0023名無しで叶える物語(光)2022/09/25(日) 23:06:12.31ID:Vt1WwrkT
話が重い
すみれはこれ30歳以上かな?
タワマンはうんこのイメージついちゃったから戸建ての方がいい
すみれ(…)
夏美『すみれせんぱーいっ』
すみれ『あら、アンタがこっちに来るなんて珍しいわね』
夏美『たまにはこっちの景色が見たくなりますの! 先輩一人ですの?』
すみれ『何よ。悪い?』
夏美『悪くないですの。先輩たちも同級生も後輩までみーんな結婚して夏美だけ一人』
夏美『私も一緒ですの…』
すみれ『寂しいわよね…』
夏美『はぁ…、どこかにいい人、いないものですのー………』
すみれ『ん? 何よ』
夏美『…』
夏美『すみれ先輩!』
すみれ『今回も出来なかった…』
夏美『ごめんなさいですの…夏美が』
すみれ『…』
すみれ『可可のとこも、恋も、かのんも、千砂都も子どもが生まれてる…』
すみれ『私だけまだ…そりゃあ私だけ結婚するの遅かったけど』
すみれ『でも…! 私だって欲しいわよ…! あの子たちの幸せな顔見てたら…!』ウル…
夏美『…』
夏美『今度はもっと頑張りますの。尽き果てるまでやってやりますの』
夏美『明日の仕事がナンボのもんじゃいですのー! 今宵のオニナッツは鬼ですのー!』
すみれ『夏美…!』ポロポロ
すみれ「あんなに辛い想いをしてようやく生まれたこの子を…」
すみれ「幸せにするには、どうしたらいいの…?」
澄夏「おかーさん、きょうはどこにいくのー?」
夏美「…今日はね、芸能事務所に行きますの」
澄夏「げーのー?」
すみれ「お母さんがよく言ってるでしょ? ショウビジネスを体験するのよ」
澄夏「??」
…
すみれ「お久しぶりです。ええ、今は社長なんですね」
すみれ「…」
すみれ「私だってもう35ですから。ふふ、学生時代と比べたら全然ですよ」
すみれ「…」
すみれ「はい。あちらにいるのが私の娘の澄夏です。よろしくお願いします――――」
澄夏「??」
澄夏「…あ」
澄夏(おかーさんといっつもやってることをすればいいんだ)
澄夏「!!」
澄夏(それにマンションの、みんなやおかーさんたちの…)
…
夏美「…合格!?」
すみれ「才能あるって…頭もいいって…普段の生活がいいからだろうって…!」グスン
夏美「ま、マジですのーー!!?」キュッ
すみれ「澄夏…! やったわ…!」ギュゥッ…
澄夏「??」
0030名無しで叶える物語(茸)2022/09/25(日) 23:37:12.53ID:VT1hvbbA
タイトルは娘のために出来ることってことね
素敵やん🥹
かのん「え…? 澄夏ちゃんが子役モデルに!?」
恋「すみれさんが子どもの頃にしていた仕事…ですよね?」
すみれ「そうったらそう! あの子やってくれたわ!」
かのん「…」
恋「…」
恋「じゃあグソクムシするってことですか?」
かのん「グッソクムシ~♪グッソクムシ~♪ まだ覚えてるもんだね。20年前縛り付けられた記憶が…」
すみれ「グソクムシはしない! あの時は悪かったわよ!」ビシッ
すみれ「これからの伸び方次第でTV出演…ドラマにCM…可能性はいくらでもあるわ!」
すみれ「これから私と夏美と澄夏…3人4脚で頑張っていくの!」
かのん「…そっか」
恋「全力で応援しますよ。あ、今のうちにサイン貰っておきましょうか♪」
かのん「すみれちゃん、すっごく嬉しそうだったね」
恋「ええ、澄夏さんが生まれた時以来じゃないでしょうか」
かのん「けど、ショウビジネスの世界の厳しさは…」
恋「すみれさんなら分かっているでしょう。そのうえで挑むなら応援するしかありません」
…
ウィーン「平安名すみれ」
すみれ「アンタが呼び止めるなんて珍しいわね。あとすみれ『先輩』でしょ?」
ウィーン「平安名すみれ先輩」
すみれ「なによ」
ウィーン「澄夏さんが子役オーディションに受かった話を夏美先輩から聞いたわ。おめでとう」
すみれ「あら、祝福してくれるの? ありがとう」
ウィーン「…貴女の二の舞にならないといいわね」
すみれ「っ…!!!!」
0033名無しで叶える物語(光)2022/09/25(日) 23:52:40.29ID:Vt1WwrkT
澄夏「ウィーンおばさん、タワマンの自動ドアのマネやってよ!」
ウィーン「仕方ないわね」
ウィーン「ウィーン」
すみれ(それからは、毎日忙しい日が続いた)
すみれ(かのんや恋たちに習い事紛いのレッスンをしてもらった)
すみれ(私たちの数倍忙しい千砂都にオンライン授業を頼んだりもした)
すみれ(報酬が私の手料理でいいなんて…有り難い限りだ)
すみれ(夏美は残業漬けの日が続いた。私は逆に澄夏を連れて出かけることが多くなった)
すみれ(私の時ほどではないけど、事務所のレッスンが厳しいこともあった)
すみれ(それでも澄夏はよくやってくれた)
すみれ(こんな私には勿体ない、本当によく出来た子だ…)
夏美「澄夏、お仕事楽しい?」
澄夏「うーん…ほいくえんのおともだちとあえないのはさびしけど、たのしいよ!」
澄夏「あ…スークゥおねえちゃんにあえないのも、さびしいな…」
夏美「…子役って、そこまでマニーが貰えるわけじゃないんですのね」
夏美「もっとこう、ガッポガッポってイメージでしたの」
すみれ「ここまでの仕事ならこんなものよ」
すみれ「けど、これから仕事が増えたり人気番組に出るかもしれない」
すみれ「これまでやってきたことは絶対無駄にならないわ」
夏美「そうなったら~、一躍大金持ちですのー!」
夏美「グフフフ、マァニーですの」ニヤニヤ
すみれ「…」ジトッ
夏美「はっ! マニーも大事だけど澄夏が一番ですの! 本当ですの!」
すみれ「分かってるったら分かってるわよ」
すみれ「幸い、澄夏も健康だし楽しいみたいだし…いい感じよ」
スークゥ「あ、澄夏ちゃん。おはよう!」
澄夏「わぁ…! スークゥおねえちゃんだ! おはようございます!」
スークゥ「あれ? 少し見ないうちに礼儀正しくなった??」
澄夏「すみかね、おしごとしてるの! めうえのひとにはきちんとあいさつしなさいって!」
スークゥ「聞いてる。偉いね、澄夏は」ナデナデ
澄夏「えへへ…///」
スークゥ「挨拶くらいならともかく、澄夏のお仕事は私には真似できないよ。尊敬する」
澄夏「ほんとう!?」
澄夏「すみかね、すみれおかーさんとなつみおかーさんと『スーパースター』になるの! それがゆめ!」
スークゥ「夢かぁ…。いいね」
澄夏「スークゥおねぇちゃんは?」
スークゥ「私? 私は四季お母さんと可可お母さんみたいな立派な学者さんになることかな」
澄夏「がくしゃさん…!」
すみれ「あら? その本どうしたの?」
澄夏「メイカちゃんからもらったのー」
すみれ「図鑑かぁ…。確かにあの子は読まないわね」
すみれ「けど、ちゃんと返してあげないとね」
すみれ「ほら澄夏、もう寝る時間よ。図鑑はメイカお姉ちゃんに返しとくから」
澄夏「えー!? やだ!」
すみれ「え?」
澄夏「わたし、それみてもっとおべんきょうするのー!」
すみれ「お勉強? それはいいことだけど…どうして急に?」
澄夏「わたし、スークゥおねえちゃんといっしょにがくしゃさんになるのー!」
すみれ「!!!!」
すみれ(何かが、外れる音がした―――)
0038名無しで叶える物語(もんじゃ)2022/09/26(月) 01:35:26.68ID:NlphK9sB
期待
百合カップルしか住めないタワマン
上階にはランしおとか成功したにこまきとかも住んでそう
0040名無しで叶える物語(大酒)2022/09/26(月) 08:59:52.86ID:lXiXNA10
これどっかで かのメイとかちさウィーンとか描写されるのかな
すみれ「す…澄夏? お勉強は明日でも出来るでしょ?」
すみれ「明日もお仕事が朝早くからあるの。ほら、ね?」
澄夏「えー?」
澄夏「おしごとよりおべんきょうがいい…」
すみれ「…」
すみれ「よし! お仕事頑張ったらもっと大きい図鑑買ってあげる!」
澄夏「ほんと!?」
澄夏「じゃあこれはメイカちゃんにかえしていいよ」
すみれ「うん。ほら寝るわよ!」
澄夏「はーい、おやすみー…」
すみれ「…」
すみれ(これで、いいのよね…!?)
すみれ(この子の中でこういう流行り廃りがあるのは、おかしいことじゃないものね…!?)
すみれ(悪い予感は少しずつ当たっていく)
澄夏「すやぴ…」zzz
すみれ「あ! またこの子は遅くまで図鑑読んで…」
すみれ「起きるわよったら起きるわよ! 澄夏!」
澄夏「うー…」zzz
…
澄夏「ごめんなさい…」
すみれ「ちゃんと起きられなくなるなら図鑑はもう買ってあげないわよ!」
澄夏「えー!? やだやだ!」
夏美「すみれ、落ち着きますの」
夏美「澄夏、時間やお約束を守るのはとっても大事なことですの」
夏美「スークゥちゃんが良い子なのはそういうルールを守れてるからでしょう?」
澄夏「うん…」
恋「なんだか最近、澄夏さんの様子がおかしいんです」
すみれ「え…」
恋「ピアノに集中出来てませんし、時間が終わったら喜んでいますし…」
恋「私の教え方も悪いのかもしれませんが…お仕事の方で無理をしていませんか?」
すみれ「っ…!」
すみれ「恋、ゴメン…。これ今日の分のコンソメスープ!」
すみれ(あの子は…! かのんにも同じこと言われたわよ!)
ウィーン『…貴女の二の舞にならないといいわね』
すみれ(違う!)
すみれ(やる気とは裏腹に仕事での評判は良いの…。あの子の才能は本物なのよ…!)
すみれ(…どうしたらいいの)
すみれ(学者になりたいって言ってるのはスークゥの影響)
すみれ(ずっとこれが続くとは限らない。ハマってるのが『お勉強』なだけマシだけど…)
すみれ(仕事を放棄して、勉強にも飽きたら…いつかの私のようになるんじゃないの?)
すみれ(でも少なくとも今、あの子の『したい』を奪っているのは事実だ)
すみれ(ショウビジネスの世界で羽ばたいて欲しいのはあくまで私の希望、私の夢だ)
すみれ(あの子が本当に、そのまま学者を目指したいのなら私は邪魔になる)
すみれ(大事な一人娘。きょうだいだって出来るか分からない。お金もない)
すみれ(あの子は…どうすれば幸せになれるの…?)
可可「すみれ」
可可「ちょっと顔貸しやがれ、デス」
すみれ「…」
可可「…」
すみれ「最上階まで行くの、久しぶりだわ」
可可「そーデスね。みんなで集まる時は大体外デスもんね」
すみれ「ここからの景色を見るとアンタとの差を見せつけられるようで…嫌だわ」
可可「…」
可可「話に入りまショウ」
すみれ「そう、話って何よ」
可可「端的に言いマス」
可可「お金を貸しマス。幾らでも言って大丈夫デス」
可可「そのお金があれば、澄夏は私立校にも通えるし学者にもなれマスよ」
すみれ「…ハァ!?」
すみれ「それは…いくらアンタでも怒るわよ? いくら旧友だからって…!」
すみれ「そんな施しを受けて! アンタに頭を下げながら生きろって言うの!?」
可可「…」
可可「澄夏の仕事ぶりは聞いてマス。その才能は本物」
可可「お勉強もよく出来ている。学者として大成する可能性は非常に高いデス」
可可「スークゥと共に、海外の大学を出て賞を取るような学者になれるかもしれまセン」
すみれ「…!!!」
可可「可可と四季は貴女も知る通り、タワマンの最上階で暮らせるような特許取りまくりの学者」
可可「将来有望な学者を育てる為ならお金は惜しまないのデス」
可可「…澄夏のことを考えたらここは乗るべきデハ?」
すみれ「う……!」ブルブル
可可「言い換えるなら奨学金デス」
可可「ただし、無利子無担保というワケにはいきまセン」
可可「すみれと夏美の懐事情は知っているので優しい可可は一つ条件を出しマス」
可可「貴女とかつての可可の関係を思い出して下サイ。思い出すたびに、熱くなってしまいマス」
可可「…分かりマスね?」ニヤニヤ
すみれ「…!?」
すみれ「…四季も娘もいるんじゃないの?」
可可「可可くらいお金持ちになったら何でも出来るのデス」
すみれ(こいつは一体何サマなのよ…! タワマンの最上階に住んでいるのがそんなに偉いの?)
すみれ(高校時代、何者でもなかった私を認めてくれた人。大好きで大嫌いなやつ)
すみれ(私の初恋の人…!)
すみれ「可可…!」
0049名無しで叶える物語(茸)2022/09/26(月) 20:13:46.04ID:6uoT50cP
え?🉑🉑さんも35歳よね?
ちょっとキツくないかにゃー
すみれ(高校時代の私たちは、スクールアイドルだった)
すみれ(スクールアイドルは恋愛禁止。私たちはそれを遵守した)
すみれ(かのんと千砂都は恋人同然の付き合いだったし、私だって可可が好きだった)
すみれ(可可も、私のこと好きだったのね…)
すみれ(そうして高校を卒業した私たちを待っていたのは新しい世界)
すみれ(みんな離れ離れになった。違う関係になった)
すみれ(けれどなんの因果か、別の人とくっつく形でまたここにみんな集まってしまった)
すみれ(今の私の好きな人は夏美。そして澄夏)
すみれ(じゃあ可可は一体何?)
すみれ(あの子は――)
可可「…」
可可「役者はあと、貴女だけデスよ…」
澄夏「…」
澄夏「おしごと、たのしくない…」
澄夏「おけいこはこわいひといっぱいいるし…」
澄夏「おかーさん…おしごとしなかったらおこるし…」
澄夏「おべんきょう、したいのに…」
澄夏「スークゥおねえちゃんみたいになりたいのに…」
千砂都「おっ…いたいた!」
千砂都「うぃっすー! 直接会うのは久しぶりだね! 澄夏ちゃん!」
澄夏「ちさとせんせい…!? う、うぃっす…?」
澄夏「おひさしぶりです…」ペコリ
千砂都「あはは、画面で見た時からビックリしてたけど本当に礼儀正しくなったねぇ」
澄夏「…」
澄夏「このまえは、ダンスのおけいこをとちゅうでやめてごめんなさい…」
千砂都「全然気にしてないから大丈夫! お腹痛かったんだもんね」
澄夏「うっ…」
澄夏「ごめんなさい…。おなかいたいのもうそでした…!」
澄夏「うそついたらだめだって…おかーさんとおやくそくしたのに…!」
千砂都「泣かなくていいよ。澄夏ちゃん」
澄夏「え…」
千砂都「次、ちゃんと出来ればいいよ。お約束」
千砂都「澄夏ちゃんが一番大好きなすみれお母さんとのお約束。分かった?」
澄夏「うん…!」
千砂都「さーて、泣き止んだところで先生からお話があります!」
澄夏「おはなし?」
千砂都「うん。澄夏ちゃんはさ、スークゥちゃんのこと好きだよね?」
澄夏「うん。だいすき!」
千砂都「だから学者になりたいの?」
澄夏「え? う、うん…」
千砂都「じゃあ、スークゥちゃんが別の何かになるって言ったらどうするの?」
澄夏「え…!?」
澄夏「そ、それは…」
澄夏「わかんない…」
千砂都「あはは、本当にスークゥちゃんのこと好きなんだね!」
千砂都(すみれちゃんの娘が可可ちゃんの娘を好きになる。そんなこと、あるんだ…)
澄夏「じゃあ、すみかはなにをがんばったらいいの…?」
千砂都「ふふ、それを教えに来たんだよ。大好きな人がいるなら…」
千砂都「『その人の出来ないことを出来るようになれば』いいんだよ」
澄夏「え? でも…」
千砂都「そうすればほら、いつでも助けに行けるでしょ?」
千砂都「スークゥちゃんのお母さんたちだって、違うことを勉強した学者同士だったからたくさん発明出来たんだよ」
澄夏「そうなんだ…!」
千砂都「じゃあ、スークゥちゃんの出来ないことってなんだろう?」
澄夏「うーん、すみか、まだがっこうでおべんきょうしてないからわかんない…」
千砂都(ちょっと難しかったかな…?)
澄夏「あ! そっか…」
澄夏「おしごとだ…」
澄夏「おしごとは…わたしじゃないとできないよ!」
すみれ「澄夏、お待たせ…って! 千砂都ぉ!? すっごい久しぶり…」
千砂都「すみれちゃん、うぃっすー! ちょっとやつれた?」
すみれ「うっさい! アンタは相変わらず…逞しいわね」
千砂都「現場仕事もあるからね」
すみれ「大手ゼネコン勤務って大変なのね…。…ってそうじゃなくて!」
澄夏「すみれおかーさん…」
すみれ「澄夏…」
すみれ「お母さん」
澄夏「ごめんなさい!」
すみれ「!!」
澄夏「すみか、いままでたくさん…おしごとしたくないからうそをつきました!」
すみれ「澄夏…!」
すみれ(やっぱりもう仕事は嫌だったのね…!)
澄夏「でも、これからはがんばります! …スークゥちゃんにできないことをできるようになります!」
すみれ「え」
すみれ「えー…」
すみれ「アンタ?」
千砂都「私」ニヒィ
すみれ「可可と話した?」
千砂都「話した♪」
すみれ「澄夏! 一番上まで行くわよおおおおおおお!」
澄夏「うん! ショウビジネスのてっぺんに!」
すみれ「可可!危うくアンタの甘言に騙されるところだったわ…」
すみれ「千砂都まで呼びつけてこの私を焚きつけるなんて流石お金持ちは違うわね!」
すみれ「アンタと私の関係? 旧友? 仲間?」
すみれ「昔の想い人?」
可可「…」
すみれ「違う!」
すみれ「私とアンタは…ライバル!」
可可「…」ニヤリ
すみれ「みてろ!」
すみれ「私は…私たちは、このタワマンの最上階よりもっと上…」
すみれ「スーパースターまでのし上がって見せるんだからぁー!」
澄夏「らー!」
すみれ「それで、いいのよね?」
澄夏「うん! おしごとをがんばります!」
澄夏「スークゥちゃんみたいになるんじゃない」
澄夏「スークゥちゃんをたすけられるひとになる!」
夏美「良い子すぎて泣けますのぉぉ…! 本当に私の子?」
すみれ「間違いなく、私と貴女の子よ」クスリ
すみれ「さぁ、それじゃあ明日からまた、忙しい日々が始まるわよ!」
すみれ「お休み!」
夏美「おやすみなさいですのー!」
澄夏「おやすみー!」
クゥすみ(35)の昼下がりの情事とかやばすぎる
未遂だったけど
かのん「はぁ…。ちぃちゃんが帰ってこなかったら私があの役やるはずだったのに」
かのん「久しぶりに『そうかな』とか言いたかった…!」
千砂都「ゴメンゴメン。今日は偶然ここら辺を通る予定だったから」
恋「通る…ですか」
千砂都「うん。だから明日は始発でここを発つよ」
かのん「めっちゃ忙しいじゃん! こんなところで私たちと話してる場合じゃないでしょ!?」
可可「一晩くらいは、家族のところに戻るデス」
千砂都「うん、そうする」
千砂都「ちょうどウィーンに話したいことがあったからね…!」
千砂都「お金の使い方とか…」ユラリ
ウィーン『…私は自分で払うわ』
ウィーン『貴女に借りを作りたくないもの』
恋「あっ…」
夏美「澄夏の夢は、私の夢ですの」
すみれ「…急に何よ。貴女も早く寝なさいよ?」
夏美「もう少しだけ…」
夏美「それにもう一つ、私には夢がありますの」
すみれ「へぇ? この年になってまだあるの?」
夏美「…すみれの夢を叶えることですの」
すみれ「…え?」
夏美「だから今の夢は、澄夏とすみれと私の三人でスーパースターになること」
夏美「それが澄夏の夢で…すみれの夢で…私の夢ですの」
すみれ「夏美…!」
すみれ(何よ、格好いいこと言うじゃない後輩のくせに)
すみれ(一瞬だけ、可可に心を揺らしたことは永遠の秘密ね…)
Epilogue
澄夏「グッソクムシ~♪ グッソクムシ~♪ グッソクソクソクグソクムシ~♪」フリフリ
スークゥ「可愛い…」
可可「どうしてこうナッタ…」
すみれ「ふふーん、研究ばかりで何も知らないようね!」
夏美「見ますの! Ltube646万回再生! Liktokでも話題独占中!」
夏美「今一番バズってる動画になってますの~~♪」
夏美「マニーが…マニーが来てますのぉーーーー!」
かのん「まぁこれがバズってるのが一番の驚きってだけで、ドラマとかにも結構出てるし凄いよ、澄夏ちゃん」
恋「才能は本当の本当だった、ということですね♪」
ウィーン「これが…『本当の歌』…!?」ガタガタ
その、さらに10年後―――
「それでは! 連覇を達成したLiella! の期待の新星に聞いてみましょう!」
「プロの子役としてデビューし、ドラマやCMに引っ張りだこ」
「そんな彼女が高校3年間だけはスクールアイドルに専念すると言って休業し、見事結果を残しました!」
「圧倒的な実力で輝き続けるNo.1アイドル―――鬼塚澄夏さん!」
「澄夏さん、今この気持ちを一番誰に伝えたいですか?」
「…」
「やはりお母さまですか! …子役時代からずっと支えてもらい、3人4脚で歩んできた! 良い話ですねぇ!」
「…」
「お母さまは約30年前のラブライブで同じくLiella!として優勝したメンバーなんですよね?」
「お母さまと同じ道を行くことに悩んだりはしませんでしたか?」
「…」
「そうですよねー。ありますよねー。でも、お優しい方々に恵まれたんですね」
「…」
「おーっと! ここで爆弾発言ー!? スークゥさんと言えば昨年までLiella!にいた――」
すみれ(愛する我が子の幸せを願うことは親として当然のことだと思う)
すみれ(私の子どもは才能があり人に恵まれ…今、誰より幸せになっている)
すみれ(こんなに、嬉しいことはない)
すみれ(だけどこうも思うことがある)
すみれ(もしあの時学者になる道を選んだら?)
すみれ(もしショウビジネスの道半ばで挫折していたら?)
すみれ(コンプレックスを抱えながら貧乏生活を送っていたら?)
すみれ(それは不幸なんだろうか?)
すみれ(成功した私たちが言うことではないんだろうけど…)
すみれ(私たちが幸せなのは成功したからじゃない)
すみれ(家族3人4脚で、同じ夢を見て歩けたからだ―――)
完
6cƠᴗƠ∂ 35歳のクゥすみセックスも見たかったデスね…
Ex.1 メイカとマルコは生まれる前からのスーパー幼馴染
メイカ「今日もパンがうまい! 行ってきまーす!」
メイカ「あ! まる子ちゃんだ! おっはよーう!」
まる子「まる子ってひらがな読みしないで下さい! 私はマルコ! マルコ・A・マルガレーテです!」
メイカ「嵐まる子でしょ?」
まる子「マルコ・A・マルガレーテ! 千砂都お母さまは尊敬していますが…ちびまる子ちゃんと言われる日々はちょっと」
メイカ「あはは、可愛いのに~」
まる子「あなたに可愛いと言われても嬉しくありません! はぁ…」
メイカ「そんなことよりさ! 澄夏だよ~! 凄いよね! ドラマ見たでしょ!?」
まる子「凄い、ですよね…。賢い子とは思っていましたが」
メイカ「あれ見て私、決めたんだ…私もあんな風に、輝いてみたいって!」
メイカ「私、高校は結ヶ丘に行く! そして絶対、お母さんが言ってたスクールアイドルになる! 輝いてみせる!」
まる子「…」
まる子「そうですか。それなら…幼馴染の私が、貴女を支えてあげないといけませんね―――」
Ex.2 UR葉月麗奈ーチカ
メイカ『私、高校は結ヶ丘に行く! そして絶対、お母さんが言ってたスクールアイドルになる! 輝いてみせる!』
まる子『そうですか。それなら…幼馴染の私が、貴女を支えてあげないといけませんね―――』
麗奈「はぁ…」
麗奈「どうして私はあの二人より一つ年上なんだろう」
麗奈「一緒に遊びたいけど邪魔してるみたいで申し訳ないよ…」
麗奈「それにしても、結ヶ丘かぁ…」
麗奈「母さんが理事をやってる学校で…母校で…伝説のLiella!が活動しているところ…」
麗奈「私も結ヶ丘に入るつもりだけど、スクールアイドルはないかな!」
麗奈「素人にしか見えないし!」
スークゥ(その後、麗奈がメイカとマルコと私とLiella!に入ることは言うまでもない)
Ex.3 ウィーン・嵐・マルガレーテの輝かしい日常
ウィーン「うぃ~~~ん、うぃ~~~~ん」ゴオオオオオオ
ウィーン「ふぅ、掃除は終わりね」
ウィーン「…」
ウィーン「うぃん…うぃん…うぃん…うぃん…」ガタンガタン
ウィーン「洗濯物も終わり…」
ウィーン「…」
ウィーン「…」
ウィーン「昼ドラでも見ようかしら」
ウィーン「…」バリボリ
ウィーン「…」@セツナチャンノホウガダイジナノッ
ウィーン「!!」ビクゥッ
千砂都「ただいま~」ガチャッ
ウィーン「…あ」
ウィーン「ち、千砂都…!? 帰ってくるなんて一言も」
千砂都「偶然通ることになったから。今日は泊まってまた明日始発で出るよ」
千砂都「…随分ヒマそうだね?」
ウィーン「…(・.・;)」
千砂都「この前、パート先考えるって話はどうなったの?」
ウィーン「う、歌一筋で生きて来たのに働けるわけないじゃない!」
ウィーン「第一私がプロの歌姫をしていた時代に稼いだ貯金だって…」
千砂都「ないYo!」
ウィーン「!?」
千砂都「いや、もうないでしょ? まさかお金の管理もマトモに…」
ウィーン「ち、千砂都ぉ~~!」グスン
千砂都(これがあの私たちの最大のライバルだったウィーン…)
千砂都(まるくなって可愛い♪)
完
0072名無しで叶える物語(茸)2022/09/26(月) 22:51:31.80ID:pNiVmrOV
pixivのSSみたいなシナリオ
味方になるとポンコツになる伝統には逆らえんかったかマルなんとかさんカワヨ