ白い無表情をぐうっと此方へ向けて、それでも何故か顔を半分電柱に隠したまま、女がBさんにそう繰り返してるんです。
うわっ、と叫んでBさん逃げ出したそうです。なんせ気が狂ったような不気味な女ですからね。そんな女に、地図でたまたま見た翌日にそんなことを言われたら誰でも逃げます。
ᶘイ^⇁^ナ川
それでも無事バイト先に着いて、同僚たちにこれこれこんな気持ちの悪い体験をしたと笑い話にして、バイトが終わる頃にはBさんもそんな女のことは忘れてたんですよね。
夜になってバイトも終わって、今日もお疲れ様でしたと通用口から出た。そこでまた、見たんですよ。通用口から伸びる真っ直ぐな裏路地、その先に一本電柱が立ってて、そこから女が覗いている。
あわてて通用口から戻って、同僚に着いてきてもらった時にはその女はもうそこにはいなかったそうです。
それ以来、事あるごとにその女を見かけるようになった。電柱の陰からジイっと、いつもの真っ黒い服着て、真っ白な顔で見つめてくるそうなんです。
とはいえ、それ以上のことをしてくるでもありません。気持ちは悪いけれど実害がないので警察も動いてはくれない。だからBさん、今まで放っておいたわけです。
それが今、いきなり包丁持ってマンションの前に立ってたんですからね。Bさんの驚きといったら尋常じゃなかった。Bさん気付いていないだけで、今までから包丁持ってたかもしれないんですからね。
ᶘイ^⇁^ナ川
そんな話を聞き終えた辺りで、部屋のチャイムが鳴ったもんですから三人揃ってビクゥッと背を伸ばしてしまった。恐る恐るBがインターフォンを確認してみると、外にいたのは二人組の警官でした。
外を確認してみたが、そんな女はいなかった。パトロールの回数を増やし、こちらも警戒しておく……とかなんとか、そんなことを言われたそうです。Aさんも確認してみましたが、確かに女はいない。
AさんもCさんも正直もう酒なんかどうでもよくて、すぐにでもBさんの家から帰りたかったそうなんですが、あの女を見てしまった後では部屋から出るのが怖いんですよね。包丁持った女がうろついてるんですから。
仕方無しに戸締まりだけしっかり確認して、三人でちびちびと酒を飲むことにしたんです。会話なんてろくにありませんよ、あんなに楽しい気分だったのに、一気にしぼんでしまった。
しかし酔いも回ってくると気が強くなってきたと見えて、Cさんがこんなことを言い出したんです。
その女がいたという、地図を見てみたいと。
ᶘイ^⇁^ナ川
Bさん嫌がったんですが、Cさんも押しが強い。問答を聞いているうちに、なんだかAさんも恐怖心が薄れてきて自分も見たくなった。二人がかりで来られたらBさんも音を上げるしかない、仕方無しにパソコンを立ち上げたんです。
しばらくカチカチやって、Bさんのマンションの前に画像が変わった。そこから前の道をすうっ、すうっ、と進んでいく。なんだかんだ三人ともこの付近に住んでいるものですから、道も知ってはいるわけですね。
女のことよりもこの店が美味いだのこの通りは近道になるだの、くだらない話をしているとどんどんどんどん楽しくなってくる。渋っていたBさんも地図を見ながら楽しげに喋ってるわけですね。
すうっ、すうっ。ああでもないこうでもない。
すうっ、すうっ。ああでもないこうでもない。楽しいわけだ。
と、そのすうっ、すうっの動きが止まった。Aさん達も当初の目的を思い出して、画面を覗きこんだ。しかし画面には何も映っちゃいない、見慣れた道が続いてるだけなんです。
おいどうしたんだよ、なんで止めたんだよと声をかけてみると、Bさん青い顔して冷や汗垂らしてブルブル震えてるんです。
なんだよ、おい、酔ったのかと心配していると、Bさんゆっくり首を振った。
俺があの女見たの、この電柱なんだよ。けどな、今見たらな、いねぇんだよ。あの女、いねぇんだ……。
Bさんが指差しているのは何もない電柱なんですよ。女が顔を出してもいない、何の変哲もない電柱。更新されたってわけでもあるまいし、きっと間違えてんだよとCさん笑い飛ばしたんですがね。Bさんガタガタ震えてる。
ᶘイ^⇁^ナ川
間違ってねぇよぉ。この店あってさ、この看板あってさ、この電柱に女がいたんだよ。俺、覚えてんだよ……。
泣きそうな声で言うBさんに、AさんもCさんも背筋がゾクゥッとしましてね。とにかくもっと飲めと酒をじゃんじゃん勧めたんです。
酒を飲んでいると、やはりじわじわ恐怖心が薄れてくる。Cさんは赤い顔して、パソコンの前に陣どって何やら地図をすうっ、すうっとやっていますし、AさんもBさんにしきりに話しかける。けどBさん駄目なんですよね、どれだけ酒を飲んでも青い顔して沈んだままなんです。
まずいなあ、どうしたもんかなぁと思っていたところ、Cさんあれえっと声を上げたんだ。どうした、って二人して画面を見てみたら、地図がこのマンションの前なんですよね。
けど妙なんですよ。マンションの敷地内に入ってるんですよ、その画像。
先程も言いましたが、あの画像はそういう地図を作る会社が、カメラを付けた車で走り回って撮っているんですよ。私有地に入ってくるわけないんだ。
なのに間違いなく画像はマンションの敷地内に入ってる。その上矢印まで出てる。まだ進めるんだ。Cさん、すうっとその矢印を押した。
画像がパッと切り替わった。エントランスなんだ、このマンションの。いよいよもってこれはおかしいぞという話になった。Bさん震えが止まらないし、Aさんも少し震えてきた。
おいっ、消せよ! そう叫んだAさんの声が聞こえていないかのように、Cさん、また矢印をすうっと進める。画像が階段になった。すうっ、すうっと登ってきてんだ。
ᶘイ^⇁^ナ川
階段が次々切り替わって、ある階でぴたっと止まった。この階なんだ、Bさんの部屋がある階……。
またすうっとやると、画像が階段から廊下になった。と、同時に。
カンッ、カンッ、カンッ。
廊下を硬い靴でもって歩く音が聞こえてくる。
カンッ、カンッ、カンッ。
ぴたっ、と音が止まった。画像も切り替わって、部屋の前なんだ。この部屋の前で、画像が止まってるんだ。Bさんの震えがいよいよ大きくなってきた。Aさんももう気味が悪くて、怖くて、涙で目の前がぐじゃぐじゃになってくる。
まだ、矢印があるんですよ。
Cさん、押したんです。ドアがガチャリと開く音が聞こえた。鍵もチェーンもしたはずなのに、ドアが開いた。
地図画像に映っていたのは、パソコンを覗き込むAさん達の後ろ姿だったそうです。その瞬間、カンカンカンッと素早い足音が聞こえて……!
Bさんが、Cさんからマウスを奪い取って画像を消した。途端に音が止み、シィンと静かになったんです。
ᶘイ˘⇁˘ナ川
Aさん達が恐る恐る振り向くと、やはりドアは開いていたらしいんです。チェーンはかかったままでしたが、鍵は壊れていました。
部屋の中には黒い足跡が、玄関から真っ直ぐ此方へ向かって続いていたそうです。文字通りAさん達の真後ろまで。
Cさんはというと、放心状態で口から涎を垂らして固まっていましてね。Aさんが何度か揺さぶるとようやく覚醒し、画像が敷地内に入ってから何も覚えていないと言っていたそうです。
Bさん、すぐにパソコン捨ててそこから引っ越したそうですよ。引っ越してからはその不気味な女の姿は見ていないようです。
……未だにあの不気味な女の正体も、何故か部屋の中にまで入ってきた地図画像も、黒い足跡が何なのかも不明なままです。それに関連性があったのかすらも。
まぁ、Bが元気になってくれて良かったよ。Aさん、私に話しながらそう笑っていましたがね。私、見たんですよ。
電柱の陰から身体を半分だけ出して、Aさんの方を見てる女の姿を。あれ、半分だけ出してるんじゃないんですよ。
私の角度からはよく見えたんですけどね、半分だけしかないんですよ。潰れてんですよ。半分しかない潰れた女が、見てるんですよ。
Aさんは、まだ女が自分を見ていることに気付いていません。
そんな話、聞かせてもらいました。
完
歩夢さん! カムヒア!
(⇁˘ナ川
(⊃⌒*⌒⊂)
/_ノ ヽ_)
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「だめですよーだ。
かすみちゃんが後100回イッてからね」
╰*(..•ヮ•.. ) *╯「100レス目なのにこんな汚くていいのー?」
グーグルマップを辿って自分達の元へ来るって描写いいな
ストーカー対策に監視カメラ仕掛けたら自室に入ってきてそのまま…ってド定番怪談の変奏じゃないの
ᶘイ^⇁^ナ川 イナ川! きみにあえてよかった! のようです
⁄/*イ`^ᗜ^リ「ふふーん♪」
ᶘイ˘⇁˘ナ川 テクテク
⁄/*イ`^ᗜ^リ「あっ! 栞子さん!!
今日もフェイスがファニーでアグリーですね!」
ᶘイ^⇁^ナ川「そうですか?
ありがとうございます」
ᶘイ^⇁^ナ川 テクテク
⁄/*イ`^ᗜ^リ「……? あれ?
普段ならもっと皮肉を言ったりセクハラしてくるんですが……」
╰*(..•ヮ•.. ) *╯「具合でも悪いのかなー?」
从cι˘σ ᴗ σ˘*「いっひっひ、マスタード入り激辛コッペが完成しましたよぉ。
さてさて犠牲者は……」
ᶘイ^⇁^ナ川
从cι˘σ □ σ˘*「おっ、丁度いいところに!
しお子ー! 美味しいコッペパン食べない?」
ᶘイ^⇁^ナ川「おや、ありがとうございます。
いただきま……」
ᶘイ゜⇁゜ナ川「むぐっ!?」
从cι˘σ ᴗ σ˘*(にひひっ、イタズラ大成功!
カンカンになって怒りますよぉ〜!)
ᶘイ^⇁^ナ川「……こういったイタズラは感心しませんよ。
辛いのが苦手な人もいるんですから」
ᶘイ^⇁^ナ川 テクテク
从cι;˘> □ <˘*「あ、あれぇー?」
第7896回イナ川をどうにかする会会合
从cι˘σ ᴗ σ˘*「どう考えてもおかしいですよぉ!
お尻も出さないしゲロも吐かないなんて!」
⁄/*イ`^ᗜ^リ「わたしもスルーされました!!」
⎛(cV„Ó ᴗ ÒV⎞「黙ってればときめく美人だと思ってたけど、
なんだかこれはこれで不気味だねぇ」
@cメ*˘ ᴗ ˘リ「……厳しくしすぎちゃったのかなぁ」
ノレcイ´=ω=)「もしかして栞子ちゃん、彼方ちゃん達のことが
嫌いになっちゃったとか……?」
╰*(..;ヮ;.. ) *╯「そんなの嫌だよー」
ዖ⦇d ò ヮ óリየ「……」
ᶘイ^⇁^ナ川 テクテク
ዖ⦇d ò ヮ óリየ「ねぇ、栞子」
ᶘイ^⇁^ナ川「おや、ランジュ。ミアさんもお揃いで」
イdノノ . τlノ「イナ川会に出てたんだけどさ、キミもしかして
皆にあのこと黙ってるのかい?」
ᶘイ^⇁^ナ川「……えぇ、まぁ」
ዖ⦇d ò ヮ óリየ「なんでよ? 自分で何をしてるか分かってるの?」
ᶘイ^⇁^ナ川「……分かってますよ」
ᶘイ^⇁^ナ川「私は来週から三年間、アメリカに留学する。
そして、そのままアメリカの大学に進む。
……だから皆にはもう、会えないかもしれない」
ዖ⦇d ò ヮ óリየ「分かってるなら!
なんでしっかりと皆に伝えないのよ!?」
ᶘイ˘⇁˘ナ川「……」
ዖ⦇d ò ヮ óリየ「……っ! 栞子のバカ! いんきん! メス豚!
アナルに毛が生えてる! ニングイシンファンインファンイン!」ダッ
ᶘイ^⇁^ナ川「あ……」
ζ ノ、 ˘´Y 「……キミがどう考えているかなんてボクには分からないよ。
けれど、ケジメだけはしっかり付けなきゃいけないんじゃないかな」
イdノノ . τlノ「誰にも言わずにお別れなんて悲しいじゃないか。
それがロング・グッドバイなら尚更ね」
ζ ノ、 ˘´Y 「……ま、ボクが言えた立場じゃないのは分かってるけどさ」テクテク
ᶘイ^⇁^ナ川「ミアさん……」
ᶘイ˘⇁˘ナ川「……私はどうしたらいいんでしょう」
ᶘイ˘⇁˘ナ川(アメリカの高校から留学を検討された時は素直に嬉しかった。
自分の努力が認められたような気さえした)
ᶘイ˘⇁˘ナ川(すぐに皆に伝えようとして、家を飛び出して……。
皆の顔を見た途端、何も言えなくなった)
ᶘイ˘⇁˘ナ川(……留学はしたい。けれど、皆と離れたくない。
二つの思いに挟まれて、気付けば留学は来週に迫っていました)
ᶘイ˘⇁˘ナ川(……このまま、何も言えずにお別れする)
ᶘイ˘⇁˘ナ川(……私は、弱虫ですね)
数日後
@cメ*˘ ᴗ ˘リ(あれから何度も話しかけたけど、栞子ちゃんは相変わらず。
どこかぎくしゃくした空気が同好会を包んでいる)
@cメ*˘ ᴗ ˘リ(栞子ちゃんがまともになったんだとしたら、嬉しいことなのかもしれない。
私たちは散々迷惑をかけられてきたんだから。
けど……)
ᶘイ^⇁^ナ川「……」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「し、栞子ちゃん。見てほしいものがあるんだ」
ᶘイ^⇁^ナ川「はい? なんです?」
(ᴗ ˆ˵リ )
(⊃⌒*⌒⊂) わ、私のおしりだよ!
/_ノ ヽ_)
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ(は、恥ずかしい……!
けどこれなら栞子ちゃんも……!)
ᶘイ^⇁^ナ川「……風邪、引きますよ。仕舞ってください」テクテク
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「えっ、あ……うん……」
@cメ*˶; ᴗ ;˵リ(本当にどうしちゃったの……?
栞子ちゃんがふざけてないと寂しいよ、なんだか切ないよ……)
留学当日 空港
ᶘイ˘⇁˘ナ川「……」
ዖ⦇d ò ヮ óリየ「本当にこれでいいのね?」
ᶘイ˘⇁˘ナ川「いいんですよ、これで」
ᶘイ˘⇁˘ナ川「私ははた迷惑なイナ川ちゃん。
いつの間にか消えて、皆から忘れられるんですよーだ」
ζ ノ、 ˘´Y 「……嘘つきだね」
ᶘイ˘⇁˘ナ川「嘘?」
ʃcʃ|.ò ᴗ ó)ʅ「ランジュにだってそのくらい分かるわ!
この一週間、栞子はふざけたことも言わないし、
イタズラもセクハラもしなかったじゃない!」
イdノノ . τlノ「せめて最後くらい、まともな人間として……
覚えていてほしかったんだろ?
美しく楽しい思い出としてさ」
ᶘイ˘⇁˘ナ川「……悪いですか?」
ζ ノ、 ˘´Y 「それを決めるのはボクじゃない。キミさ」
ᶘイ˘⇁˘ナ川「私はこれでいいんですよ。
これで……湿っぽいのは私には似合いませんから」
ノcノノσノᴗ σb「そうかな?」
ᶘイ^⇁^ナ川「!?
かのんさん……」
ノcノノσノᴗ σb「いいの?
栞子ちゃんを「大好き」って言ってくれる人がいて
「一緒に笑いたい」って言ってくれる人がいて
なのに……本当にいいの?
本当にこのままでいいの?」
ᶘイ^⇁^ナ川「私は……」
ノcノノσノᴗ σb「私ね、栞子ちゃんがスクールアイドル同好会を通して
いろんな色の光で結ばれていくといいなって思ったんだ。
赤だったり、青だったり、緑だったり。繋がったり、結ばれていく中で
私たち自身、想像もしないような色になっていく」
ノcノノσノᴗ σb「……栞子ちゃんが最後に見る景色は、
本当にこんなに悲しい色でいいの?」
ᶘイ^⇁^ナ川「わたし、は……」
ᶘイ;⇁;ナ川「……いいわけありません!
本当は、本当は皆と、皆ともっと……一緒にいたかった!
けど、もう手遅れなんです!」
ノcノ,,・ᴗ・,,ノレ「手遅れなんかじゃないずら!」
ᶘイ^⇁^ナ川「花丸さん……!?」
ノcノ,,・o・,,ノレ「全然手遅れなんかじゃないずら!
マルも皆も……栞子ちゃんと離れるなんて嫌だよ!」
ᶘイ^⇁^ナ川「なんで、この場所が……」
ʃcʃ|.Ō ᴗ Ō)ʅ「……ミアよね? 話したの」
ζ ノᴗ ˘´Y「さぁね。田舎者の子猫ちゃんの前で
独り言を呟いただけさ」
バゴォォォンッ
9cハσ ᴗσリ「やんやん! 間に合いましたっ!」
/cV ;σ_VσV「空港の壁に大穴が開いてるじゃないですか!
何故アクセルとブレーキを間違えるんです!」
ᶘイ^⇁^ナ川「ことりさん、海未さん!」
/cVσ_VσV「栞子、あなたは本当に最後まで……
何故分からないんですか!?
皆、あなたのことが大好きなんですよ!!」
9cハσ ᴗσリ「ことりも気持ちは分かるんだけどね。
やっぱりしっかり伝えなきゃ駄目だよ」
╭*(๑˘ᴗ˘๑)*╮「もし黙って飛行機に乗ってたら、
地球の果てまで追いかけてわしわしMAXしてやるところやん」
ᶘイ^⇁^ナ川「皆さん……」
⌒°(#・ω・)°⌒「ルビィ怒ってるんだからね!
お別れパーティーくらいさせてほしかったもん!」
|c||´.-`||「わたくし達と栞子さんの関係はその程度のものでしたの?
ショックでおほれませんわ……」
ᶘイ;⇁;ナ川「う、うぅ……」
`¶cリ˘ヮ˚)|「……」
ᶘイ;⇁;ナ川「善子さん……」
`¶cリ˘ヮ˚)|「ヨハネよ。アンタとは色々あったわね。
セックスシーンを配信されたせいでBANされたり、
ダイエットしたり……」
`¶cリ˘~˚)「はっきり言って、憎んでたわ。
なんで私をこんな目に合わせるんだろうって」
ᶘイ;⇁;ナ川「ごめんなさい……」
`¶cリ˘~˚)「けど、全てが嫌になって部屋で引き篭もってた私に、
毎日毎日声をかけてくれたのも栞子だったのよね」
`¶cリ˘ヮ˚)|「今日はこんな楽しいことがあった、明日はこんなことをするって……
気付いた時には私も巻き込まれて、部屋から出るようになってた」
`¶cリ˘ヮ˚)|「……一回しか言わないからよーく聞いときなさいよ。
大好きよ、栞子。どこに行ってもずっとずっと、アンタと私は親友だから」
ᶘイ;⇁;ナ川「う、うぅ……」
ノレcイ´=ω=)「彼方ちゃん達だって、栞子ちゃんには感謝してるんだぜ?」
ζ(*^ᴗ^*)ζ「栞子ちゃんがいなかったら、今頃私は死んでたかもしれない……
勇気をくれたのは栞子ちゃんだよ」
ᶘイ^⇁^ナ川「私は……優勝できませんでしたけどね」
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ「そんなの関係ないわよ。誰かの為に挑戦する、
それ自体が誰かの勇気になってるのよ」
⁄/*イ`^ᗜ^リ「そんな優しい栞子さんがずっとずっと、大好きです!!」
ζ㎗òヮóリ「もんじゃを馬鹿にしたことも許してあげるよ。
アメリカでも広めてきてよねっ!」
ᶘイ^⇁^ナ川「もんじゃは普通にゲロだと思いますけどね」
ζ㎗òヮóリ
从cι˘σ ᴗ σ˘*「……」
jΣミイ˶º ᴗº˶リ「ほら、かすみさん!
黙ってちゃ分からないよ?」
从[´・֊・]从「かすみちゃん、最後なんだからしっかりしなきゃ。
璃奈ちゃんボード『最終回』」
从cι˘σ ᴗ σ˘*「……」
ᶘイ^⇁^ナ川「かすみさん……」
从cι˘σ ᴗ σ˘*「……なんで、言ってくれなかったの?」
从cι˘σ □ σ˘*「かすみんは……わたしは! もっともっとしお子と遊びたかった!
お別れするなら、たくさん遊んで、笑い合って、
もっともっと思い出を作りたかった!」
从cι˘> □ <˘*「なんで……なんで教えてくれなかったの!?」
ᶘイ;⇁;ナ川「ごめんなさい……勇気がなかったんです。
どうしても伝える勇気が出なかったんです」
从cι˘; ᴗ ;˘*「ぐすっ……向こうについたら絶対手紙ちょうだい。
返事書くから……絶対だから!」
ᶘイ;⇁;ナ川「はい……!」
╰*(..•ヮ•.. ) *╯「エマだよー!」
⎛(cV„◜ᴗ◝V⎞「ふふっ、今日も栞子ちゃんはときめくね」
ᶘイ^⇁^ナ川「お二人とも……ありがとうございます。
迷惑ばかりかけていてすいませんでした」
╰*(..•ヮ•.. ) *╯「パンダごっこに付き合ってくれて楽しかったよー!
またあそぼーね!」
⎛(cV„Ó ᴗ ÒV⎞「向こうに行っても元気でね、栞子ちゃん」
ᶘイ^⇁^ナ川「はい、ありがとうございます!」
ᶘイ^⇁^ナ川「……っと、そろそろ時間ですね」
ዖ⦇d ò ヮ óリየ「もう時間なのね……」
ζ ノ、 ˘´Y 「……おいおい、絶対に挨拶しなきゃいけない人が残ってるだろ?」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「……」
ᶘイ^⇁^ナ川「……」
mᶘイ^⇁^ナ川m「歩夢さん、その、私は……
いえ、本当に申し訳ありませんでした……!!」ガバッ
@cメ*;˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「し、栞子ちゃん!?」
ᶘイ^⇁^ナ川「ぽむりこちゃんイタズラ騒ぎで、歩夢さんは終身刑になりかけました……
悔やんでも悔やみきれません」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「気にしなくてもいいんだよ、そんなこと。
ちゃんと罰は受けてたしね」
ᶘイ^⇁^ナ川「そ、それでも……」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「ねぇ、栞子ちゃん。栞子ちゃんって私の事好きだよね」
ᶘイ^⇁^;ナ川「えっ……!?」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「態度見てたらすぐ分かるよ。
バレバレだもん」
ᶘイ^⇁^;ナ川「は、はは……気付かれていたんですね……。
恥ずかしいです……」
ᶘイ^⇁^ナ川「……よし、どうせ最後の恥です。
歩夢さん、私は歩夢さんのことが──」
チュッ
ᶘイ^⇁^ナ川「むぐっ!?」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
ᶘイ^⇁^ナ川(き、キスされた?
口に……)
⎛(cV„Ō ᴗ ŌV⎞「お熱いねぇ、ときめいちゃうよ」
メノ^ノ。 ^リ「こういうのもっとちょうだいもっとちょうだい」
|c||^.- ^||「んまー! ですが空気を読みなさい。
塩かけますわね」
ᶘイ^⇁^ナ川「……ぷはっ!
あ、歩夢さん……!?」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「……続きは」
ᶘイ^⇁^ナ川「はい!?」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「続きは、今度出会った時ね。これが私の返事」
ᶘイ^⇁^ナ川「……! はい!」
ᶘイ^⇁^ナ川「搭乗の時間ですね……皆さん、ありがとうございました!」
ᶘイ^⇁^ナ川「きっとまた帰ってきます!
きっと、絶対に……皆さんのところに!」
ᶘイ^⇁^ナ川「それまでしばし……」
⊂⌒ヽ (⌒⊃
\ \ / /
⊂二二二ᶘイ^⇁^ナ川ニニ二⊃ お別れです!
\ \_∩_/ /
( (::)(::) )
ヽ_,*、_ノ ブーン
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ヽ=P=/
(><) ᶘイ^⇁^ナ川
( )Vノ )
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完
やりたい放題した後、ちょっとしんみりしちゃった
悔しい
最後にしんみりさせるのやめろぉ!(建前)ナイスゥ!(本音)