はーい、音ノ木坂学院のかしこいかわいい生徒会長の絢瀬絵里よ
前回までのあらすじは
一人暮らしをしていた私は毎日、どこからか感じる気配や視線に不安を感じていたわ
ストーカーかと思った私は警察に相談しようかと悩んでいるとそこに東條さんが
後輩の西木野さんと共に調査を開始、特に異常は見つからず、感じていた気配も消えて一件落着かと思ったわ
けど、階段が壊れてから、全てが変わった
毎日深夜にかかってくる謎の電話と階段を上がってくる音に私は身の危険を感じて、東條さんに相談
そして西木野さんが全てを告げる、ここはやばい場所だってね
そして私は東條さんの家に一旦避難、そしてそこで更なる恐怖を知ることになるの
実は私は一人暮らしじゃなかってとこにね
世の中って本当に怖いことってあるものなのね
絵里「もう、一人暮らしはできないわ」
絵里「貴方達」
真姫「!あ、生徒会長、おはようございます」
絵里「おはよう、道の真ん中で騒ぐのは感心しないわね」
花陽「あ、ごめんなさい....」
絵里「元気なのはいいことだけどね...TPOをわきまえてね?」
希「はーい」
絵里「...というか、なんで西木野さんを囲むようにして歩いてるの?」
真姫「これは皆が勝手に...」
希「SPごっこや!」
絵里「...東條さん?あなたいくつ?」
希「いくつに見える?」
絵里「貴方は私と同級生でしょうが!」
真姫「....はぁ、朝からなんか疲れたわ」
花陽「ごめんね、真姫ちゃん?」
凛「帰りもやろうかなー?」
真姫「やめなさい、恥ずかしいっての」
凛「真姫ちゃんは恥ずかしがり屋さんにゃー」
真姫「いやいや、普通あんなことされたら誰でも恥ずかしいっての」
花陽「あはは...次からは気をつけるね」
凛「少しは喜んでほしいにゃ....」
真姫「いや、だってそもそも頼んでないから」
希「..........」ペラ
絵里「また、変な雑誌を読んでるの?」
希「!エリチ会長さん」
絵里「ドッペルゲンガー特集?」
希「うん、ちょっと興味があって」
絵里「持ち込むなとは言わないけど、朝みたいなことはしちゃだめよ?」
希「うん、気を付ける」
絵里「...真剣な顔をしてるわね」
希「はい?」
絵里「授業の時もそれくらい真剣にしてくれればいいのに」
希「あはは....」
絵里「........」
絵里「なにかあったの?」
希「いや、特にはなんもないよ」
絵里「ふーん....」
希「........」ジッー
絵里「.........」
希「........」ペラ
絵里「嘘ね」
希「!」
絵里「あ、反応した」
希「もうなんなん?意地悪しないでよ、会長さん」
絵里「西木野さん....になにかあったんじゃないの?」
希「!」ガタッ
絵里「やっぱり...」
希「っ...なんで会長さんがそんなことを知ってるん?」
絵里「貴方がそんなに真剣な顔になるってことは後輩になにかあったくらしいしか考えられないし」
希「後輩とは限らないよ?」
絵里「貴方、他に友達いないじゃない」
希「それはさすがにひどくない?」
絵里「事実でしょ?」
希「うぅ....」
絵里「まぁ、そういう私も友達はいないんだけどね」
希「え、そうなん?」
絵里「うーん...まぁ、そうね、まぁ、生徒会長だし」
希「あー....」
絵里「あー...ってなによ」
希「いや会長さんって硬そうなイメージがあるし」
絵里「そうかしら?」
希「うん、怖い硬いってイメージが強いよ?」
絵里「怖いって...私って怖い?」
希「うちは怖くないけど、会長さんのことをよく知らないとそう誤解されてそうなイメージかな?表情硬いし」
絵里「硬い...」
希「でも、会長さんを知ってる人ならわかるはずだよ、会長さんが険しい顔をしてるのは皆の為に頑張ってるからだって」
絵里「東條さん....」
絵里「ねぇ、東條さん」
希「ん?」
絵里「今頼ってとは言わないわ、なにか困ったことがあったら私も頼ってもいいのよ?」
希「会長さん...」
絵里「絵里でいいわ、今は生徒会長としではなくて、一人の貴方の友人として聞いてほしいの」
希「え、それって」
絵里「私と...希は友達よ」
希「絵里...ちゃん...」
絵里「よろしくね?希?」スッ
希「....うん!よろしく!」
絵里「そう...ドッペルゲンガーね...」
希「まぁ、まだ確定って訳ではないんだけど」
絵里「わかったわ、とりあえず連絡先を交換しておきましょう」
希「え?」
絵里「いきなり私が西木野さんの周りをうろついたらさすがに色々と目立つでしょ?」
希「たしかに...」
絵里「なら、なにかあったら呼んで頂戴?力にはなれるかはわからないけど」
希「ありがとう...絵里ちゃ、絵里ちゃん」
絵里「今のいいわね」
希「?」
絵里「私ね、エリーチカって呼ばれたのよ?」
希「うん、知ってるよ」
絵里「そういえば、エリチー会長って呼ばれてたわね、じゃあエリチって呼んで」
希「えっと...エリチ?」
絵里「うん、なんかしっくりくるわね」
0050名無しで叶える物語(笑)2018/01/11(木) 01:32:39.27ID:GnGUecp4
絵里「じゃあ、なにかあったら連絡を頂戴」
希「うん」
絵里「じゃあねー」
希「うん、ばいばい」
希「......ありがとう」
真姫「ねぇ...」
凛「なに?」
真姫「これって朝の続き?」
希「うん」
真姫「恥ずかしいんだけど」
花陽「あはは....」
絵里「貴方達」
凛「!」
花陽「せ、生徒会長さん」
絵里「........」
真姫「あ、すいません....騒がしかったですか?」
絵里「いえ、気をつけて帰ってね」
真姫「え?」
絵里「最近、世の中物騒だからそう帰るものありかもね」
希「エリチ....」
真姫「...ん?」
絵里「じゃあねー」
真姫「........」
真姫「結局、家までついてくるのね」
希「まぁ、いい運動?」
真姫「はぁ...何を企んでるのか知らないけど...」
凛「企むなんてひどいにゃ!」
真姫「...まぁ、いいわ、上がっていく?」
花陽「え?いいの?」
真姫「今日はなにもないし、まぁ、皆がいいなら...」
凛「上がってく!!お菓子!」
希「高級なお茶菓子がうちを待っているんや!」
真姫「貴方達ねぇ...」
真姫「はい、紅茶」
花陽「ありがとう」
凛「じゃあ...紅茶が皆に行きわたったところで乾杯にゃ!」
真姫「いや、お酒じゃないんだから」
希「我ら4人、姓は違えども....」
真姫「ボケにボケをかぶせないで!なに誓ってんのよ!」
花陽「このお菓子、美味しい.....」モグモグ
真姫「...花陽が唯一の癒しね」
希「む.....」
希「ん?このノートは....」スッ
真姫「!!」
希「もしかして真姫ちゃんの日記とかー?」
真姫「だめ!!それは!」
希「少しくらいいいでしょ?」
真姫「だめだって言ってるでしょ!!!!」
希「!!」ビクッ
花陽 凛「!?」
真姫「.....!...あ、ご、ごめんなさい...」
真姫「その...日記みたいなものなのよ、だから読まれたくなくって」
希「いいんよ...その、ごめん...」
花陽「.......」もぐもぐ
真姫「.........」
希「..........」
凛「え、えっと....」
花陽「皆、紅茶さめちゃうよ?」
真姫「!そ、そうね...」
希「う、うん....」
花陽「.........」
凛「じゃあ、そろそろ帰ろうか?」
花陽「うん、希先輩はどうする?」
希「じゃあ、うちも....」
真姫「ちょっと待って」
凛「?皆、私に何か隠してない?」
希「!」
花陽「隠し事?」
真姫「えぇ...今朝から不自然よ、貴方達」
希「.......」
真姫「もしかしてだけど、ドッペルゲンガーのこととかしら?」
凛「!?な、なんで!」
花陽「凛ちゃん!」
凛「あ」
真姫「やっぱりね....」
希「やっぱりって...どういうこと?」
真姫「え?」
希「見たってこと!?ねぇ!見たの!?」ガシッ
真姫「い、痛いわよ!希!」
希「真姫ちゃん!!」
花陽「の、希先輩!!」
凛「お、落ち着くにゃ!!」
希「ねぇ!真姫ちゃん!」
真姫「み、見てないわよ!!見てないわ!!」
希「....本当?」
真姫「本当よ」
希「本当の本当?」
希「....よかった」ガクッ
真姫「希!?」
凛「先輩!大丈夫?」
希「あはは...気が抜けて腰が抜けちゃったよ」
真姫「もう、びっくりさせないでよ」
花陽「それはこっちの台詞だよぉ」
凛「そうにゃ、そうにゃ!」
真姫「こっちの台詞ってどういう意味よ?」
花陽「!」
凛「そ、それは....」
真姫「やっぱりね...自分のドッペルゲンガーを見たら死が訪れるかもしれない...」
希「真姫ちゃん...もしかして...」
真姫「えぇ、知ってるわ、見たら死ぬかもしれないんでしょ?高確率で」
花陽「......」
凛「真姫ちゃん....」
真姫「それがどうしたの?大したことじゃないじゃない」
希「大したことじゃない?」
真姫「えぇ」
希「........」
真姫「そもそも本当かどうかもわからないんでしょ?凛が見たっていう、それがドッペルゲンガーかどうか」
花陽「それはそうだけど....」
真姫「なら気にする必要はないんじゃないの?」
凛「でも、皆、真姫ちゃんが心配で!」
真姫「ありがとう...でもね、仮に本当に私のドッペルゲンガーいたとしたらどうするの?」
希「なんとかするに決まってるやん...」
真姫「どうにかする?神出鬼没で正体不明のドッペルゲンガーを?」
希「そうするしかないやん!!真姫ちゃんが...真姫ちゃんが死んじゃうかもしてれないんだよ!」
真姫「それはそれで仕方ないんじゃない?」
希「!」
希「仕方ない?...仕方ない!?」
真姫「私はね、ドッペルゲンガーって一種の死神みたいなものだと思うのよ」
花陽「死神って...真姫ちゃん...もしかして」
真姫「これも運命、きっと私の命が....」
希「!!!」グッ!
凛「希先輩!!」
真姫「....離してよ....」
希「真姫ちゃんでも言っていいことと悪いことがあるよ」
真姫「人間は...人はいつか死ぬのよ...それが皆より少し早いだけなのかもしれない、それだけのことよ」
希「っ.....!!」
凛「真姫ちゃん!!先輩もやめて!!」
真姫「いい?私のお父さんがお医者さんだからいうわ、人は簡単に死ぬのよ」
真姫「こうして今生きてることも奇跡みたいなものなのよ」
希「....なんでそんなことをいうん....」
真姫「私だけが特別ってことはないの、事故や病気で毎日、年齢も性別も関係なく人は死んでいくわ」
希「....やめて...」
真姫「それに私は一回、事故で死にかけてこうして生きている...きっとロスタイムが終わったのよ」
希「やめてよ!!!」
真姫「だから悔いはないわ....うん...まぁ、ドッペルゲンガーがいるかすら、わかんない状況だし、大袈裟かもしれないけど」
花陽「なんで...なんでそんなに涼しい顔をしてそんなことを言えるの?」
真姫「だって...私にはこんな...こんな私のことを心配してくれる友達や先輩がいるんだもの...」
凛「真姫ちゃん...でも....」
真姫「それだけで私は幸せよ、なんてね?」
希「っ!!.......」ダッ
凛「希先輩!!」
真姫「希.....」
花陽「真姫ちゃん!凛ちゃん、先輩を追いかけないと!!」
真姫「.........」
凛「かよちん!真姫ちゃんを頼んだよ!!」
花陽「うん!!」
凛「真姫ちゃん!!」
真姫「なに?」
凛「凛は難しい事はわからないけど、凛は諦め悪いから!真姫ちゃんになんて言われても諦めないからね!」ダッ
真姫「......そう」
真姫「ふぅ.....」
花陽「真姫ちゃん....」
真姫「花陽、ごめんね?」
花陽「え?」
真姫「私って不器用だから...でもね、皆と会えてよかったと思ってるの本当によかったと思ってるわ」
花陽「......」
真姫「だからね.....」プルプル
花陽「!」
真姫「私だって...信じたくないわよ...でも仕方ないじゃない!」
真姫「運命から逃げられない、だから...最後をどう迎えるかが大事だと思うのよ」
花陽「真姫ちゃん、もしかして...」
真姫「大丈夫よ、私は見ないからまだ...私はね」
真姫「私だってそんな簡単には死にたくはないわ...でも、そのせいで皆が危険な目に遭うくらいなら、私は...」
花陽「でも...真姫ちゃん」
ピンポーン!
花陽「!!」
真姫「誰かしら?....」
花陽「凛ちゃんが戻ってきたのかな?」
ピンポーン!
真姫「はいはい、出るわよ」
花陽「あ、待ってよ!真姫ちゃん」
真姫「はい」ガチャ
「........」
真姫「!!!!」
花陽「あ!!そ、な.....」
「.........」スッ
真姫「っ!!!」
花陽「真姫ちゃん!!」グッ
真姫「!?」
花陽「逃げるよ!!早く!!!」
花陽「真姫ちゃん!他に入り口は?」
真姫「はぁ...はぁ...こっちよ!!」
花陽「携帯....しまった、部屋に....」
真姫「サイズが合うかはわからないけど、靴はあるわよ!」
花陽「とりあえず早く逃げないと!!」
真姫「でも...逃げても無駄なんじゃ....」
花陽「いいから!!早く逃げるよ!!!」
真姫「う、うん!」
真姫「はぁ....はぁ.....」タッタッタッ
花陽「っく....とにかく私の家に!!」タッタッタッ
絵里「ん?あれは....西木野さんとたしか...小泉さん...」
絵里「なにかあったのかしら?」
絵里「......まさかね?」
凛「うーん.....」キョロキョロ
希「.......」
凛「いたにゃ!」
希「凛ちゃん...」
凛「もう...いきなり飛び出さないでよ、探したんだよ?」
希「ごめん....」
凛「たしかに、さっきの真姫ちゃんはひどかったと思うよ?でもさ...」
希「あんな言い方ないやん!自分が死んでも構わないって!」
凛「うん...でも、真姫ちゃんが本心であんなことを言うのかな?って」
希「え?」
凛「真姫ちゃんもさ...きっと不安だと思うよ...けど、真姫ちゃんって自分よりも他人を優先させたりするじゃん」
凛「だから...さっきのは本心じゃないと思うんだよ」
希「........」
凛「真姫ちゃんは素直じゃないから」
希「...そうかもね?」
〜♪
凛「ん?」
希「あ、うちのスマホだ....ん?エリチ?」
希「もしもし?」
絵里『あー希?どこにいる?』
希「公園にいるけど」
絵里『そう、さっきね西木野さんと小泉さんを見たんだけど』
希「え!」
絵里『なんか血相を変えて走ってけど、なにかあったの?』
希「...まさか!」
絵里『どうしたの?希?』
希「エリチ!!どこで見たの?どこに向かって行ったの!?」
凛「ど、どうしたの?希ちゃん?」
希「もしかしたら.....」
0071名無しで叶える物語(笑)2018/01/11(木) 01:56:46.47ID:GnGUecp4
絵里「わかったわ、私も追ってみるわ!」
希『ありがとう、エリチ!うちもすぐに向かう!』
絵里「いえいえ、どうやらお役に立てる時がきたようね」
希『エリチ...』
絵里「じゃあ、一旦切るわね、なにかあったら連絡するわ!」
希『うん』ガチャ!
絵里「さて...と....ん?」
真姫「.........」テクテク
絵里「西木野さん?....いや、さっき西木野さんはさっき走っていったはず」
絵里「じゃあ、あれは.....」
絵里「ドッペルゲンガー?」
真姫「.......」スッ
絵里「き、消えた!?」
真姫「工事中?通行止め?」
花陽「こんなの朝はなかったはずなのに」
真姫「...これも運命ってことなのかしら?」
花陽「何を言ってる!諦めちゃだめだよ!!」
「..........」スッ
真姫「!!」
花陽「そ、そんな...」
真姫「っ!こっちよ!」
花陽「う、うん!!」
真姫「はぁ...はぁ....」
花陽「っく...ここは....」
真姫「我ながら...馬鹿ね...こんな廃ビルに逃げ込むなんて...」
花陽「仕方ないよ...他に道がなかったんだから...」
真姫「花陽...逃げなさい...今からでも貴方だけでも...」
花陽「だめだよ!!絶対に真姫ちゃんは皆で守るんだから...」
真姫「花陽...ありがとう...」
花陽「ふふふ」
グラ!!グラ!!
花陽「!?」
真姫「地震!?」
ドーン!!
真姫 花陽「!?」
真姫「痛たた....花陽?」
真姫「花陽!?」
花陽『大丈夫だよ?真姫ちゃん!』
真姫「どこにいるの?」
花陽『今の地震で天井が崩れてきたみたい...』
真姫「まさか...この瓦礫の向こう?だ、大丈夫なの!?」
花陽『うん』
真姫「こっち側には出口とかあるのかしら?」
花陽『ここは3Fだから...多分、階段で降りれれば外に出られるんじゃないのかな?』
真姫「そうね...花陽も外に出たほうがいいかも...この感じ、やつはここにいるわ」
花陽『!そ、そうだね...でも...』
真姫「いいから!!外で落ち合うわよ!!」
花陽『わ、わかったよ!!』
真姫「さて....どうしたもんかしら?」
真姫「...階段は無事みたいね...よし...」
コツコツ...コツコツ
真姫「!!」
「...........」
真姫「いつの間に上に....早く逃げないと!!」
真姫「はぁ...はぁ...」
真姫「あともう少し、あそこから出られるはず!」
真姫「あともう少し!!」
ドン!!
真姫「よし!!外に出られたわ」
真姫「花陽は?」キョロキョロ
花陽「真姫ちゃん!」
真姫「花陽!!よかった無事なのね」
花陽「うん.....」
真姫「あいつは多分中にいるわ、早く逃げて!」
花陽「真姫ちゃんも...早く!!」
真姫「わかったでしょ!さっきの地震の倒壊もそう!貴方まで危険な目に!!」
グラ!
真姫「!!」
花陽「!?」
真姫「危ない!!」
ドーン!!
絵里「!?なんの音!?」
花陽「.......」
真姫「花陽!?花陽!!」
花陽「.......」
絵里「い、一体なんの音?」
真姫「!!」
絵里「西木野さんと小泉さん!?」
真姫「生徒会長...」
絵里「どうしたの!?」
「.........」スタスタ
真姫「!」
絵里「西木野さんが二人....」
絵里「小泉さんは大丈夫!?」
真姫「はい、多分気を失ってるはずです」
絵里「そう、よかったわ...」
真姫「会長、花陽をお願いします」
絵里「え?」
真姫「これ以上、誰かを巻き込むのは嫌なの....」
絵里「待って!今、希達を呼ぶから!!」
真姫「っ....こっちよ!!!わたしはここよ!!」ダッ
「.........」
絵里「西木野さん!!」
真姫「はぁ...はぁ....」
真姫「まさかこんなことでこんなに走ることになるなんてね...」
真姫「なるべく人気のないところへ!」
花陽「......」
真姫「花陽...ごめんね....」
真姫「もう...誰も巻き込まないから....」
真姫「たどり着いた先がここなんてね?」
真姫「でも、この時間なら誰もいないはず....」
真姫「...最後くらいなら、少しくらいならいいわよね?」
真姫「.........」スッ
〜♪
真姫「..........」
真姫「私...未練がたらたらね...」
希「いいんじゃないの?」
真姫「希.....」
希「見つけたよ、本当に...本当に馬鹿なんだから!」
真姫「.......」
希「嫌なら素直に嫌だって言ってよ!」
真姫「そうね....」
希「うちは...私は真姫ちゃんと離れたくない!!」
真姫「.......」
真姫「でも運命は決まってるようなものよ」
希「運命は決まってるものばっかじゃない!変えられるものもある!!」
真姫「......」
希「だからうちも、花陽ちゃんも凛ちゃんも...皆こうしてるんじゃない!!」
真姫「...馬鹿なんだから...」
希「うちは頭悪いもん!!馬鹿だもん!!」
真姫「そうかもね...私も含めて」
希「真姫ちゃん....」
真姫「もう少しあがいて....」
「.........」
真姫「!!」
希「真姫ちゃん!!」サッ
真姫「希!」
希「真姫ちゃんはうちが守る!」
真姫「希.....」
希「運命は変えられる!!」
「...........」
絵里「そうよ」ガラッ
真姫「!生徒会長....」
凛「凛もいるよ」
花陽「やっと追いついた....」
真姫「凛...花陽...花陽、大丈夫なの!?」
花陽「うん...大丈夫だよ?」
真姫「そう...よかった....」
絵里「全く...最近トラブルばっかね....」
「.......」
絵里「さぁ、奪えるもんなら奪ってみなさい」
凛「どっからでもかかってこいにゃー!」
花陽「ドッペルゲンガーを煽るのはどうなの?」
「.........」
真姫「........」
ピピッ!
花陽「!?」
絵里「あ、ごめんなさい...私の時計よ」
「時間切れね」
凛「しゃ、喋ったぁ!!!」
「次は....年後に来るから」フッ
花陽「き、消えた!?」
真姫「.....」ガクッ
希「真姫ちゃん!」
真姫「気が抜けたみたい...ごめんなさい」
凛「終わったってこと?」
花陽「よ、よかったぁ....」
絵里「一件落着ってことかしら?」
希「多分...そうやね」
凛「ねぇ、お腹すいたし、皆でラーメン食べにいかない?」
花陽「いいね!花陽もお腹すいちゃった」
真姫「...呑気なんだから」
絵里「私もいっていいかしら?」
凛「大歓迎にゃー」
希「真姫ちゃん」
真姫「なによ、希?」
希「運命は変えられる!うちは実はエリチと友達になったんよ」
真姫「生徒会長と?」
希「うん!」
真姫「そう...よかったわね」
希「まぁ、真姫ちゃんが一番だけどね!」
真姫「はいはい」
希「むしろ嫁?」
真姫「意味わかんない」
真姫「........」
真姫(運命か....)
「次は....年後に来るから」フッ
真姫(次もそう言って貴方達が助けてくれるのかしらね?)
希「ん?なに?」
真姫「なんでもないわ」
希「そう....」
真姫「.......」
真姫「おしまいよ」
おしまいです
さいごまでよんでいただきありがとうございます