0001家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/03/29(火) 19:31:49.44ID:NxzY4v/W
だから! 手を大きく出し過ぎなの!! みっともない!
そっちこそ前に出すぎだよ! 今は横に並んで踊るところでしょ!
あなたの入りが遅いんでしょ!
理亞さんが早いんだよ! ペース無視してやるから!
雪穂(……いけ)
そのときまでに私が何とかしないと! そうしないとっ……!
今まで姉様と積み上げてきたものが! 全部崩れるじゃない!!
今が一番大事な時期なんだ!! 私がっ!!
私がやらなくちゃ! 一体誰がやればいいのよ!!
雪穂(いけ……っ)
あの!! 雪穂さん!!
雪穂さんにとってお姉ちゃんって、どんな存在ですか!?
お姉ちゃんたちに私は、私たちは大丈夫なんだって! ちゃんと成長したんだってところを見てほしい!
私たちの自慢の妹なんだって周りに堂々と言えるくらいの晴れ姿を!
どんなにどうしようもなくても!みっともなくても!!
それが全部出来るのは私たちしかいないから!!
私、黒澤ルビィとそのパートナー、鹿角理亞は
今年のラブライブ!サマーフェスティバル2020デュオ部門で───
優勝します
雪穂(いけ……!!)
ガタッ!
雪穂「いけーーーーっ!! もう決めちゃえーーーーーーっ!!!」
「得点は!!」
「1曲目 28900pt!!」
「2曲目 31500pt!!」
「合計60400ptが加算されます!」
「この結果! 黒澤ルビィ・鹿角理亞組の最終ポイントは!」
「500200pt!!」
ダイヤ・聖良「!」
「よって!! ラブライブ!サマーフェスティバル2020デュオ部門優勝は!!」
「黒澤ルビィ・鹿角理亞に決定ーーーーーー!!!」
千歌・果南・鞠莉「……ぉ……おぉっ……おおおおおおおおーーー!!!」
雪穂「や……やった……本当に」
雪穂「優勝……っ……取っちゃった……」ポロポロ
聖良「…………うそ、だって……」
聖良「そんな……理亞ぁ…」ポロポロ
ダイヤ「ルビィ……あなたっ……」
ルビィ・理亞「…………」バッ
ルビィ「り、りあちゃん……」
理亞「るびぃ……っ……」
ギュッ
ルビィ・理亞「うぅ……っ……うわああああああぁぁぁ!!!」
0634家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:50:36.37ID:JW95g7Zi
オオオオオオォォォォォォ!!!
ワアアアアアァァァァァァ!!!
梨子「花丸ちゃん…っ……」ギュッ
花丸「うん……うん……!」
善子「…………」
曜「善子ちゃん…」
善子「……私たちの完敗ね」フッ
善子「おめでとう。ルビィ」
0635家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:51:14.36ID:JW95g7Zi
…………
穂乃果「賞状 ラブライブ!サマーフェスティバル2020デュオ部門優勝、黒澤ルビィ、鹿角理亞殿」
穂乃果「あなた達は今祭典において当初の成績を修めたので、その健闘と功績を称えてこれを表彰します」
穂乃果「これからもその自信と情熱を持って、スクールアイドル界隈を大いに盛り上げていってください」
穂乃果「あなた達のさらなる成長、そして飛躍を我々一同心待ちにしています」
穂乃果「感謝と期待の気持ちを込めて。高坂穂乃果」
穂乃果「おめでとう!!」
ルビィ・理亞「ありがとうございます!」
穂乃果「それでは皆様、各優勝者の組へどうぞ今一度盛大な拍手をお願い致します!!」
パチパチパチパチ!!!
0636家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:51:48.38ID:JW95g7Zi
「よくやったー! 感動した!!」
「みんな凄かったーー! 今日来て本当に良かった!!」
雪穂「ルビィちゃーん! 理亞ちゃーん! おめでとうーーっ!!」
ツバサ「最高のライブだったわよ!!」
パチパチパチパチ……
穂乃果「以上で表彰式の方を終わらせていただきます! では次に閉会の挨拶を……」
0637家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:52:25.66ID:JW95g7Zi
─
スタスタ
ダイヤ「ルビィ!」
聖良「理亞!」
ルビィ・理亞「!」
ダキッ
ダイヤ「おめでとう……頑張ったわね……」
聖良「あなたは私の誇りよ、理亞……」
理亞「姉様…」
ルビィ「お姉ちゃん……ありがとう」
ルビィ「理亞ちゃんのおかげだよ!」
理亞「ルビィ……」
0638家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:53:02.94ID:JW95g7Zi
タタタッ
さゆり「おーいルビィちゃん! おめでとー!」
あきる「おめでとう。悔しいけど、優勝に相応しい文句なしのライブだったわ」
姫乃「理亞さん……理亞さん! 私、感動しましたっ!」
蘭花「すっごくドキドキしたネ!!」
るう「二人ともおめでとうございます!」
瑞希「本当に楽しかったよ!」
ルビィ「それと、ここにいるみんなのおかげです!!」ニコッ
理亞「……そうね」フフッ
0639家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:53:39.33ID:JW95g7Zi
鞠莉「ルビィーーーーーー!!!」ガバッ
ルビィ「わわっ!」ドサッ
ダイヤ「なっ……ぃった……」
ダイヤ「〜〜っ鞠莉さん! もう少し大人しい表現方法はありませんの!!?」
鞠莉「あはははは!! ダイヤが怒ったー!」
千歌「鞠莉ちゃん私も混ぜてーーーーっ!!」ダッ
鞠莉「千歌っちカモーーーン!!」
ダイヤ「!ちょっと待っ……二人とも落ち着……」
千歌「うぇーーーーーーい!!」ガバッ
ズシン
ダイヤ「うぎゅ…っ…」
0640家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:54:16.21ID:JW95g7Zi
千歌「あ、しまった勢いつけすぎちゃった」
果南「おーい、はしゃぎすぎないでよー……ってもう遅いか」
聖良「だ、ダイヤさん大丈夫ですか……?」
果南「あーあ、やっちゃった」
果南「ほら二人とも、そのくらいにしておいて早く離れ……」
鞠莉「うぎゅ! うぎゅって! ナイスリアクション!!」
千歌「ホントだ! あはははははは!!変なのー!」
果南「……くっ……ふふ」
聖良「……っ……!」プルプル
理亞「姉様、顔変になってる」
千歌・鞠莉「アンコール! アンコール! はいみんなも一緒に!!」
ダイヤ「」ワナワナ
ルビィ「お、お姉ちゃん……?」
ダイヤ「あなた達……そこに座りなさいっ!!!」
0641家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:54:48.75ID:JW95g7Zi
ワーワーキャーキャー
梨子「千歌ちゃん、鞠莉さん……」
花丸「ライブ終わりのテンションでおかしなことになってるずら」
梨子「嫌だなあ、今からあそこに行くの」
「梨子ーーーーーー!!!」
梨子「」
花丸「目を付けられちゃったね」
梨子「仕方ない、行きましょう……」ハァー
花丸「マルもお供するずら」
0642家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:55:17.68ID:JW95g7Zi
曜「おー、やってるやってる。大所帯だねー」
曜「よーしじゃあ私たちも!……って」
善子「…………」
曜「善子ちゃん、どうしたの?」
曜「さっきからずーっと黙っててさ」
善子「……変わったなって」
曜「何が?」
善子「少し前まではさ、周りがルビィを遠ざけて、ルビィも周囲から距離を置いていたのに」
善子「それが今じゃ、あの子を中心に人が集まっているんだもの」
0643家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:55:58.77ID:JW95g7Zi
善子「だからなんていうか、嬉しいのよ」
善子「ああ、本当に良かったなあって」
曜「そっか」
善子「ええ」
善子「少なくとも私にとっては、これ以上ないくらい最高の形で締めくくれたと思う」
善子「それは私の本心で、この結果自体にも何の不満もないのよ」
善子「でも……でもね」
曜「うん」
0644家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:56:34.20ID:JW95g7Zi
善子「もう一つだけ、あと一つだけ……どうしても言いたいことがあるとするなら」
善子「…………」
善子「私、勝ちたかったなあ」
善子「曜と一緒に……っ……優勝したかった……!」ポロポロ
曜「……よくやったよ善子ちゃんは」
曜「お疲れさま」ポン
0645家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:57:06.27ID:JW95g7Zi
黒髪「ちょっ理亞ちゃんこれどうなってるの」
茶髪「終わったから来てみれば……すごい人数」
理亞「なんか集まってた」
黒髪・茶髪「な、なんかって……」
聖良「まあまあ、お二人もお疲れ様でした」
黒髪「あ、ありがとうございます!」
理亞「うん、凄くいいライブだった」
理亞「それに順位も8位に上げてちゃんと有言実行して終わることが出来たし」
理亞「嬉しかった。まあ、その……友達として」
茶髪「理亞ちゃん……うん!」
0646家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:57:38.43ID:JW95g7Zi
鞠莉「そうだ! 折角の機会だしここにいるみんなで写真撮りましょうよ!」
果南「お、いいねそれ」
千歌「賛成ー! じゃあ私曜ちゃんたち呼んでくるねー!」タッ
鞠莉「なら私もー!」
ダイヤ「鞠莉さん?」ガシッ
鞠莉「はい」
ルビィ「善子ちゃん早く来ないかなぁ」
花丸「きっと善子ちゃんもルビィちゃんに会いたがってるよ」
0647家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:58:17.51ID:JW95g7Zi
曜「もう大丈夫?」
善子「うん。ありがと」
曜「いいって、前に言ったでしょ? 私は善子ちゃんのパートナーだって」
善子「……フフッ、そうだったわね」
「おーい! 曜ちゃんと善子ちゃんも早くこっち来なよー!!」
「みんなで写真撮ろうってー!」
曜「いいねー! 行く行くー!」
曜「さあ私たちも行こうか善子ちゃん!」ニコ
善子「ええ!」
0648家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:58:52.78ID:JW95g7Zi
鞠莉「はーいじゃあ皆撮るわよー!」
「「「はーい!!」」」
ルビィ「善子ちゃん善子ちゃん」チョイチョイ
善子「ん?」
鞠莉「せーの!」
「「「ラブライ ブ!」」」
チュッ
カシャッ
0649家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 08:59:23.65ID:JW95g7Zi
ルビィ「……えへへ」
善子「───はい?」
ダイヤ・理亞「んな……っ」
鞠莉「あら?」
千歌「おぉー……」
善子「な、ななな」
善子「いきなり何してんのよあんたは!!」
梨子「……まあ、ライブが終わって気持ちが高ぶってたのは」
花丸「千歌ちゃんたちだけじゃなかったってことだね」
0650家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:00:03.37ID:JW95g7Zi
あきる「え、あなた達ってそういう関係だったの」
さゆり「ルビィちゃん大胆だねー!」
ザワザワ!
善子「撮りなおし! 撮りなおしなさい今の! 恥ずかしいったらないわ!」
鞠莉「えーこれでいいじゃない、とてもよく撮れてるわよ?」ニヤニヤ
善子「それをばら撒かれる私の気持ちにもなりなさいよ!!」
0651家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:00:43.21ID:JW95g7Zi
善子「ルビィ! 何してくれてるのよ本当に!」
ルビィ「今やったほうがいいかなあって」
善子「帰ってからでいいでしょ!?」
果南「善子ちゃん、多分それ墓穴」
善子「あ」
「それって帰ってからならいいってこと?」
「熱々だねー」
善子「」
梨子「何というか……ご愁傷様としか言えませんね」
ダイヤ「はあ、全くあの子は本当に……」
0652家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:01:24.51ID:JW95g7Zi
ワイノワイノ
穂乃果「盛り上がってるねーあそこ」
ツバサ「なんか懐かしいわね、私たちもあんな感じで集まってたことを思い出すわ」
穂乃果「あったあった! いやーあれからもう5年以上も過ぎたんだねー」
雪穂「懐かしいですね、本当に」
穂乃果「私もみんなに会いたくなってきたなあ」
ツバサ「そうね。私も早く2人に会いたくなってきたわ」
0653家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:01:51.64ID:JW95g7Zi
ツバサ「…………」クス
ツバサ(ありがとうみんな。あなた達のおかげで有意義どころか、また一つ忘れられない思い出が出来たわ)
雪穂「ツバサさん?」
ツバサ「なんでもないわ。そうだ、今から3人で食事にでも行かない?」
ツバサ「穂乃果さんともまだまだ話したいことがあるし」
穂乃果「行きたい行きたい!」
雪穂「いいですね、でもお姉ちゃんはもうちょっと静かにお願いね」
穂乃果「また! 雪穂はすぐそういうこと言う!」
ツバサ「あははっ決まりね!」
0654家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:02:32.56ID:JW95g7Zi
「さよならー!」
「またねー!」
ルビィ「ばいばい!」フリフリ
鞠莉「さてと、私たちもそろそろ帰りましょうか」
ダイヤ「そうですわね」
聖良「じゃあ、ここでお別れですね」
果南「聖良はそっち側?」
聖良「はい、これからは休みが終わるまで北海道にいようと思います」
果南「そっか、いいと思うよ」
0655家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:03:08.78ID:JW95g7Zi
理亞「色ボケも程々にね、浮かれすぎないでよ」
善子「ルビィ、あんたのせいで言われてるじゃない」
ルビィ「大丈夫だよ、心配しないで」
理亞・善子(どうだか……)
聖良「さようなら。また会いましょう」
黒髪・茶髪「さようなら!」
花丸「うん、ばいばい」
千歌「聖良さんまたねー!」
千歌「特訓、絶対成功させますから!」
聖良「ええ、楽しみにしています」
0656家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:03:54.13ID:JW95g7Zi
理亞「じゃあ、行くから」
ルビィ「うん。次に会うときは"冬"だね」
理亞「ええ、それまで負けないでよ」
ルビィ「もちろん」
理亞「ならいいけど。言いたいことはそれだけ」
理亞「さよなら」
スタスタ
善子「相変わらず素っ気ないわね」
ルビィ「そうかなぁ」
理亞「…………」
クルッ
ルビィ「? 理亞ちゃん?」
理亞「ルビィ、またね」
ルビィ「うん! またね理亞ちゃん!」
0657家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:04:21.37ID:JW95g7Zi
そして……
夜、善子の部屋
カチッ カチカチッ
ルビィ「あー、また負けちゃった」
ルビィ「花丸ちゃんいつの間にそんなゲーム上手くなってたの?」
花丸「ふふん、修行の成果ずら」
善子「ドヤ顔で自慢するようなことそれ」
ルビィ・花丸「善子ちゃんだけには言われたくない」
善子「取り消します」
0658家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:04:58.12ID:JW95g7Zi
善子「それにしてもライブやって、内浦に帰って来てからも騒いだっていうのに、よくゲームをやる元気があるものだわ」
ルビィ「だって善子ちゃんの部屋に来るの久しぶりだったからつい」
善子「……ま、楽しいから別にいいんだけどね」
花丸「えへへっ、マルも」
ルビィ「ねえねえ次はあれやりたい」
善子「はいはいまた明日ね、今日はもういい加減寝なさい」
ルビィ「えー」
善子「一緒に寝てあげるから」
ルビィ「いいの?」
善子「いいわよ、どうせそのつもりだったんでしょう?」
花丸「本当は善子ちゃんが一緒に寝たいくせに」
善子「そこ、うるさい」
0659家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:05:34.77ID:JW95g7Zi
ルビィ「あははっ何かこの感じも懐かしいね」
ルビィ「……善子ちゃん、花丸ちゃん。今まで本当にありがとう」
善子・花丸「!」
ルビィ「私ね、二人のことが大好きだよ!」
ルビィ「だからね、これからもよろしくお願いします!」
善子「……なにを今更」フッ
花丸「右に同じずら」
ルビィ「そうだね、言ってみただけ」
ルビィ(言いたくなっただけだよ、だって)
ルビィ(心の底からそう思ってるんだもん)
ルビィ「おやすみ。善子ちゃん、花丸ちゃん」
0660家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:06:12.35ID:JW95g7Zi
それから3日後……
─千歌の部屋
千歌「あー今日で夏休みも終わりかー……疲れたよもうー……」
梨子「ここ数日大変だったものね千歌ちゃんの家」
曜「フェスライブ効果でお客さんがわんさか来たからねー」
千歌「おかげで手伝い手伝い手伝い! もういいよ!!」
梨子「まあ確かに……」
曜「私たちも毎回あれに付き合わされるのはね……」
千歌「でしょ!? 特訓の時間だって少ししか取れなかったし……あーあ」
0661家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:06:41.39ID:JW95g7Zi
曜「ねえ千歌ちゃん、前から気になってたんだけどその特訓って何なの?」
梨子「曜ちゃん聞かないであげて、本人としては秘密にしたいみたいだから」
曜「本当に? これだけ口に出しておいて?」
千歌「そこまで言うほどかなー」
曜・梨子「言うほどだよ」
千歌「そっかー、じゃあ見る?」
曜「え? いいの?」
千歌「いいよー。だって果南ちゃんたちもそろそろ帰っちゃうし」
千歌「その前に一回くらいはお披露目したいと思ってたんだ」
梨子「そういえば夕方には東京に帰るんだよね、ダイヤさん達」
曜「ああそっか、忙しくてつい忘れてた」
千歌「よーしそうと決まれば早速みんなに連絡しなくちゃ!」
0662家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:07:31.45ID:JW95g7Zi
─
浦の星女学院、体育館
千歌「……」グッグッ
果南「千歌、準備出来た?」
千歌「だいじょーぶ!」
「…………」
千歌「ふぅーっ……よし、行きます!」
キュッキュッ
千歌「まずはロンダート、からの」タタンッ トンッ
千歌「バク転!!」クルン タンッ!
千歌「……はい!」ピタッ
果南「!」
0663家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:08:08.60ID:JW95g7Zi
シーーーン
花丸「……お、おぉー……」
曜「……す、すごいよ千───」
千歌「すっごーーーーーー!! 出来てるーーーーー!!!」
果南「本当に! 本当に出来てるよ千歌! おめでとう!」ハグッ
千歌「果南ちゃーーーーん!!」
曜「ええっ!? なんか関わった本人たちが一番驚いてる!!?」
千歌・果南「今日初めて成功したからね!」
曜「何そのぶっちゃけ話!!怖い!」
善子「とんだチャレンジ精神ね……」
0664家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:08:44.86ID:JW95g7Zi
鞠莉「でも、これはなかなか……」
梨子「インパクトがありますよね、これの特訓だったんだ」
ルビィ「凄いね千歌ちゃん!」
ダイヤ「ええ、帰る前にいいものを見られましたわ」
果南「ほんとほんと、これで心置きなく東京に戻れるよ」
千歌「やったー! お披露目大成功!」
果南(……本当によくやったね。千歌)
0665家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:09:11.99ID:JW95g7Zi
空港
ダイヤ「ではそろそろ行きますわね」
梨子「はい、お気をつけて」
果南「また休みが取れたら来るね」
鞠莉「果南は勉強のほう頑張らないとでしょ?」
果南「ああ、うん……どうするかな」
鞠莉「もう……ダイヤ、お願いね」
ダイヤ「分かっていますわ、任せてください」
0666家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:09:49.54ID:JW95g7Zi
果南「あっそうだ、千歌」
千歌「なに?」
果南「さっきのロンダート、手の押しが少し弱かったよ。あと勢いも」
果南「そこ見直しておいてね」
千歌「押忍! 直しておきます!」
曜「こんなときまで指導するの」
果南「それと、私が言ったこと忘れてないよね?」
千歌「もちろんだよ!」
曜「?」
果南「ならよし! 早く完成させて盛り上げてやりなよ!」
果南「じゃあまたね千歌! みんな!」
ダイヤ「さようなら!」
千歌「果南ちゃーん! ダイヤさーん! ありがとー!!」
花丸「待ってるずらー!」フリフリ
0667家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:10:25.19ID:JW95g7Zi
鞠莉「……行っちゃったわね」
梨子「……はい」
曜「寂しくなるねー」
ルビィ「うん。だけど……」
千歌「だからこそ頑張らないとね!」
花丸「千歌ちゃん、そうだね!」
善子「いいんじゃない、私たちらしくて」
千歌「よーし戻ったら練習だー!」
「「「おーーーーーーー!!」」」
0668家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:11:02.24ID:JW95g7Zi
────
こうして……
雪穂「あ! もうこんな時間だ!」
雪穂「お母さんテレビ付けて!」
高坂母「はいはい」
ピッ
「では本日のゲスト、綺羅ツバサさんです!」
「よろしくお願いします」
雪穂「間に合ったー! ツバサさん! ツバサさん!」
穂乃果「うぅ……お母さーん、雪穂がμ'sからA-RISE派になっちゃったよぉ〜……」
高坂母「よしよし」
0669家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:11:31.08ID:JW95g7Zi
ダイヤ「ほら、早く進めてください。まだこんなに課題が残っているんですよ」
聖良「サボりは厳禁ですからね」
果南「もうやだ、ここ鬼しかいない……」
ダイヤ・聖良「何か?」
果南「やるよ! やります!」
0670家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:12:10.01ID:JW95g7Zi
ピロン
聖良「……?」スッ
理亞:[写真]
理亞:ライブ、上手くいった
聖良「…………ふふっ」
0671家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:12:42.67ID:JW95g7Zi
こうして、長く……とても長く続いた
私たちの二度目の夏は終わりを告げた。
志と、信念と、博愛と、情熱を内に秘めた、そんな私たちの───
それぞれの心に、確かな光を灯して。
0672家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:13:40.15ID:JW95g7Zi
ルビィ「片割れのジュエル」
フェスライブ編 終わり
0673家 ◆YmvLytuhUo (もんじゃ)2022/04/09(土) 09:17:21.79ID:JW95g7Zi
ここでひとまず区切らせていただきます
毎日保守支援してくださったSIMさんありがとうございました。
話の続きですが、次は一週間後あたりにスレを立てる予定ですのでお付き合いいただければ幸いです
0677名無しで叶える物語(きびだんご)2022/04/10(日) 21:57:09.84ID:/b1CwgEg
更新されるのすごく楽しみにしてたから前途中で終わった時はめっちゃショックだったけど戻ってきてくれて嬉しいです
ストーリーも大まかな流れしか覚えてなかったけど読み直したら熱いストーリーで泣きました
フェスライブ編が1番好きでした
0678名無しで叶える物語(きびだんご)2022/04/10(日) 21:57:53.88ID:/b1CwgEg
誘導待ちで次のスレ立つまでとりあえず保守しときます