0001名無しで叶える物語(茸)2021/06/01(火) 22:03:13.36ID:9y1+eKFq
息抜き執筆
歩夢編
あなた「ん……」
部屋を満たす陽光で目が覚める。
ぱちりと起きると目の前にあるのは歩夢ちゃんの寝顔。
あの後、結局二人とも裸で、1枚のタオルケットを使いながら寝落ちてしまったみたい。
私たちにかかっているタオルケットの中を見ると、中には一糸まとわない歩夢ちゃんの肌があって……
……本当にしちゃったんだなぁ
身体を起こしてようやく思い出す、机の上に置かれたスマホ。
……そういえばこれつけっぱなしだった。
確認すると、自動で通話も落ちていたみたいで、通話履歴が残っているだけ。
そういえばしずくちゃんって本当になんだったんだろう……。
メッセージを確認したら、しずくちゃんは私の部屋のカギは歩夢ちゃんのポストに投函して、先に出ているらしい。
こんな日が昇ったばかりの時間でどこに行くんだろう、とは思いながらも、
今日の練習に来てたらどこかで聞けばいいかなと思って、スタンプを返す。
歩夢ちゃんはまだすぅすぅと寝息を立てているから起こさないように一旦私の部屋に戻って着替えてこようかな。
その後に朝ごはんでも作ってあげよう。
部屋に戻って着替えも済ませて、
朝ごはんも私の家で作ってきたスクランブルエッグとトーストにヨーグルトっていう簡単なもので準備もできた。
リビングへ行くと、歩夢ちゃんもパジャマ姿に戻ってちょうど起きてきたみたいで。
歩夢「あっ」
あなた「あっ」
おはよう、と言えばいいだけだったのに。
目が合った私たちはすぐにそんな言葉は出せなかった。
二人ともちょっと固まって、それからようやく歩夢ちゃんが口を開いて……
歩夢「お、おはよう」
あなた「お、おはよう。朝ごはん作ったけど……食べる?」
歩夢「あっ、うん。食べようかな」
それから、ご飯を食べながら、歩夢ちゃんの方が先に口を開いて
歩夢「えっと、今日の練習って何時からだっけ」
あなた「うん、10時に部室集合だよね」
歩夢「あっ、そっか。しずくちゃんは?」
あなた「先に出てくって5時半ごろにメッセージ残してただけかな、もしかしたらいったん帰ってる、とか?」
しずくちゃんが帰るまでは片道1時間半ちょっと。
よく考えてみたら間に合うし、定期もあるらしいから多分先に帰ってるのかも。
歩夢「そっか」
あなた「……えっと、歩夢ちゃん?」
でも、それはいったん置いといて、もっと大事な話をしなきゃいけない、よね。
歩夢「な、なに?」
あなた「いや、その……」
あなた「……」
歩夢「……」
あなた「私たちって、その、どうしよう、かなって」
☆―――
わかってた。
えっちまでしちゃったから、やっぱりそこははっきりとさせた方がいいって。
具体的に言えば、付き合うのかどうか、みたいな話をあなたはするよね。
本音を言えば、付き合いたい、って思う私もいるし。
やっぱり、スクールアイドルも大好きって私もいる。
両立できないわけじゃないけれど、多分わたしは両立が上手くできるかの自信もないし……。
なにより、色々と考えすぎて、この逃げ道を選んじゃったから……。
歩夢「えっと……ね」
あなた「うん」
歩夢「その、私たちが、その、お付き合いするかみたいなお話……だよね」
あなた「……うん」
歩夢「その……」
歩夢「ごめんっ! ちょっと待ってもらっていい、かな?」
あなた「……え!?」
歩夢「その……え、えっちもしちゃったけど、やっぱりお付き合いってなると色々大変だし」
歩夢「昨日も、その、私のお願いを聞いてもらった、ってことだから」
歩夢「だから、お付き合いは、まだって事じゃダメ……かな?」
♪―――
あなた「えっ、あっ……うん」
正直、歩夢ちゃんがこう答えるのは予想外だった。
なんというか、色々と言い訳はしたけど、ここまでしたなら責任を取らなきゃいけないよね。
ぐらいの事も考えていたから。
多分恋愛と同好会の応援って両立が大変だから、どうしよう、なんて考えてはいたけれど。
あなた「……それじゃあ、これからも今まで通り、って、こと?」
歩夢「うん。いったんはそれで、いい、かな?」
歩夢側から先延ばしにするのは意外だけどあなた側から言ったらクズっぽくなるから仕方ないかw
それからは、まぁやっぱり空気も元通りってわけじゃなかったけど、ご飯も食べて、一緒にニュースを見たりしながら時間をつぶして。
歩夢ちゃんはちょっと体調の様子見で今日の練習はお休みすることになって。
私だけが虹ヶ咲学園に行って、練習に参加することにした。
しずくちゃんも集合時間ギリギリで練習に来て
昨日のことについて話したかったけど、お昼休憩の時にも常にだれかと一緒にいて、二人きりで話す時間も見当たらないまま練習が終わる17時になっちゃった。
それで、これから着替えて解散だね、って所で……。
しずく「先輩っ♪」
あなた「し、しずくちゃん?」
しずく「先輩、その……今日ってこの後に時間ありますか?」
あなた「えっ、ある、けど」
そういうと、しずくちゃんはパァっと顔を輝かせて。
しずく「よかったですっ! 実はちょっと付き合って欲しい買い物があって!」
かすみ「えー!? しず子、先輩独り占めする気ー!?」
しずくちゃんが言うが早いが、かすみちゃんも話に割り込んできた。
あいかわらずかすみちゃんも可愛いなぁ。
しずく「ごめんねかすみさん。でも、ちょっと今日だけはどうしても外せなくて」
かすみ「え〜〜〜」
あなた「ごめんね、かすみちゃん。明日とか帰りに埋め合わせするってことじゃダメ、かな?」
かすみ「先輩まで……、むぅ、それじゃあ仕方ないですね!」
あなた「うんっ!」
しずく「ありがとうね、かすみさん」
かすみ「じゃあ明日は絶対ですからね!」
そう言って、去っていくかすみちゃんを見届けながら私たちも部室に戻ろうとして……
しずく「それじゃあ、私たちも支度しましょうか、先輩♥」
私には、しずくちゃんの微笑みがいつもと違うように見えた。
目の前の先輩のセックスをオナネタにしてたんだよな、この大女優
それから、しずくちゃんの支度を待って、みんなと別れた帰り道。
あなた「それで、昨日のことなんだけど……」
しずく「そうですね……先輩、だれに聞かれるかわからないので、その話は後にしていいですか?」
あなた「えっ、うん」
それからは他愛のない世間話をしながら歩いて、電車に乗って……
しずくちゃんに連れてこられた場所は
しずく「はい、ここですね」
あなた「え? ここって」
私たちが降りた駅は、秋葉原だった。
あなた「え、なんでここに?」
しずく「ちょっと行きたいお店があって……」
あなた「そうなんだ?」
しずく「あ、それと少しお手洗いに失礼しますね」
あなた「あっ、うん」
でも、秋葉原のお店ってなんだろう。
わざわざここまで来て……多分昨日の事にも無関係じゃなさそうだけど……
考えても出てくるのはμ'sの皆と行ったお店とか
せつ菜ちゃんやかすみちゃんと来てみたショップとか
そういう所ばかりで、いまいち心辺りがない
それからちょっと時間も経っていたけれど、しずくちゃんはまだ戻ってきていない。
化粧直しみたいだから、そこまで時間もかかりそうにないけれど……
そう考えていたら、聞こえた声。
「先輩?」
あなた「あっ、しずくちゃん、大丈夫だっ……た?」
声に振り向いた私の前に立っていたしずくちゃんは、
眼鏡をつけて、髪型も変えて……
なぜか変装した姿になっていた。
0446名無しで叶える物語(しまむら)2021/10/04(月) 14:13:33.26ID:wv7M67dL
あなた「え?しずくちゃん、だよね?」
しずく「はいっ! どうですこの格好? 似合ってますか?」
あなた「えっ、それは似合ってるけど……なんで?」
しずく「それはですね、うーん」
しずくちゃんは言葉を探すみたいに少し考えて……
何も思いつかなかったみたいで。
しずく「行ってみればわかりますから、そのままついてきてもらっていいですか?」
あなた「う、うん。別にいいけど」
私はしずくちゃんの言葉に従って改札を抜けて、しずくちゃんに手を引かれるままに一緒に歩いて行った。
しずくちゃんは電気街口の改札を出て左に行って、大型ゲームセンターの方へと歩いていく。
そこはアニメのキャラクターの誕生日でイベントがあったり
いろんなアニメとコラボする屋台カフェもあってせつ菜ちゃんとたまに来たりしてるけど……
しずくちゃんはまっすぐにゲームセンターに寄っていって……
あなた「あっ、もしかしてここ……」
そのまま横を通り過ぎて
あなた「え?」
まっすぐと奥へと向かって、足を止める。
しずく「着きました」
あなた「……え?」
しずくちゃんが足を止めた場所は
駅から徒歩1分にも満たない場所にあって
ビル1棟まるまる使った緑色のデパートだった。
アダルトショップにしては結構入りやすいよね、秋葉原店
あなた「しずくちゃん、ここって……」
しずく「はい、想像の通りです」
想像もなにも、お店の外観がすべてを物語っている。
でかでかと看板に書かれた『大人のデパート』の文字といろんなおもちゃや道具の名前。
自動扉に書かれた『R-18』の文字。
全部、私たちみたいな高校生が入っちゃいけない場所だって主張をしてきてる。
あなた「えっと……あそこに書かれてる文字って読める?」
しずく「はい、アールじゅうはちって書いてありますね」
あなた「うん。意味は知ってる?」
しずく「18歳以下禁止って意味ですね」
あなた「しずくちゃんっていくつ?」
しずく「16歳ですね」
あなた「…………なんで?」
しずく「もうっ、だからわざわざ変装してきたんじゃないですか」
あなた「……そういうことだったんだ」
しずく「これもわたしがより成長するために必要なことなんです」
あなた「……本当に?」
しずく「本当ですっ!とにかく入っちゃいましょう!私だって誰かに気付かれたら大変ですから!」
あなた「えっ、ちょっと!」
しずくちゃんに腕を引かれてお店に入ってみたらちょっと驚いた。
なんとなくだけど、こういうお店はピンク色な雰囲気の装飾をしていると思ってたから。
けれど、このお店は全体的に白くて想像とは違っていて、
入って一目ちらっとみたぐらいだと普通のお店に来てるような錯覚だってしそうなぐらい。
あなた「……ってそうじゃなくて、しず」
名前を呼ぼうとしたわたしの口に指をあてて、言葉を遮る。
しずく「ダメですよ、名前で呼んじゃ」
確かに、スクールアイドルがこんなお店に来てるってどこかからバレたら大変だけど……
しずく「それに、頼まれたからってえっちしちゃうのに、先輩はこれくらいのお願いを聞いてくれないんですか?」
あなた「……っ」
そうして、わたしには選択権を与えないまま、しずくちゃんは私の手を引いてエレベーターに乗って、
狭い密室で妖しく囁いた。
しずく「それじゃ、買い物に付き合ってくださいね、センパイ♡」
オナホ買って先輩に使ってあげますね、って言うの似合うと思う
jΣミイ˶ˆ ᴗˆ˶リ 先輩をオナホにして使ってあげますね