希「にこっち」
にこ「なに?本番前なんだから手短にしなさいよ」
希「よかったなあ。ここまで来られて」
にこ「…」
希「ウチは一人になっても、アイドルをやめなかったにこっちの事をずっと見てきたから」
希「ようやくこの時が来たんやなあって…」
希「って、ごめんなあ。本番前に変な事言って」
にこ「…希」
にこ「…」
にこ「私が、一人になってもアイドルを辞めなかったのは」
にこ「どっかのおせっかいが、陰でこそこそやって」
にこ「私に諦めさせようとしなかったからよ」
にこ「どんなに悔しくても、まわりにどう思われようとも」
にこ「それでも、ここに立てたのは」
にこ「この上なくあつかましい奴が、私をここまで導いてくれたおかげなの」
にこ「ほーんと、自分でも何やってるんだって思うし」
にこ「子供じゃないんだからって思った事もあったわ」
にこ「本当は一人で、怖かった時もあった…」
にこ「だから、二度と言わないわよ」
希「…」
にこ「ありがとう。希がずっと支えてくれたから、また夢に向かって行ける」
希「…」
にこ「…」
にこ「ちょ…何か言いなさいよっ!」
希「にこっち…そろそろ行かないと出番が」
にこ「そ…そうね!」
希「いってらっしゃい。にこっち」
にこ「いってくるわ!希!」
希「…」
希「ほーんと、良かったなあ。にこっち」
希「そんな事言われたら、ウチ……もう…」
おわり
0010名無しで叶える物語(笑)2018/07/07(土) 00:22:35.64ID:gJTjDzOQ
尊い
0014名無しで叶える物語(プーアル茶)2018/07/07(土) 01:01:50.67ID:ZPLZEUqc
やるじゃない